EVGAのGTX 980を2年ほど使ってきたが、最新のゲームを高画質で楽しもうと思うとメモリ4GBでは厳しくなってきた。そろそろ買い替え時期かと思いつつも、購入を見合わせていたところ、世界的なメモリ不足の影響でビデオカードが高騰。完全に買い時を逃した格好になってしまったが、ゲームバンドルキャンペーンが開催中であったので、この機会に買い替えておくことにした。
外観チェックから装着まで
今回購入したのは、「ROG STRIX-GTX1080-A8G-GAMING」。ROG STRIXシリーズ(GTX1080)にはオーバークロック率の違いで3モデルあり、こちらは中位モデルにあたる。ブーストクロックが1809MHz(定格1733MHz)にクロックアップされている。また、近年のPC DIY系のトレンドであるLEDイルミネーション機能を搭載しているので、ケース内の見た目をカスタマイズしたいユーザーにとっては待望のモデルといえるだろう。
ASUS公式サイト:ROG STRIX-GTX1080-A8G-GAMING
90mm径の3連ファンには、GPU温度が低い時にはファンを停止する機能を搭載。ファン周りの溝にはLEDが配置されている。ASUSのクーラーといえば、ヒートパイプをGPUに密着させた「DirectCU」。このモデルには、STRIX GTX 980Tiでも採用されている「DirectCU III」が搭載されているのだが、その象徴ともいえるヒートパイプを見えない位置に走らせるように構造変更している。そのため、従来モデルよりもすっきりとしたデザインになった。カード長はリファレンスカード(267mm)よりも長い298mm。これくらいのサイズになると搭載ケースを選ぶようになる。
搭載するケースは、Fractal Design Node 804。最大320mmまでのビデオカードに対応しているので余裕で搭載可能だが、前面下段のケースファンは取り外さなければならない。フロントからリアへのエアフローが弱くなることが、ビデオカードの冷却力に影響しないか気になる。
補助電源は6ピン×1、8ピン×1。このカードはPCIブラケットよりも高さがあるので、電源コネクタ部分の基板と放熱フィンを欠けさせることでケースとの干渉を避けられるように配慮されている。
LEDイルミネーション機能 ~ Aura RGB Lighting
LEDでビデオカードを鮮やかに光らせる「Aura RGB Lighting」。専用ソフトでLEDのカラー、発光パターンを設定できる。音楽に合わせて光らせたり、GPU温度に応じて色を変えることもできる。
ファン周りだけはでなく、バックプレートのROGロゴ 、側面のROGの文字も光る。
発光パターンの動画をアップしてみた。Static(点灯)、Breathing(淡く明滅)、Strobing(点滅)、Color cycle(順番に変更)の順に発光パターンを切り替えている。
カスタマイズツール GPU Tweak II
「GPU Tweak II」は、GPU温度、GPUコアクロック、ファン回線数などのモニタリングや、オーバークロック設定、PC全体のパフォーマンスを向上させ、ゲームに適した環境を整える「Gaming Booster」といった機能を利用できるカスタマイズツール。3つの動作モードがプリセットされていて、ボタンをクリックするだけで、簡単にGPUコアクロックを切り替えられる。各モードのGPUコアクロックの数値は以下のとおり。デフォルトではGaming Modeに設定されている。
・OC Mode:ベース 1697MHz、ブースト 1836MHz
・Gaming Mode:ベース 1671MHz、ブースト 1810MHz
・Silent Mode:ベース 1645MHz、ブースト 1784MHz
「Gaming Booster」は、透過処理などのWindowsの画面エフェクトやバックグラウンドで動いているサービスプログラムを停止させてPCの負荷を低下させたり、システムメモリのデフラグを行ってシステム性能の向上を図る機能。ゲーム用にPC性能を最大限発揮できるようにするツールである訳だが、GTX 1080を搭載するようなハイスペックなPCに、果たして効果があるのかと疑問に感じてします。
グラフィックス性能比較 ~ GTX 1080 vs GTX 980
3DMarkを使って「EVGA Geforce GTX980 SC GAMING ACX 2.0」(以下、GTX980)とグラフィックス性能を比較してみた。テストは「Fire Strike」、「Fire Strike Extreme」、「Fire Strike Ultra」、「Time Spy」の4種類で実施した。なお、GPU Tweak IIのプリセットは、デフォルトのGaming Modeに設定している。
■Fire Strike(Full HD 1980×1080)
GTX 980 GS:14463 GT1: 69.55 FPS GT2:57.39 FPS
GTX 1080 GS:22499 GT1:108.73 FPS GT2:88.91 FPS
凡例:GS=Graphics Score、GT1=Graphics Test 1、GT2= Graphics Test 2
■Fire Strike Extreme(WQHD 2560×1440)
GTX 980 GS: 6486 GT1:34.52 FPS GT2:23.84 FPS
GTX 1080 GS:10734 GT1:56.14 FPS GT2:39.94 FPS
■Fire Strike Ultra(4K 3840×2160)
GTX 980 GS:3355 GT1:17.98 FPS GT2:12.27 FPS
GTX 1080 GS:5350 GT1:29.56 FPS GT2:19.18 FPS
■Time Spy(WQHD 2560×1440)
GTX 980 GS:4489 GT1:29.32 FPS GT2:25.69 FPS
GTX 1080 GS:7569 GT1:48.85 FPS GT2:43.78 FPS
GPUコアクロック、GPU温度を計測
3DMarkのTime SpyをGaming Modeで実行した時のGPU温度とGPUコアクロックの推移をグラフ化してみた。GPUコアクロックは最大で1974GHzと、2GHzに迫る数値を記録した。GPU温度は60~65℃辺りを推移していることから、冷却性能は高いといえるだろう。
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購入金額
79,980円
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購入日
2017年02月20日
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購入場所
NTT-X Store
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