XSPC製の「光る水冷ヘッド」上位モデルのAM4対応版。
AM3対応モデルの穴位置を少し広げただけであるが、現時点でAM4に完全対応する数少ない水枕だ。
かなり高い精度の製品で、一瞬「掘り込み」のように見える部分はLEDライティング用のアクリル。
このプレート事態も金属製で、リテンションプレートとほぼツライチに仕上げられている。
外れる構造だとは思っていなかったので、一瞬「ぶっ壊れたのか、不良品か」と焦ったのだが、水冷ヘッド部分そのものはヒトデ型のRayStoem Intelモデルと同じもの。
CPUとの接触を支えるリテンションプレートのみ別パーツという構造。
ヘッド内部のフィンはかなり浅め。
高流速で水をあて続けて冷やす構造向けの設計・・・・なんだそうだ。
LED装着用の穴は、プレートの剛性確保の観点から3mmと小さめ。
そのため、一般的な5mm径のLEDが使えず、RGB化は先送りとなった。
(現時点で国内に3mm径のRGB4PINタイプのLEDが売ってないため)
こちらが付属品一式。
標準で白LEDのケーブルが1セット付属するので、光らせるのに別途LEDの用意はせずとも大丈夫。
バックプレートはAMDのリテール品をそのまま使う構造なので、付属しない。
見た目も性能も十分だが、流速確保が必須。
とりあえず、性能グラフの前にまずは装着状態。
派手なメモリや光る配管のせいで、LEDついてるのにエラい地味な印象になってしまってはいるんだが、実際には「CPUはここやぞ!」ってくらいの自己主張はしてくれているので、まずは一安心。
というか、こいつが光ってなかったら、CPUどこよっってくらい埋没してた可能性大。
まず、こちらがD5ポンプの流速を「3」に設定した状態。
じわりじわりとだが温度が上がっていくというか、暫く粘ってからまた上がるという傾向。
40分かかるとはいえ、最終的には55℃を突破してしまう。
48℃を超えた時点で回転数が倍になるようファンを設定しているにも関わらず、粘りは見せるが最終的に上がり始める傾向。
こちらが、D5ポンプの流速を「5」に設定した状態。
やはりじわじわと温度は上がっていくが、50℃を超える前の辺りで踏み止まる傾向。
CPUからの吸熱が大きい時にラジエターの排熱が数分追い付かなくなって上がり、ファン回転数が上がって排熱が追いつき始めると下がる。
流速が上がると、ラジエター側の動作効率が良くなって排熱性能が上がるという傾向もあるが、明確にCPUヘッド自体の吸熱性能にも改善がみられるので、やはり流速を大きめに取った方が性能を発揮しやすいようだ。
このように、TDP95WのCPUを水冷したにしては・・・・な結果となってはいるが、これは私が採用しているケースの構造(上側がメッシュでなく側面部分から熱気を抜く構造なので、効率が悪い)が災いして熱が滞留してしまうことによるもの。
水冷ヘッドとしての性能は割と安定しており、装着もかなり簡単で扱いやすい。
ポンプ出力だけは高めに確保する必要はあるものの、それに応じた性能は得られるようだ。
AM4で水冷を組める希少な選択肢に、早い時期からこういう製品が出てくれるのは非常に有難うところと言えるだろう、
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購入金額
0円
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購入日
2017年03月13日
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購入場所
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