実は結構読書家で、特に若い頃は乱読しました。
ジャンル的にはSF~ファンタジー~ミステリなどからコミックまでイロイロ。
3桁では収まらない蔵書の中からトピックをご紹介していきます。
1年ほどにご紹介した本。
霊的に「良い」ところに建てられた駅ナカ書店で真夜中に繰り広げられる戦争=平台(本が表紙を上にして積み上げられる書店の中の一番イイ位置)争奪戦を描いたお話。その展示ヒエラルキー?の最上位に位置する「平台」に展示される本を決めるために争うのは本のゴースト=本に込められた著者やそこで描かれた人物の想いが凝って実体化したもの。そんな本の「自己主張のかたまり」のアピール合戦の采配をしていたのが、彼等が「視える」美人書店員と、前のバイト先が潰れてその本屋に来たノッポの大学生アルバイト(彼も「視える」側)。ゴースト達、特に戦国三武将(信長さん、秀吉さん、家康さん)に良いようにからかわれながらも、ゴーストが引き起こしたポルターガイスト的騒動も収めてお付き合いすることになった二人...というのが藤春都の「真夜中の本屋戦争」。
一応二人がつきあい始めたという「決着」が付いていたので、一冊完結だと思っていたら(そして作者もそのつもりだったらしいが)、好評だったらしく続編が書かれることに!
それが本作、「真夜中の本屋戦争2」。
例の二人、美人書店員=紫野さんと、ノッポのバイト生=渉も引き続き登場。時は移り春を迎えた同じ駅ナカ書店が舞台。学期がかわり、3回生となり、ソロソロ就職が見え始めた渉と、しっかり者の妹に冷やかされながら年下の渉と交際を続ける紫野だが、そんな彼らの職場に変化が起きた。
前作終末でポルターガイストのような騒動が起きたことの責任をとらされ?店長が交代することに。赴任してきた新店長は美魔女系美女...つか妖怪?
霊的に良い立地のこの書店にやってきたのは妖狐のオネーサン(←オンナに齢を聴くもんぢゃ、な・い・の)。書店本部を妖術でたぶらかし?、ちゃっかり店に入り込んだ。狐ならでの化かしのテクニックで?駅ナカの他の店の店主たちと仲良くなる玉緒店長。そして齢ウン百年の年の功か、もともと本は読まなかったらしいが紫野に勧められて読むようになったからか、すっかり店長としての業務もしっかりこなすようになる、「デキる」妖怪オネーサン。そんな玉緒店長、普段は店を異空間に繋いでそこでビキニになったり、だらしなく耳を出したまま短パン姿できつねうどんすすったりしているが、本部への報告などやるときゃヤルし、キャンペーン企画を部下(つまり紫野たち)に任せて周りの店舗との調整(別名幻惑とも言うw)を引き受けたりもするので、書店員にとってみればやりがいもあって、「化かされていない」紫野たちも彼女を受け入れる。
映画化タイアップのベストセラーラブロマンスの話から、紫野との付き合いの話になってデートプランをゴーストたちに決められたり、紫野が企画を任された読み聞かせ会で店長によって隣の喫茶店との壁ぶち抜かれたりと、ゴーストや店長にもてあそばれながら?清い交際をはぐくむ二人。
そんな二人に(というか本をほとんど読まない渉に)やってきた次の試練はゴーストたちとの戦い=ビブリオバトル。お客さんに向かってゴーストたちと選んだ本のアピール合戦をするというもの。玉緒店長の妖力で強化された時空で普段は一般の人には見えないゴーストが顕在化し、自身の本をアピールする。そんなバトルの最後に登場した渉が、紫野との付き合いを掛けて?選んだ本とは...?設定からしてゴーストという架空存在がいる話で、この巻ではさらに妖狐店長が混じってさらにファンタジー(というかドタバタホラー??)色が強まっているのだが、そのバックでゆるやかに、でも確かに微速前進している紫野と渉の恋の行方も気になるので、3巻出るといいなー...なんて思ったり。
前巻同様約130ページに及ぶ前半ノーカット試し読みもあるので、気に入れば、ぜひ!
...そして相変わらずフカヒレ先生の描く紫野さんはカワイイなぁぁぁぁぁ!←ソコカヨ
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購入金額
1,296円
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購入日
2017年09月08日
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購入場所
フタバ図書
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