新日本無線から発売されているオーディオ用デュアルオペアンプです。関連する商品にMUSES8920がありますが、その廉価版のような位置づけです。JFET入力で、表面実装品の2回路品のみです。
(2.3.16追記) 現在メーカーで保守品となっており、生産終了が予定されています。今から買うならMUSES8920のほうがよいでしょう。
MUSES8920より柔らかいか
それ自体はMUSESシリーズに含まれていないにも関わらず、MUSESシリーズの廉価版とされているだけあって、透明感のある音です。MUSES8920と比べると音が丸い、柔らかい印象ですが、MUSES01ほどではありません。また、MUSES8920より電流出力は少ないのですが、およそ-60mAは出るようです。
過渡応答(A=11 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=10kΩ 位相補償なし 10:1プローブのみ接続 ガラエポユニバーサル基板)
負荷時の波形に欠けが見られます。セトリングが甘いようです。
過渡応答(A=1 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=0 位相補償なし Rl=15Ω ガラエポユニバーサル基板)
電圧ェ……
2回路入りですが、表面実装のハーフピッチのみです。変換基板を用意しましょう。SOPはまだ半田付けが楽です。
電源電圧は±4〜±18Vなので、MUSES8920よりも高くなっています。電池駆動には向かないかもしれません。
出力電流は十分あるので、ヘッドホンを直接駆動できます。
MUSES8920よりどうしても見劣りがする
MUSES8920のコストパフォーマンスが良いので、それと比べると見劣りがします。DIPより省スペースなSOPであるのに駆動電圧の関係でポータブル機器に使いづらいからです。内部昇圧が前提となるでしょう。
但し、新日本無線が「オーディオ用」として別カテゴリ(MUSESシリーズと同じカテゴリ)にするくらいですから、決してダメな石ではありません。
発熱はそれなり
外気温21.6℃に対し、表面温度が28.0℃まで上昇します。バイポーラ系(入力がJFETでも普通はBJT主体で構成されています)のオペアンプとしては標準的といった印象です。
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購入金額
260円
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購入日
2016年11月18日
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購入場所
シリコンハウス共立
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