日本ファルコムの新作RPG、「閃の軌跡III」が発売となったようですが、生憎PS4は所有していませんし、PS3でもゲームをプレイしたことがない私としては、せめてPS VITAで発売されてくれないと手が出しにくいということで、今回もスルーです。
ただ、製品情報を見ていると、このシリーズ恒例のゲーム内ミニゲームに、かつてリリースされていたシミュレーションゲーム(公式にはシミュレーションRPGとジャンル分けされていますが、ストーリー要素は極めて僅かにしかありません)「Vantage Master」をモチーフとしたカードゲームがあるという情報が記載されていて、何となく懐かしくなって手近にあった「Vantage Master V2」を久しぶりにプレイしてみました。
発売当日に購入した筈ですので、約19年前の発売ということになります。その前年に発売された「Vantage Master」という初代のゲームも勿論存在していて、購入もしているのですが、機能の追加と難易度の調整が入ったV2の方がPCにインストールされていましたので、これをそのままプレイしています。「Vantage Master V2」については外箱等が見つかりませんので、スクリーンショットを中心に書いていきます。初代の方の箱は今目の前にあるのですが…。
タイトル画面です。このゲームの発売当時は高解像度と言われるディスプレイでも、SXGA程度が主流でしたので、WUXGAで表示するとタイトル画面が異様に小さくなってしまいます。
ゲームは予め表示されているプレイ可能なマップを選択して開始します。開始直後は、マップ上に自キャラ(自マスター)と敵キャラ(敵マスター)が1人ずつだけいる状態です。
ここから、ネイティアルと呼ばれる、いわば「将棋の駒」を、自分の魔力値に応じて呼び出して、配置していきます。
ネイティアルの呼び出しや、その他行動に応じて消費した魔力は、マップ上の紫に光る石(魔晶石)を確保した量に応じて、1時間(当然ゲーム内の時間のこと)経過ごとに回復されます。この魔晶石は敵も狙ってきますが、魔力の回復量が多いほど強力なネイティアルを呼び出すことが出来るようになりますので、これをいかに相手より多く確保できるかが、ゲームの勝敗を大きく左右します。なお、下のプレイ画面でわかるかも知れませんが、自分が確保した魔晶石は青、敵が確保した魔晶石は赤に表示が変わり、自マスターまたは自ネイティアルが魔晶石の上で止まった時点で、その魔晶石は自分が確保したことになります。下のプレイ画面では、1枚目で赤く表示されている画面左端の魔晶石の上に、2枚目で自分側のネイティアルが移動して、魔晶石が青く変わっていることがわかります。
ゲームの進行中は、ネイティアル同士の戦闘が発生する訳ですが、このときに与えるダメージ等は能力値やネイティアルの属性(水・地・火・天)の強弱、さらにはそのネイティアルが居る場所や攻撃を受ける方向等の要素により、偶然の要素はなく常に一定に決まっています。このゲームを説明するときによく使われる表現ですが、非常に複雑な将棋のようなものと言えるかも知れません。
最終的には、敵マスターの体力をゼロにすればマップクリアとなります。マスターの体力がゼロとなった時点で、マップ上に存在していた敵のネイティアルも全て消滅します。
マップクリア後に、結果はこのように数値で表示されます。勿論数字が悪くても敵マスターさえ倒せば勝利となる訳で、この数字を完璧なものにすることにこだわるも良し、劣勢から一発逆転で勝つも良しで、その辺りは自分でプレイスタイルを決めてしまって構いません。
英語版なら無料でプレイ可能。制作には時の人であるあの映画監督も参加しています
発売当初はこれでも結構高価なソフトだったのですが、現在では価格も下がって割合気軽にプレイすることが出来るようになっています。
現在はDMM.comやso-netダウンロードをはじめとする主なPCソフトを配信販売しているサイトで入手可能ですが、現時点での価格は500~1,000円程度ではないかと思います。なお、商品名は「ヴァンテージマスターオンライン」と変わっていますが、内容は「Vantage Master V2」と同等とのことです。また、初代の「Vantage Master」も同様に入手可能です。
それ以外にも、英語専用となってしまうものの「Vantage Master Online」というタイトルで、この「Vantage Master V2」の英語版に相当するバージョンが、無料で配布もされています。日本語に拘りさえなければ、メーカー公式版が無料で用意されているという、なかなか珍しいパターンです。
対応OSがWindows 95/98/Me/XPとなっていますが、私自身現在「Vantage Master V2」をWindows 7でプレイしていますし、対応外のOSでも何とかなる場合が多いのではないかと思います。
なお、エンディングを迎えるとスタッフロールが流れるのですが、そこにこんな名前が見つかります。
このゲームに若干存在するストーリー部分を担当するスタッフの一人で、昨年から大ブームを巻き起こしている映画「君の名は。」で監督を務めた新海誠氏(彼の本名は新津誠)です。
彼は日本ファルコム在籍時も勿論映像を中心に制作していたのですが、元々担当外の仕事でも希望すれば出来るという社風であり、このような形で作品に参加していました。
別に新海誠ファン必見というわけではありませんが、良質な思考ゲームを遊んでみたいという方であれば、20年前の作品ながら今でも十分楽しめる完成度を持つ作品と言えるでしょう。
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購入金額
0円
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購入日
1998年07月10日
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購入場所
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