レビューメディア「ジグソー」

鯉山町の若い衆は正直者やで

京都祇園祭 後祭 

鯉山の手ぬぐいです

更新: 2017/08/14
見どころ

後祭は 前祭より 人手が少なめで 町衆の息吹が感じやすい

7月14〜17日の間に開催された前祭には、長刀鉾や菊水鉾、蟷螂山や岩戸山など、お馴染みの鉾や山が並びます。 人出も多いです。

 

対する後祭は21〜24日 烏丸通や四条通の市内幹線道路が歩行者天国に指定されることはありません

勇壮な鉾とちがい、山の多くは巡航のその日まで 山車の上にご神体や謂れの飾りはありません。

これは鈴鹿山の様子

多くの場合、松などが飾られております。

御神体は町衆が住む「うなぎの寝床」がある路地の中に祀られているんです。

少し並ぶ必要もあるでしょうが、少額のお賽銭を握り、列を進むと、多くの場合、まず白壁の蔵の扉が開いていることに気づきます。

その奥の縁側の障子戸が外されております。 神棚が祀られております。

鯉山の御神体が鳥居の向こうに見えます。

その横には 左甚五郎作と伝わる 鯉の彫り物が。

御神体と一緒に、この鯉も巡航の日には山の上に建ちます。

多くの町内では、その並びに子供たちや綺麗どころが机を並べて、御守や手ぬぐい、記念品を売ってくれます。

この手ぬぐいも そちらでわけていただきました。

更新: 2017/08/14
背景

鯉山

鯉山の由来
黄河の上流にある霊山に龍門と呼ばれる渓谷がありました。
激しい流れを遡ることが出来た鯉は霊力が宿り、龍に変身したそうです。
これが登竜門の語源です。
 
祇園祭の鯉山は、立身出世の願いと正直者であるべき町衆の願いが込められております。
 
立身出世は、登竜門の言葉通りですが、正直者とは?
それは鯉山町に伝わる言い伝えが教えてくれます。
 
人の良い大家さんが、琵琶湖から京への渡し船に乗った時に うっかり小判を三枚落としてしまいました。
しかし暗い湖の底に沈んだ小判を探すことは叶いません。
そのことを町内の若い衆に話して、すんだことと諦めておりました。
 
数日後 その話を聞いた正直者が大津から行商から大きな鯉を買い求めました。
まるまると太ったその鯉の腹の中から 小判が三枚出てきました。
それを見た途端、正直者は「きっと大家さんの小判に違いないと」申し出ました。
大家さんはひと目見て、それが自分の小判であることに気づきましたが、既に諦めたものですので
若い衆に「とっておきなはれ」と勧めます。
しかし若い衆は「大家さんのものと知ってしまって、それは受け取れまへん」と突き返します。
 
それを聞いた役人が、その小判で左甚五郎先生に 鯉の彫り物を作ってもらいなさいと仲裁したのです。
そして立派な鯉の彫り物が出来上がり、鯉山には正直者が多いのや と町衆の自慢となったのです。
 
 
さて、今年の鯉が天に登り見事龍になるのか?聞いてまいりました。
と、鯉が言うには「今年は天に登らん」  こう申しました。
理由を尋ねると
「私は鯉でございます。 現在私の上に何もおりません。 下には虎が、龍ははるか下におります。」
 
 

  • 購入金額

    800円

  • 購入日

    2017年07月23日

  • 購入場所

    鯉山

14人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • フェレンギさん

    2017/08/15

    元鯨、、、、? 

    ! ベイスターズか!  文芸の類を考えてしまった、、、、。

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