所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。ライヴ作品。そのイベントに参加した人は思い出を振り返るきっかけに、参加できなかった人はその雰囲気を味わうために入手します(音楽フリークとしてはライヴ独特のアレンジ、と言ったりするものも興味があったりしますが)。もちろん(多少のアフタープロダクションはあっても)当然一発録りで、音質自体もスタジオ録りにはかなわないところがあります。ただそれでも最低限の音響がないと映像作品としては成立しません。ライヴそのものはかなりの盛り上がりが見られたものの、「作品」として見た場合音響が悪くてイマイチ...となってしまった作品をご紹介します。
「芋づる式洲崎綾 Part5」。Webラジオのキャラクターの面白さと天使の歌声のギャップ萌えですっかりファンになった洲崎綾(あやちゃん/ぺっちゃん/あやっぺ)関連。12月といえば恒例のイベント月ということで、それに向けてこの1年で増えてきた彼女の直接参加した作品や楽曲、ラジオCDなどから、参加作品の主題歌や演じたキャラクターのグッズ、イベントグッズなどの関連商品まで芋づる式にご紹介するシリーズレビューの5回目。
アニメ「ロウきゅーぶ!」。女子小学生ミニバスケットチームとその高校生コーチの交流を描いた作品で、その高校生コーチである長谷川昴にあこがれる6年生、湊智花を中心とした物語。
このアニメの6年生女子バスケットチームを担当した声優たちが組んだのが「RO-KYU-BU!」というユニット。このユニットは、智花役の花澤香菜をはじめ、小倉唯、井口裕香、日笠陽子、日高里菜と現在アーティスト活動している声優を中心に組まれ、すべて人気声優であることもあってリリースした作品は高い支持を得た。
そのユニットのファイナルライヴが2013年9月29日にさいたまスーパーアリーナで行われたが、その模様を収録したのが、この“RO-KYU-BU! LIVE2013-FINAL GAME-”。
「まったく、小学生は最高だぜ!!」という意味を曲解している言葉に激しく賛同する大きなお友達がたくさん集まった熱狂のライヴだったらしい。
...その中で、「慧心学園初等部女子ミニバスケットボール部5年生チーム」の登場があった。6年生チームは「RO-KYU-BU!」としてライヴ活動などを行っていたが、5年生チームはキャラソン集
を1枚出しているだけで、ユニットとしては活動しておらず、今回の出演がたぶん最初で最後の5人揃っての歌唱。
その慧心学園初等部女子ミニバスケットボール部5年生チームにあやちゃんはいた。5年生チームはあやちゃんのほかには、瀬戸麻沙美、久野美咲、津田美波、種田梨沙とみんな現在では新人域を超えて頭角を現しているメンツばかりで粒ぞろいだったのだが、そんな彼女たちがリリースしたキャラソン集の全曲を歌唱した。
彼女たちの登場はコンサートの中盤、ビートの効いた音楽に載せてバックスクリーンに5年生チームのキャラクターとそのCV名が書かれたものが表示される中、舞台下からせり上がりで。最初は最もノリの良い「下級生Groove!」。この日は生バンドでもあったので、ノリよく盛り上がる会場がわかる。ただこのBD、音響が良くない。特にヴォーカル。ものすごく機械的な声(いや、むしろ「音」)で、ワイヤレスマイクの不調なのか、それともアフタープロダクションの音程補正かコンプレスなどの加工が強すぎるのか、まるでボカロのよう。この曲、もともとスタジオCDでも2コーラス目の頭で種ちゃんの声をサンプリングスクラッチしたような音声加工が入っているが、そういう「SE的積極加工」ではなく、全体を通して位相が合ってないような変な音。あやちゃんは双子の姉役の津田にゃんとの同時歌唱が多く、あまりソロでの魅せ場はないし、少しだけある独唱部分もその音のおかげで、う~ん....
静かな「どきどきすること」を挟んで最後は5年生チームのテーマ曲ともいえる「チョーゼツよくできました◎」。こちらは「下級生Groove!」ほどには声の人工感が強くなく、ソコソコいい。この日の舞台は前方の主舞台から会場中央に張り出し舞台があって、その張り出しから(主舞台との連絡通路も含んで)十字の通路が伸びているというレイアウト。曲途中でみんな張り出し舞台側に出で、さらに通路に縦展開して互い違いに左右の客席を見て歌った。さらに間奏では十字通路の端でメンバーが(たぶんサインの入った)ボールをバズーカで客席に打つという演出。無事「中継ぎ」の役目を果たして6年生チームのソロパートに引き継いだ(6年生チームはこの間にソロ衣装に着替え)。
BD全体のレビューとしては、収録分数的に大部分を占める6年生チームも触れなければなるまい。
まず全体のステージ構成としては、全員曲⇒選抜メンバー曲⇒5年生チーム曲⇒ソロ曲⇒全員曲というプログラム。
カウントダウンに続いて会場中央の張り出し舞台下から6年生チームがスモークとともにせり上がる。最初の曲は激しい「Get goal!」。このBD、カメラワークは秀逸で、正面からのショットはもちろん、いわゆる抜き(アップ)や会場全体がサイリウムで揺れているような俯瞰の図以外にも、クレーンでの動きのある画像、花道固定のアオリの映像に、客席通路を移動しているカメラからの観客目線でのショットもあって超臨場感。ただしこの曲もヴォーカルに軽くフランジングがかかったようになっており音響は良くない。
立て続けに数曲激し目の曲を演って、その後ユニット曲に移行、ややミドル系の曲に行ってから先にご紹介した5年生チームへ。その盛り上がりから、スっと抜いてその後しっとり目もしくはプリティ系?のソロ曲へ。構成は良いのだが...ソロ曲の一部も声、わっる。なんか割れているような感じの変な音で、特にちゃんりな(日高里菜)の曲が非道い。
その後ステージは全員曲に戻り、ノリの良い「Party Love~おっきくなりたい~」でコンサートは終わるが、アンコールはメンバーが会場後ろから登場!張り出し舞台の端まで会場の通路を移動し、そのあと張り出し舞台から伸びる十字の端まで行って歌唱。その曲「Rolling! Rolling!」ではメンバーが回すタオルに合わせて、会場全体のサイリウムが回って壮観。この曲には「小学生は最高だぜ」と空耳する♪Show you guts cool say what/最高だぜっ!♪という歌詞があるのだが、大きなお友達も声を合わせて絶叫!♪Rolling! Rolling!♪の部分はもはや「ロリロリ」にしか聴こえない..(コワイ...
「Rolling! Rolling!」ではメンバーが張り出し先まで駆け回って熱唱
もう一曲歌って終演...だが鳴り止まないコールに「FINAL GAME」らしく、名残を惜しむようにダブルアンコールでテーマソング的位置づけの「Party Love~おっきくなりたい~」を絶唱して終了。
コンサート自体は、このファイナルに掛けるメンバーの気迫と会場の熱気が伝わってきて、もの凄く盛り上がったモノだったと解る。
...ただ音がなー...
ライヴ作品はスタジオ録音ほどの音質は得られないのは当然としても、最低限の音響がないと「作品」として成立しないというのが解った作品。中古で定価の1/3で入手したので、「こんなもんか」だけれど、定価購入したんだったら怒っただろーなー。
映像(画像)の方は付属のリーフレット含め、秀逸なのだけれど。
映像で見るライヴパフォーマンスは非常に良かったし、会場の熱気ももの凄く、すごく盛り上がったイベントだったらしいだけに、その部分が非常に非常に非常に残念な作品です。
*実際に会場に行った人の情報だと一部CD音源流した口パク部分もあったかも、ということなので生歌との干渉で位相がずれたのかも←それでも別トラックで録っていればBD作成時には何とかなった気もするが。
【収録曲】
1. Get goal!
2. キドキド
3. ギャオす!!!!!
4. Sync(花澤香菜・小倉唯)
5. デンジャラス♡ポリシー(小倉唯・井口裕香・日高里菜)
6. Rise(井口裕香・日笠陽子)
7. 下級生Groove!(5年生チーム)
8. どきどきすること(5年生チーム)
9. チョーゼツよくできました◎(5年生チーム)
10. 純情ジェネレーション(花澤香菜)
11. マホトピア(井口裕香)
12. 冷静ストラテジー(日笠陽子)
13. ジンジャーYell(日高里菜)
14. ぼーる・みーつ・がーる(小倉唯)
15. 21世紀“美”少女
16. ベスフレ
17. Party Love~おっきくなりたい~
EN1. Rolling! Rolling!
EN2. SHOOT!
WEN. Party Love~おっきくなりたい~
・RO-KYU-BU! LIVE2013-FINAL GAME- OFFSHOT MOVIE(特典映像)
・44ページパンフレットつき
「RO-KYU-BU! LIVE2013-FINAL GAME- ティザー映像」
声(音質)が....非道い
ライヴパフォーマンスとしては、あまり映像が残っていないあやちゃんの活動初期に当たる2013年のモノで、初々しさ含め貴重なものだけれど、声が聴いていられない。特に「下級生Groove!」のソロパートが非道い。完全にボカロのような人工臭が....
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購入金額
3,000円
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購入日
2017年07月23日
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購入場所
メルカリ
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