レビューメディア「ジグソー」

エキナカの書店閉店後、密かに行われる戦いとは?

本の蟲。
実は結構読書家で、特に若い頃は乱読しました。
ジャンル的にはSF~ファンタジー~ミステリなどからコミックまでイロイロ。
3桁では収まらない蔵書の中からトピックをご紹介していきます。

...とは言っても以前と比べて読書量はガクンと落ちている。転勤前の電車通勤時は片道30~40分乗っていたので、一週間通うと薄い文庫なら一冊読み切るようなペースだったが、現在車通勤なので当然読めない。家に帰ってからも最近目が疲れるのであまり読まなくなって...←自分の書くZIGSOWの記事が長く(別名くどく)なりすぎ=時間を取られすぎ問題もあるのだが(^^ゞ←あと老g...

と言うことで、この本の紹介をしている「本の蟲」シリーズもペース激落ちしているし、たまにする紹介もかつて読んだ本(を読み返して)という感じだったのだが。

久しぶりに読んだ直後の新刊のご紹介。

それもとても変わった経路で知って。

twitterでフォローしているラノベ作家さんのリツイートでこれが流れてきた↓
きっかけtweet
きっかけtweet
絵のイメージと「戦争」と言う言葉がマッチングせず、およ?と思ってその本の著者(藤春都)のTwitterのhomeに行くと他にも知り合いのフォロワーが←フィーリングが合う予感

絵もかわいかったし(絵師フカヒレ先生)、興味を引かれて試し読みがあると言うことで読むと...これ約140ページの大ヴォリューム!本全体の約半分という大盤振る舞いで、このおかしな本屋の事や人間関係のほとんどが理解できる。

画面上で約30分ほど読み続けて、すっかり引き込まれて次の日から数日本屋検索。大型書店も含めて6軒回ったけれどなかったので、初めて本をAmazonで注文。到着してみるとほぼ四六判。もう少し小さいのをイメージしていたから、書店では見落としてたのかな。

着後2日でもう一度最初っから読み通した。
いや~、面白かった。

設定としてはエキナカ書店の話。でもその本屋は普通の本屋ではなかった...

長身の大学生、渉(わたる)は勤めていたバイト先の飲み屋が潰れ、通学経路の駅にあった本屋のバイト募集を見つけた。あまり本を読むタイプではなかったが、バイトだからと面接に来てみたら、面接してくれたのはうら若い美人店員、紫野(しの)。本の話になると俄然目を輝かせる彼女の前で、「本などろくに読まない」とは言い出せなかったのは美人に弱い男の性(サガ)?w

本に関する知識不足で面接の受け答えも気の利いたことも言えず、不採用かと思った渉に意外にも「採用」を告げた紫野だが、条件は「遅番のシフト」。問題なかった渉は承諾するも、面接時に書店の平台に走った陰を目で追ったことを紫野に気づかれているとは知るよしもなかった。

そしてバイトの初日。約束通り遅番のシフトに入って、紫野に仕事を教わりつつ迎えた閉店時間、それは起きた。

客を送り出した後、二人の他はだれもいないはずの店内から響く声、声、声!

そこには十数センチの大きさの人型のものやライオンと言った動物などが闊歩していた!人型のものは髷を結っているものやベレー帽をかぶっているものに、スーツ姿のビジネスマンまで!それらが一斉に言い争っていた。それを懸命に収めようとする紫野。....ではこれは自分(渉)だけに見えているものではないのだ。タッパと大声を活かしてそこを収める渉。

...ここは「霊的にすっごく良いところ」に建てられた書店。そのため本に宿る作者の想いが形になって出てきてしまう、それがゴースト。そして本の想いは、「もっと多くの人に読んでもらう」こと。

しかし本屋にとってはスペースは有限。特に狭いエキナカの本屋にはたくさんの本は置けない。売れない本は容赦なく返品されていく。そんな本達が憧れるスポットライトがあたる「お立ち台」が「平台」。

書店の本の陳列法はいくつかあるが、多くの本は単に書棚に背表紙を向けて収められる「棚差し」、それよりも売れそうな新刊やベストセラーは書棚に表紙を向けて置かれる「面陳」という陳列法。そしてその陳列ヒエラルキー?の最上位に置かれているのが「平台」だ。ここには回転の速い本やメディアで取り上げられた本がドンと積まれて置かれる。いわば本のスターのお立ち台。全ての本はここに並べられたがっている。

そんな本の「みんなに読まれたい」という想い=ゴーストが視える紫野は、彼等のために平台の一角を自由にする許可をもらい、必ずしもベストセラーではない本もそこに置いてきた。その栄誉?に預かる本を決めるのが、「平台争奪戦」。夜ごとゴーストが競い合い、その位置を勝ち取ったものが陳列される、という仕組み。書店の中で一人ゴーストが視える紫野がその采配というか行司というかをしてきたのだが、主張が強い本達が多く、優しく気の良い紫野では収拾が付かなくなってきたのだ。

採用面接時に自分が視たものが幻ではなかったとわかった渉は、否応なしにこの「平台争奪戦」に巻き込まれていく....

というようなお話し。ライトノベルだけれど(そして紫野に対する渉の想いという恋愛軸もあるのだけれど)、特に狂言回しとして配した戦国三武将のゴースト(信長さん、秀吉さん、家康さん)のキャラ設定が面白く、恋愛系小説が苦手なひとでもきっとサクサク読める。ちょっとSFコメディのような感じの風合いもある。また古典などの小ネタが挟み込んであるので、勤勉正統な読書家も楽しめる?(尊敬している古典作家がコキ降ろされるかもしれないがw)

果たして「本を読むことが苦手な」バイト学生と「本に夢中な」美人書店員の間に進展はあるのか??そしてゴースト達が引き起こすはちゃめちゃな騒動とは....?

試し読みで続きが気になれば、是非!
紫野さん、カワイイなぁぁぁぁぁぁああ!←ソコカイ(^^ゞ
紫野さん、カワイイなぁぁぁぁぁぁああ!←ソコカイ(^^ゞ
....イヤ、きっかけはフカヒレ画伯が描く紫野さんの美貌に魅せられたからだけでも一向にかまわないのだけれど?w

出版元(白好出版)「真夜中の本屋戦争」関連ブログ(描き下ろしSS「昼間は平和(?)な本屋さん」あり)
  • 購入金額

    1,296円

  • 購入日

    2016年11月12日

  • 購入場所

    Amazon

16人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • cybercatさん

    2016/11/29

    kaoさんのお店にも、これはぜひ!
    ...つか、ひょっとして閉店後こんなことが起きてるかもしれませんよ?W

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