全国に銭洗弁天が多々あれど、やっぱり銭洗弁天と言ったら鎌倉の「銭洗弁財天宇賀福神社」でしょう。

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私は現在東京住まいですが、生まれも育ちも横浜で、小さい頃から鎌倉はよく行っていたのですが、宇賀福神社には行った事がありませんでした。

初めて行ってみようと思ったのが、結婚前に奥さんが「デートで銭洗弁財天に行ってみたい」との事で鎌倉に行った時なので、1999年になります。

その時は「有名な神社だから地図なんて持って行かなくてもたどり着けるだろう」と何の準備も無しに行きました。

デートらしく小町通りを通りつつ、確かこっちの方と思った所にちょうど宇賀福神社への案内板があったのでその方向に進むも次の案内板がありません（というか、見落としたのだと思います）。事前に何も調べていなかったので、どの様な場所にあるかも知りませんでした。

かなり先に進んだ所に案内板があったのですが、先に見た案内板に書いてあった距離よりも長い距離が、全然違う方向を指して書いてあります。

途中から道を間違えているであろう事はうすうす分かっていましたが、何の意地か道を引き返したり人に聞く事をためらい、突き進んでしまいました。

当時の記憶を辿ると、鎌倉駅近くの駐車場に車を停めて小町通りを抜け、鶴岡八幡宮の横を通る車道脇をひたすら歩き、JRの隣駅である「北鎌倉駅」を過ぎ郵便局を過ぎた辺りで諦めて引き返しました。

Googleマップで確認してみるとこんな感じです。

よく奥さんも文句を言わずついてきたものです（文句は言っていたかも）。

その後、結婚してからは鎌倉に行く機会がなかなか無く宇賀福神社へ行けずじまいだったのですが、ここ 2,3年息子が鎌倉にハマり、また鎌倉に行くようになりました。

基本的に息子の行きたい場所を訪れるのですが、息子の目的地には宇賀福神社はありません。それでも行った時に寄ってみようかという話にはなるのですが、訪れた場所から遠かったり時間が無く、やっぱり宇賀福神社に行く事はありませんでした。

そして今回息子の運動会の振替休日にまた鎌倉に行きたいとの事だったので、奥さんが「今回こそ銭洗弁財天に行く！」と気合を入れ、なぜか奥さんは着物を着ています。

今回は車を鶴岡八幡宮の側の駐車場に入れ宇賀福神社を目指しました。

少し調べて行こうかとも思いましたが、宇賀福神社が坂の途中にあるとだけしか見ていきませんでした。以前と違い今はスマホのナビという強い味方がいますので、特に先に調べておく必要も無いかなと。

現地で googleマップのナビで調べると直線に進む道は無く、源氏山公園を通るコースと鎌倉駅寄りにちょっと大回りに行くコースが出てきました。

当然最短距離である源氏山公園を通るコースに向かいましたが、これが失敗の元でした。

しばらく進み急坂を上ると突然土丸出しの崖の様な水の無い沢の様な道が現われました。工事現場にある様な馬が立っていたので行き止まりかと思ったら、一応道の様です。

帰ってきてから調べて知ったのですが「化粧坂（けわいざか）切通し」という有名な場所だそうで、歴史的にも重要な場所ですが、とても軽装で通る様な道ではありません。ましてや着物を着て草履で通る人なんて、これまでにも数えるほどしかいないでしょう。

途中ぬかるみや 50cm程の段差など越えていく奥さんの姿は、後から来ていたカップルの目にはどう映っていたか(^^;

苦労してどうにか 18年越しで訪れる事の出来た銭洗弁財天は、疲れしかありませんでした(^^;

それでも銭洗水でお金を洗い、

境内を見回す余裕が出た頃には、やっとたどり着いたという感慨深い気持ちが湧いてきました。

これまでなんとなく辿りつこうとして辿りつけなかったのですから(^^;;;

そして洗ったお金はすぐに使った方が良いとの事で、そのまま神社でお守りと大型福財布を買ったのでした。