部屋からいくつか未開封のSDメモリーカードを発掘して、特に新たなカードが必要というわけでもなかったのですが、異様な安さに惹かれて買ってしまったのが、このLexar Professional 2000x 64GBモデル、LSD64GCRBJP2000Rです。UHS-II対応の高速型SDXC64GBメモリーカードと、UHS-IIをサポートしたSDメモリーカードリーダー・ライターのセット品となります。
このカードリーダー・ライターはLRWM04U-7000という型番が付けられています。UHS-IIをサポートしたカードリーダー・ライターが付いてくるというのは親切ではありますが、もう少し幅を狭く作っておいてくれるとうれしかったところです。USB 3.0のハブに挿した際に、必ず隣のポートを空けておく必要がある程の横幅ですので…。
公称値ほどではないが、圧倒的な速さ
それでは、まずはLRWM04U-7000との組み合わせで、メモリーカードの実力を確認してみましょう。いつも通りCrystal Disk Mark2種類を使って計測してみます。
▲Crystal Disk Mark Nano Pico Edition
公称値の300MB/sには達していませんが、PC側のUSBコントローラーが比較的古いもの(NEC μPD720201)であることが影響している可能性はあります。それでも読み出しでは270MB/s近い値を叩き出していますし、UHS-II非対応製品とは格が違う性能を発揮していると考えて良いでしょう。
さらにそのメモリーカード側の高性能ぶりをきちんと発揮させている、添付のLRWM04U-7000の速度性能も素晴らしいものです。
ここで普段使っているiBUFFALO BSCR20TU3でこのメモリーカードを使ったらどうなるかについても検証してみました。BSCR20TU3もUHS-IIをサポートしていますが、今までUHS-II向けのカードを使う機会がなかったのです。
▲Crystal Disk Mark Nano Pico Edition (BSCR20TU3)
▲Crystal Disk Mark 5.1.0 (BSCR20TU3)
何とBSCR20TU3の方が大幅に遅いという結果となりました。厳密に言えば大幅に遅いのはシーケンシャルリードだけであり、その他項目ではほぼ互角となっているわけですが。はっきりとは断言できませんが、BSCR20TU3の速度性能自体が200MB/s程度で頭打ちなのかも知れません。
とはいえ、この値でも普及し始めた頃のSSDよりもよほど優秀な結果であり、それを手軽なSDメモリーカードとカードリーダー・ライターであっさりと達成してしまうという辺りに時代の進歩を感じざるを得ません。
弱点を強いて挙げるのであれば、LRWM04U-7000は連続稼働時にかなり発熱するということですが、それもこの速度を叩き出しているのであれば当然と思える範囲です。
勿論普段なら容量の割に高価で、簡単に買えるような存在ではないのですが、今回は普及品に近い価格まで下がっていたので思い切って試すことが出来ました。
今のところカードリーダー・ライター以外にUHS-II対応機器がないので本領を発揮できませんが、例えばFUJIFILM X-T1/T2辺りはUHS-II対応ですし、先行投資として考えれば全く悪くはない買い物でした。
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購入金額
3,980円
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購入日
2017年02月21日
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購入場所
e-TREND
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