今回は、28本入り x 3パック
左から、
Panasonic NKY450B02 25.2V 8.4Ah (Tpy 8.9Ah) ⇨ 2200mAh x 28セル
Panasonic NKY449B02 25.2V 8.4Ah (Tpy 8.9Ah) ⇨ 2200mAh x 28セル
ヤマハ X44-00 Lサイズ 8.1Ah ? ⇨ 2000mAh ? x 28セル
今回は、1度も火花を散らさずに分解できました。
Panasonic のパックには、T20H のトルクスドライバーが必要でした。
Panasonic のパックの中で、液漏れのセルが3本ありました。
現状では液漏れという痕跡しかありませんが、トラブル時には音を立てて気体か液体が吹き出したのかもしれません。18650セルには、正極側に弁機構があって、いきなり爆発はしないようになっています。
http://www.senergy-co.com/mame.html より
Li-ion バッテリーは、電解液に可燃物を含みます(引火性有機溶媒)。セルが高温になると、ガス排出弁から電解液が吹き出すことになります。その電解液は、引火点が低いので、火種があると燃え出します。電解液が吹き出す温度(電解液の沸点)は125℃くらい、引火点は25℃くらいです。
なので、Li-ionバッテリーを使用する際は、発熱監視が必ず求められます。
セルのデータシートに、たとえば、80℃(電流によっては、60℃)以下で放電せよとの記載があったりします。
液漏れしたセルは電池として全く機能しないので、パック全体として使用できない状態でした。
液漏れしていない他のセルの残量は確認できたので決定的な影響はないようなので再利用できそうです。パック全体が寿命を迎える前に液漏れのトラブルとなったとすれば、残りのセルの残寿命は長いかもしれません。
どうして液漏れしたのかは、これらのセルを組み直すに際して気になります。
一番可能性のあるのは、過充電(充電中の過大電流、急峻な電流または電圧の上昇)です。
水没や分解の形跡はないので、考えなくよいですが、屋外使用を考えると高温環境で、過電流などあると、トラブルになりやすいのかもしれません。
いずれにしても、余裕のある電流設計と温度監視が必要だとわかります。
81本 @76.0円
-
購入金額
6,160円
-
購入日
2017年04月21日
-
購入場所
ヤフオク・yamajyun03
kaerkiさん
2017/04/21
ちばとどさん
2017/04/21
でんちヲタクと呼んでくれww
kaerkiさん
2017/04/21
ちばとどさん
2017/04/21
でも、このタイミングで、もし工学部の学生だったりしたら、すごいハマると思うんですよね。
atsuo@tokyoさん
2017/04/21
ちばとどさん
2017/04/21
わーい!
着払いでどーんとお願いします!
18650が入ってるか、たのしみー。メッセージしますね。
いぐなっちさん
2017/04/21
ちばとどさん
2017/04/21
> 通常より大電流
というのが、データシート上の最大値を超えて、という意味ならたぶん、電池は破壊しないけれど、パフォーマンスは悪くなるんじゃないかと思います。
というのは、18650の場合、充電は最短2時間くらいで(0.5C充電=定格容量の1/2の電流を流す)、放電は最短30分くらいで(2C放電=同2倍)行うのが限度とされていて、これ以上の電流範囲では、充放電時間と電流値はリニアに変化しないような気がします。
また、18650は、外部から積極的に冷却できる構造ではないので、内部の温度分布の不均一も問題となるかもしれません。
限度内の電流でも、確実に発熱しますので、温度監視によって、温度が上がりすぎた時の動作停止はもちろん、適切な放熱も必要なようです。
パワーウォールを作っている人の中には、電池にファンで風をあててる人もいます。
いぐなっちさん
2017/04/21
ちばとどさん
2017/04/21
こちらこそ。よい考察の機会をいただきました。
エコなソーラー/蓄電のシステムをDIYしてまいりますよ。
Takushoさん
2019/06/18
1点お尋ねしたいのですが、上記の電池パックを分解されたとき、だいたいどれくらいの時間で分解が完了されましたか(1パックあたり)?
何か特別な道具ってご使用になられました?
ちょっと仕事上で電池パックの分解とセル毎の劣化状況の診断をすることになりましたので、お尋ねしております。
よろしくお願いします。
ちばとどさん
2019/06/18
> ちょっと仕事上
ということなら、コストを費やして調査されるべき類のことと思います。
有料でよろしければコンサルしますので、コメントまたはメッセージをいただけますでしょうか。