レビューメディア「ジグソー」

旧式サーバをふつうのPCに。

タワー型 x86系サーバです。

7年ほど前の製品で公式には保守期間終了間近ですが、デスクトップPCとして再利用するのなら今なお十分なスペックと思えます。 

 

 

仕様(入手時)

CPU:インテル® Xeon® プロセッサー E5640(2.66GHz/Quad core/8Threads/LGA 1366/Westmere(32nm)/2010年3月発売)x2CPU

メモリー:8GB(2GB x4) 2GB 1Rx8 PC3L-10600E-0911-D1

  M391B5773DH0-YH9 (UNBUFFERED ECC)

HDD:SAS300GB×4 (Seagate ST3300657SS 08/2011)

マザボ:システムボード D2799 

SASアレイコントローラ:RAID Ctrl SAS 6G 5/6 512MB (D2616)

ビデオ:オンボード(VGA)

光学ドライブ:DVD/CD

内部スロット:PCI Express 2.0 x5本、PCI x1本 計6本

LAN:2ポート 1000BASE-T(オンボード)

USB:(Ver. 2.0)×7 [前面:3 / 背面:4 ]

電源:700w タイプ

サイズ:205 × 615× 444 / 最大36.8kg 

COAラベル:Windows Server 2008 R2 Std 1-4cpu 5 Clt

付属DVDなど:Windows Server 2008 R2リカバリー、管理用ユーティリティ

鍵付き

製造:2011年9月

 

 

内部スロット:(マザーボードの下から slot1)

slot6:PCI Express 2.0 (x4レーン)[x8ソケット]
slot5:PCI Express 2.0 (x8レーン)[x8ソケット]
slot4:PCI Express 2.0 (x8レーン) [x8ソケット] (青コネクタ、x16 を挿す用の切り欠きあり)
slot3:PCI(32bit / 33MHz)[5.0V]

slot2:PCI Express 2.0 (x4レーン)[x8ソケット]

slot1:PCI Express 2.0 (x4レーン)[x8ソケット](SASアレイボード)

 

 

動作とパフォーマンスのチェック

HDDを1本だけRAIDに登録して Windows 10 Pro をインストール、スコアをとりました。

(本機ではSASディスクのアクセスは必ずRAIDボードを経由して何らかのRAID設定が必要です。)

 

 

CPUの世代は、Core i シリーズでいうと、第1世代の終わりごろにあたります。

とはいえ、サーバ機なので当時としては高性能なCPUです。しかも本機には2つ載っています。

スコア上、CPU、メモリまわりは現在でも通用しそうですが、消費電力は大きくなるのであまりエコではなさそうです。

 

 

HDDもそこそこ速いようです。

 

300GB x2本 でRAID0 を構成してみると、理屈どおり読み書きは速くなりますが、冗長性がないうえに故障率は2倍になります。

 

 

ビデオとサウンド機能

サーバ機なので、ビデオ機能は貧弱です。

そこでビデオカードだけは追加することにしました。

ゲームのような厳しい描画は必要ないので、普及品というかエントリーモデルです。

 

ビデオカードは、世代的にNVIDIA Quadro 2000 あたりが適当かと思っていたのですが、これらは PCI Express x16なので、当機のマザボのPCI Express 2.0 (x8) と適合しません。

上から3番めの青いスロットは切り欠きがあるので、物理サイズがx16のカードでも挿すことはできますが、動作がx8に限定されるか、場合によっては動作しないかもしれません。

さらに適合しそうなビデオカードをさがしてみると、 ELSA Geforce GT730 LP(GD730-1GEBLS) とか、ドスパラの NEAT7100HD46-2080F あたりなら物理サイズが x8であり、他にも物理サイズが x16 でも動作が x8 と明示されているカードもあり上記の選択となりました。

※ 現在、大多数のビデオボードは、PCI Express 2.0 か 3.0 の x16 です。

 

 

あと、サウンド機能もないのでどうにかしたいところですが、古いUSB接続のスピーカーがLANで共有してあるので、それ経由でとりあえず音は出せました。

 

重い・デカイ

元々安定した稼働を求められるサーバ機だけあって、筐体の造りが重厚です。日本製のためか要所を押さえた細やかな設計と良質な素材でよい加工がされていると感じます。

HDDを設置するインナーフレームやトレイもしっかり作られています。

そのため、現在のHDDを4本含んだ仕様で総重量が約24.6kgあります。

また、サーバ機らしく拡張性にすぐれていてサイズも大きめです。

事業所ならまだしも、家庭で使用するにはキャスター付きのスタンドが欲しくなる重さとサイズです。

 

意外と静か

サーバ機ということで、ファンの爆音を心配しましたが、思ったより静かです。

寝室に置くとかでない限りは一般家庭の部屋でも大丈夫なくらいです。おそらくサーバ室のラックではなく執務室のデスクサイドに置くことも想定した設計だと思われます。そのことは、前面のデザインも実用性だけでなく見られることを意識されたものになっていることからもうかがえます。

あまりうるさかった場合には隣室に置いてケーブルを引き込んだり無線で対処しようかと思っていましたが、その必要はなさそうです。

 

 

このあと、USB3.0がほしいとか、カードリーダは?とか、LEDで電飾してみるか、とか思うところはあります。

消費電力も気になるところですので、引き続きみていきます。

 

 

消費電力のこと【2018/01/20 追記】

電力計が準備できたのでの測定してみました。

電源がOFFでも外部からの入力による起動を待つために5Wも消費しています。

そして、稼働時最大では、200数十Wとなり、想像どおりあまりエコな機体とはいえないことがわかりました。

 

電源OFF(待機): 約5W

BIOS起動時:約120~140W

Windows 10 起動時(HDDが動作):200Wくらい

Windows 10 アイドル時(HDDが停止):120Wくらい

Windows 10 でCPUに100%の負荷をかける:260~280W

 

 

 

 

---------------------(2018/01/20 )

 

 

 

 

MADE IN JAPAN。

 

一応正規ライセンス。

 

 

 

カタログ(オフィシャル)

http://jp.fujitsu.com/platform/server/primergy/catalog/close/pr201106/tx200s6_catalog.pdf

 

オペレーティングマニュアル (オフィシャル)

http://manuals.ts.fujitsu.com/file/9567/tx200s6-om-jp.pdf

 

システムボード テクニカルマニュアル (オフィシャル)

http://jp.fujitsu.com/platform/server/primergy/manual/pdf/tx200s6/tx200s6-d2799-tm-jp.pdf

 

BIOS リファレンスマニュアル (オフィシャル)

http://manuals.ts.fujitsu.com/file/9546/tx200s6-d2799-bios-jp.pdf

 

SASアレイボード説明(オフィシャル)

http://jp.fujitsu.com/platform/server/primergy/manual/peripdf/b7fy-2531-01.pdf

 

構成図(オフィシャル)

http://jp.fujitsu.com/platform/server/primergy/pdf/20120515/tx200_s6.pdf

 

 

【参考情報】

PCI Express の資料

https://note.cman.jp/pci/standard/

 

マイニングで使用するためなら、ビデオカードはライザーカード経由でよい

https://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/feature/1082967.html

 

 

 

【オークション情報】

「1円~FUJITSU PRIMERGY TX200 S6 Xeon E5640 2.66GHz/8GB/SAS300GB×4/DVD/CD/動作未確認【同梱不可】」

SAS-HDDは単体消去済み
RAID6にてOSインストールテスト済み
※こちらの商品は保償無し(ジャンク扱い)での販売となります。
詳しい動作確認を行っていない為保償無し(ジャンク扱い)での販売となります。

付属品:カギ、CD
OS添付、取説、電源コード なし

 

 

ジャンク扱いというもののRAID6でOSがインストールできたとのことで、不動マシンかもしれないという心配はなかった。

出品者で必要十分な掃除やテストを行ったことがうかがえたが、製品についての情報が乏しいまま出品された模様。

メーカーの出荷品をユーザが手を入れずに(もしかすると、予備機扱いで出番少なく)使用していたと想像される。

CPUの実装個数につき説明がなかったが2CPUだったこと、Windows Server 2008 R2が正規にインストールできそうなこと、などラッキーだった。

 

 

(落札合計:6,751円 送料:2,916円 )

  • 購入金額

    9,667円

  • 購入日

    2017年12月25日

  • 購入場所

    ヤフオク

コメント (10)

  • hachiさん

    2018/01/03

    cpu E5640 にグラボに730なら、今でもPCとしては充分に使えますね。
    価格もこれなら良いですね。
  • ちばとどさん

    2018/01/03

    hachi さん、

    まあ、使えそうです。
    こんな使い方をする人も少ないらしく、納得価格でした。
    デカイことと、電気喰いなのは、生まれつきなので・・・ww
  • jakeさん

    2018/01/20

    サーバー機だと電源投入時に爆音→システムチェックが終わってOSが立ち上がる頃には温度に応じたファン制御になるんじゃないですかね。
    ラックマウントの薄型でも、ある程度は騒音が抑えられてましたよ。
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