レビューメディア「ジグソー」

リケーブルの意味を体験するには最適

以前から何度か話題にしていますが、私の普段使いのイヤフォンの一つは、SENNHEISER IE80によく似た何かです。詳細については触れませんが…。

 

決してIE80そのものではないのですが、低域調整ダイヤルはきちんと機能しますし、リケーブルの互換性もきちんとあります。音質も購入価格からは想像も出来ないほどに高水準というものです。

 

SENNHEISERの純正添付ケーブルもさほど評判が良くないものですが、少なくともこの製品に添付されているケーブルは、標準タイプ・銀コートタイプ共にあまり出来は良くありません。そこでとりあえずきちんとした交換品を探したときに、手ごろな価格でそれなりに交換する意味を実感出来る存在なのが、NOBUNAGA Labsの製品群です。

 

 

 

 

 

 

 

元々実売価格が安かったTR-IE1を使っていたのですが、耐久性に難があったためTR-IE3に買い換えて使っています。

 

ただ、IE80に似ている何かは手元に複数あるので、折角なら別方向のキャラクターも試してみようということで、新たに買い足したのがこのTR-IE2-BLUEです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本体とケーブルの色のマッチングはお世辞にも良くはありませんね…。

更新: 2016/12/25
総評

標準添付品と比べると明らかに進歩する

色のマッチングについて書きましたが、実はTR-IE2には「BLUE」と付かないブラック版もきちんと用意されています。恐らくこちらの方がマッチングは良好でしょう。

 

それが判っていて、何故敢えてブルーの方を買ったのかといえば、3.5mmステレオプラグ側の形状の違いがあるためです。

 

こちらのTR-IE2-BLUEは写真の通りL型プラグなのですが、オリジナルのTR-IE2はストレートプラグを採用しているのです。DAPやポタアンと接続して外出時に使うことを考えると、L時プラグの方が実用性が高いのは間違いないでしょうから、そこを重視した結果としてTR-IE2-BLUEを購入したのです。

 

 

さて、標準添付のケーブルと差し替えての結果ですが、まずは低域方向の解像度が大幅に向上します。標準ケーブルではベースラインの周りに何かがまとわりついているような感覚があったのですが、TR-IE2-BLUEに交換するとその無駄な音が消えて、低域方向の明瞭性が一気に増します。

 

高域方向もより微細な音が聞き取れるようになりますし、弦楽器の質感もワンランク上がったような印象を受けます。強いていえば元のウォーム系の音が少しドライな方向に動くような印象を受けますが、より万能な方向へと変わる訳で、決して悪い変化ではないでしょう。

 

 

IE80はMMCXのような汎用端子を採用している訳ではなく、リケーブルの選択肢は極めて限定されます。TR-IEシリーズはその少ない選択肢の中でも最廉価といえる価格帯に複数製品を投入していて、資金力に乏しいユーザーにとっては大変有り難い存在といえます。

 

 

より高価な製品と比較してしまうと何ともいえないかも知れませんが、少なくとも標準添付品よりは良くなる部分が多く、買って後悔するような出来ではないでしょう。

 

なお、購入価格は通常の販売価格で記載していますが、実際にはヨドバシカメラのポイントを使っての購入となります。

  • 購入金額

    4,420円

  • 購入日

    2016年12月23日

  • 購入場所

    ヨドバシカメラ

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