夏の前日 吉田基已
ゆっくりとだが、確実に迫る刹那の予感に目が離せないのは緊迫感だ。圧倒的な人物描写から伝わる緊張感。眉間のしわの丁寧な描き込み、真正面から見据える眼力にああ、きっとヒロインは主人公に不幸にされてしまうのかなと悲しい気持ちになってしまう。毎月の楽しみではあるが、毎月最後にとっておきたいと思う、そんな作品だ。
海月と私 麻生みこと
枯れたいい感じのおじさんとまだまだ若い謎の美女の旅館運営。都会の喧騒を忘れてくつろげる旅館に訪れる訳ありなお客さんにかけるおせっかいは、とても暖かく優しい。素性が一切不明のヒロインは海月(くらげ)のようにふわっと掴みどころがなく、浮世離れしている。これから理解するであろうヒロインの素性はきっと切ないものだとなんとなく伝わってくる。じわじわと優しい気持ちが込み上げてくる傑作だ。
ウィッチクラフトワークス 水薙竜
かわいいよりも、かっこよくて色っぽいほうが大正義。かわいい登場人物全てをぶっ飛ばしても許されるのはこの作品のヒロイン=綾火だけ。
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購入金額
680円
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購入日
2013年04月07日
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購入場所
amazon
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