テキサスインスツルメンツ(ナショナルセミコンダクタ)から発売されている、2回路入り高速オペアンプです。4回路入りのLM6144もあるようです。
想定されている用途には、「魚群探知機」「無線通信」などが挙げられています。オーディオ向けの石ではないようです。
ダークでドライ、寒色系
OPA2134と比べるとダークでドライに聞こえます。傾向としてはLT1364と同じように、色温度が高い(=寒色系の色が付く)印象です。音質の評価をしているのに「色温度」という言葉が出てきましたが、広い意味ではこれも共感覚であるようです。
なお、LT1364と比べると音の粒立ちが悪い気がします。波形を見ても、何やら様子が変です。
過渡応答(A=1 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=0 位相補償なし Rl=15Ω ガラエポユニバーサル基板)
安定性に劣る
電源電圧は定格1.8~24Vで、rail-to-rail特性があり単電源でも使えます。また、自己消費電力が少ないという特長があり、電池駆動に適していると紹介されています。パッケージもDIPで2回路入りのため、ホビーユースでも使いやすいという特長があります。
但し、位相余裕が(スペック上のBode線図における10kΩ∥100pF負荷時)15°~20°程度しかなく、安定性に劣ります。
容量負荷への耐性が低いのがネックか?
容量負荷への耐性が低く、過渡応答も変な波形が出ていることから、コストパフォーマンスが良いかといわれると疑問符が付きます。同価格帯でオーディオ用途に使いやすい石としては、OPA2604、MUSES8920などがあります。
このタイプの石にしては発熱が少ない
24V駆動のcMoy回路では、外気温23.2℃に対しパッケージ表面は25.7℃まで上昇しました。ハイスピードですがローパワーであるため、LT1364より発熱しない傾向にあります。
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購入金額
650円
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購入日
2016年12月08日
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購入場所
デジット
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