日記では書きましたが、先週16日に、ベルサール秋葉原で開催された「ポタフェス2017 秋葉原 冬」に足を運んでいました。正直言って、ここ最近の物販コーナーはあまりお買い得感が無く、最初から入場待ちの方に並んでおけば良かったと後悔したほどです。一応1つだけ購入品はありますが、これも何も買わないのも空しいので買ったという程度のものです。
ただ、実はポタフェスの整理券列に並ぶ前に、ベルサール秋葉原から見て中央通りを挟んだ向かい側となる、ビックカメラ秋葉原本館に列が出来ていることに気付きました。開店時間までは結構間があったのですが、店員の方が店の周囲で折り込みチラシを手配りしていましたので、1枚いただいてからポタフェスの方に並びに行きました。
列に並びながらビックカメラのお買い得品を確認していると、どうやら抽選販売のMacBook Proのために皆さん列を作っていたようなのですが、先着順販売の日替わり特価品として、SIMフリースマートフォン、ZTE AXON7 miniが手ごろな価格で出ていることに気付きました。
この端末自体はあまり馴染みがない方が多いと思うのですが、NTTドコモが以前「docomo with」対応端末として、ドコモ独自端末となる「MONO MO-01J」という格安モデルを発売したことを記憶されている方はいらっしゃるでしょう。このAXON7 miniは、そのMO-01Jのベースモデルとなった機種なのです。
もっとも、ドコモの格安販売端末だったMO-01Jに対して、こちらのAXON7 miniはZTEのグローバルモデルであり、ベースモデルとはいえスペックはそれなりに異なっています。
SoCこそ同じQualcomm Snapdragon 617ですが、画面サイズが5.2インチフルHD 有機EL(AXON7 mini)に対して4.7インチHD液晶(MO-01J)へとグレードダウンされたり、メインメモリが3GB(AXON7 mini)から2GB(MO-01J)、内蔵ストレージが32GB(AXON7 mini)から16GB(MO-01J)へと削減されたりなど、表面的な部分だけ見てもコストダウンは明確にされています。
というわけで、MO-01Jよりは明らかな上位仕様となるAXON7 miniが格安だったということで、ポタフェスの物販よりもこちらに魅力を感じて購入することにしたのです。
箱は至ってシンプルですが、スマートフォンとして初対応したDOLBY ATMOSのロゴが強く主張しています。
箱を開けると、真っ先に目に入ってくるのは本体では無く、イジェクトピンやクイックマニュアル等が入った付属品箱でした。
付属品箱をどけると、ようやく本体とご対面です。なお、本体色は安売り品が「イオンゴールド」一択であったため、選ぶ余地も無く金色となっています。
今回は、実はASUS ZenFone2のリプレース用という目的があって購入しています。
ZenFone2はAndroid初のRAM4GB搭載モデルであり、CPUもIntel Atom Z3580を搭載するなど、世代の割には高性能な機種であり、性能だけであれば今でも不満はそれほどありません。
しかし、当時ASUSでは「現在リリースされているAndroid 5.xの機種は全機種Android 6アップデートを提供する」と説明していたものの、結局Intel CPUを搭載した端末は完全に見捨てられてしまっています。ZenFone3系以降ではIntel CPUの採用を全面的に取りやめるなど、Intel CPUへのサポート継続が難しくなったことは理解できるのですが、それならば最初からリリースするなどと予告しなければ良かった訳で、率直に言えば裏切られた感が強いのです。それならばアップデートの約束など一切しないZTE(上位モデルのAXON7では、Android 6.0→Android 7.1のアップデートが提供された実績はあります)の方がまだ潔いといえます。
感情的な部分は別にしても、今更Android 5.0止まりの端末というのも持っていて意味を感じません(そもそも以前から使っているLG isai FL LGL24が既にAndroid 5.0にアップデートされていますので、同等では両方持つ意味が無いのです)ので、せめてAndroid 6.0のAXON7 miniに更新する意味はあると考えたのです。
付属品は割合シンプルです。イヤフォンの外観や形状が、iPhone添付のものによく似ている辺りはちょっと残念です。まあ、どのみち私がこれを使うことはないと思いますが…。
本機のセールスポイントであるオーディオ機能ですが、スマートフォンとしては大きめなステレオスピーカーを備えていることがまず特徴的です。そのため、画面の上部、下部にそれぞれスピーカーのためのメッシュが用意されています。
背面で特徴的な点は、カメラのレンズの下に設けられている円形のパッド状の部品であり、これは指紋センサーとなっています。iPhoneのTouch IDなどではお馴染みですが、指紋を登録しておくことで画面ロックの解除等が可能となります。ただ、余りにも簡単に認証を終えてしまい、割合判定が雑な気がするのが少々気になる部分ではあります。
性能面ではやや厳しさを感じる
それでは実際にSIMを装着して使ってみましょう。今回はこれまでZenFone2に挿していた、IIJmio 高速モバイル/DのnanoSIMを使いました。
SIMトレイにはmicroSIM×1、nanoSIM×1のスロットが用意され、DSDS(Dual SIM Dual Standby)にも対応します。但し、多くの他の端末でも同様なのですが、microSIM側はmicroSDカードと排他仕様となっているため、出来ればnanoSIM1枚だけで運用する方法を考えておいた方が良いでしょう。
起動中の待機画面は、有機ELの発色を見せつけようとする意図があるのか、色鮮やかな写真主体のものとなります。
基本的な環境は既存の端末から引き継ぐ形として、アプリケーションも主なものは一通り入れましたが、元々サブ端末だったZenFone2の役目を受け継いでもそれほど用途がある訳ではありません。そのため数日程度では使用感をまとめるほどではありませんので、取り敢えずベンチマークテストの結果を掲載しておきましょう。
率直に言って、決して速くはありません。同じQualcomm製の中級SoCとなる、Snapdragon 650を搭載するONKYO GRANBEAT DP-CMX1の方がベンチマークテストでも体感速度でも明らかに上でした。
実はWindows PhoneのTrinity NuAns NEOや、タブレットのQua Tab PXなど、Snapdragon 617を搭載する端末は結構持っているのですが、性能面ではやはり現代的な水準では無いということを感じさせられます。
ただ、意外だったのはZTEのサイト上にある製品情報で全く触れられていないのですが、NFCがきちんと装備されていることです。アプリを用意すれば、Felica等の読み取りは可能となります。
というわけで、購入価格なりの性能と、価格よりは高い質感という辺りがこの端末の第一印象となっています。やや古いとはいえZTEとしてはミドルハイクラスの製品であり、安っぽさを感じるような部分もあまりありませんし、安く売っていればお薦めできる端末という結論になりそうです。
なお、本来であればこの端末の特徴であるオーディオ機能について掘り下げるべきなのですが、私自身スマートフォンを持ち歩くときには最低でもDAPを1台同時に持ち歩いていますので、これを活用する予定が無いということでここでは触れませんでした。
満3ヶ月使ったということで少し追記しますが、この端末自体の使用感は価格の割には良好です。ただ、気になるのがとにかく再起動がよくかかってしまうことです。
夜寝る前に充電を開始して、明け方頃に突然再起動を始める(有機ELパネルで、色彩が鮮やかな起動画面なので直接見ないでも判ってしまうのです)ということが、最低でも週一度というペースです。
ソフトウェアアップデートやOSアップデートもやはり提供されそうにありませんし、この辺りの詰めの甘さがZTE製品が日本で定着できない理由となっているような気がします…。
-
購入金額
13,824円
-
購入日
2017年12月16日
-
購入場所
ビックカメラ
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。