2017.03.02 「その他」◎背面での動画の見え方 追加
ご存知の方も多いであろう背面に E-Ink液晶を搭載し、表も裏も液晶の両画面スマホです。
ロシアメーカー製の Androidスマホで、従来機の YOTAPHONEが出た時には「面白いモノが出てきたなぁ」程度でしたが、YOTAPHONE 2でデザインが洗練され出てきた時にはかなり物欲が湧いたのですが、価格が高過ぎて手が出ませんでした。
(メインで使うにはおサイフケータイが無いですし(^^; )
その後、他メーカーから両画面液晶などという変態的なデバイスは出る事が無く、私自身 YOTAPHONE 2を忘れかけていたある日、お遊びで手を出しても良いかなという価格で海外通販サイトで売られているのを見つけてしまいました。
物欲は再燃しポチる迄あまり時間は要しませんでした...
2016年10月29日に注文し、11月10日に到着しました。
急ぐ買い物では無かったので送料無料の通常便でしたが念のため到達保証?の保険 400円をかけ、購入金額はこの金額も含めた価格です。
YotaPhone 2にはヨーロッパ市場向けの「YD201」と中国市場向けの「YD206」の2つのモデルがあり、本品は「YD206」になります。
「YD206」は国内LTEをカバーしているが、OSアップデート不可。
「YD201」は国内LTEをカバーしていないが、OSアップデート対応という違いがあるようです。
(両方とも国内LTEをカバーしつつ OSアップデート出来る方法があるそうですが、ここでは触れません)
主な仕様を次に示しますが、発売開始は 2014年末頃の割には OSバージョン以外現在でも十分使える仕様です(^^
【主な仕様】
型番:
YD206
OS:
Android 4.4
CPU:
Qualcomm Snapdragon 801 2.2 GHz quad-core
メモリー:
2GB RAM, 32GB eMMC
ディスプレイ:
5インチ、Full HD 1920 x 1080 16Mカラー、Corning Gorilla glass 3
背面ディスプレイ:
4.7インチ E-Ink液晶、960 x 540 モノクロ 16階調、Corning Gorilla glass 3
サイズ:
144.9 x 69.4 x 8.95 mm
重量:
145 g
カメラ:
背面: 8MP AF, LED Flash 前面: 2.1MP
センサー:
加速度センサー、デジタルコンパス、ジャイロスコープ、近接センサー、光センサー、GPS(GLONASS)
バッテリー:
2500mAh lithium-polymer battery
ネットワーク:
WiFi 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.0
GSM/EGPRS 850, 900, 1800, 1900 MHz
WCDMA, DC HSDPA (rel. 8, cat. 24)
HSUPA (rel. 7, cat 7) bands 1 (diversity), 2, 5 and 8
LTE (rel. 9, cat 4) bands 3, 7 and 20
外部端子:
MicroUSB 2.0、3.5mmオーディオ端子
SIMスロット:
Nano-SIM
その他:
Qualcomm Quick Charge 2.0、Wireless Charging(Qi)、NFC
【外 観】
直方体の外箱を下から見ると
妙な区切られ方がしており、実はのり巻き式にパタパタと開きます。
付属品は更に仕切られた箱の中に入っており、こんなところもオシャレです(^^
本体の他、イヤホン、交換用イヤホンパッド、充電ケーブル、USBアダプター、イジェクトピン、説明書類が入っていました。
USBアダプターが日本仕様ではありませんが、変換アダプターが別途付いてきました。
充電ケーブルは普通の Type A - microUSB なので手持ちのアダプターを使用出来、無くても問題ないんですけどね。
本体はフィルムで包まれており、背面の画像はプリントだと思っていたら
フィルムを剥がしても表示されたままです。
考えてみれば背面は E-Inkなので、電力消費無しに画像など表示出来るんでした(^^
背面の液晶上部にはメインカメラとLEDフラッシュが並んでいます。
表の液晶上部には右からサブカメラ、光センサー/近接センサー、受話スピーカーが並んでいます。
上面には 3.5mmオーディオ端子
下面には右からスピーカー、microUSB端子、マイクがあります。
右側面上側にボリュームボタンと電源ボタンがあり、
ボリュームボタンにある穴にイジェクトピンを挿し込むと
SIMスロットが引き出せるようになっており、Nano-SIMが入ります。
反対側側面にボタン類はありません。
表面の液晶には Gorilla glass 3が採用されていますが、縁が立っている訳で無く背面の液晶をよく見る事になるので、液晶保護シート等は必ず利用した方が良いでしょう。
国内でもミヤビックスとPDA工房からフィルムが出ていますが、私は PDA工房のモノを購入してみました。
【背面液晶】で出来る事
本品の特徴は何と言っても背面の E-Ink画面でしょう。
他は大して他の Android端末と変わらないので(^^; 、背面液晶に絞って見ていきます。
メインの液晶は 5インチ、Full HD(1920 x 1080)なのに対し、背面の E-Ink液晶は 4.7インチ、960 x 540 モノクロ 16階調になります。もちろんタッチ操作も行えます。
基本的に背面に表示出来るのは、「YotaApps」と呼ばれる独自アプリ群
「YotaCover」で設定する画像群
「YotaPanel」で設定する Androidでいうウィジェットの様な独自パネル群
それと、表の画面と全く同じ操作が行えます(この時、表の画面は消灯)。
「YotaApps」に入っているゲームは表の画面からアプリを起動すると設定などは表で行ないますが、ゲームをプレイしようとすると本体をひっくり返せと表示され、裏返すと表が消灯し背面にプレイ画面が表示されます。
アプリ群にはブックリーダーも入っているのですが、残念ながら日本語表示が出来ません。
「E-Ink液晶なのに本が読めないなんて!!」と一瞬思いましたが、先に書いた通り表と同じ表示(操作)が出来るので、Androidのブックリーダーアプリを使えば問題ありません。
そして「YotaCover」と「YotaPanel」の設定は、「YotaHub」というアプリから行います。
起動すると左に「YotaCover」、右に「YotaPanel」の設定画面が表示されるので、設定したい画像をタッチすると設定画面に変ります。
「YotaPanel」をタッチすると現在背面で表示出来るパネル群が表示されます。
パネル群を切替えていき一番右までいくと、次のような画面が表示されます。
こちらで新たに表示させたいパーツを組み合わせパネルを追加する事が出来ます。
真ん中の「+」をタッチすると次の様な画面に切替ります。
様々なパネル群がありますが、各パーツを好みに組み替える事も出来ます。
既に表示出来るようになっているパネルのパーツ(サイズがいくつかある)を長押しすると、そこのサイズに合うパーツ(ウィジェット)が表示されるので好きなモノを選びます。
私は普段下記を表示させています。
「YotaHub」で「YotaCover」をタッチすると、同様に現在背面に表示される画像群が表示され、やはり一番右に追加の画面が表示されます。
こちらではいくつかの画像サービス(Yota独自もあり)とデバイス内の画像を追加する事が出来ます。
そしてこの「YotaCover」と「YotaPanel」は背面に常に表示されており、表の液晶が点灯している場合はロックがかかっています。
どれを表示させるかは背面のみ表示されている時に、下段に表示される「◇」ボタン及び「<」「>」ボタンで切り替えます。
「YotaCover」表示時には常に通知ウィジェットが表示されます
背面に時計やカレンダー等が常に表示されるだけでも便利ですが、Googleカレンダーのスケジュールとも連携でき、予定が近づくと予定の内容が表示され(日本語表示されます)、予定を過ぎるとその旨も表示されます。
現在 YOTAPHONE 2はメインで使っていないのですが、この背面の機能が便利で常に机上に背面を手前にして置いてあります(^^
そして背面に表と同じ画面を表示させる方法ですが、表画面でホームボタンを長押しするとアイコンが三つ表示されます。
指を画面から離さず一番左のアイコンに滑らすと本体をひっくり返せと表示され、裏返すと表が消灯し背面に表面で表示されていた画面が表示されます。
後は表の時と同様の操作が行えます。
ちなみにこの時背面でホームボタンを長押しすると一番左のアイコンは「x」が表示され、そちらを選ぶことで表画面に戻れます。
背面の E-Ink液晶は表面に比べ少し表示の反応が遅いですが、動画なども見る事が出来ます。
ただしどうしても E-Ink液晶の宿命で表示跡が残ったりするので、素早い動きのする動画や極端に明るい(暗い)動画などはかなり見辛くなってしまいます。
E-Ink液晶のメリットは何より省電力な事ですので、バッテリーが少なくなってからの操作を背面で行なうことでバッテリー切れを延ばすなんて事が出来ます。
twitterのリアルタイム表示なんかもバッテリーの事を気にせず使うことが出来ます。
また自撮りを行うのに解像度の高い背面のカメラを使いつつ、背面液晶に表示しながら撮影なんて使い方も便利そうです。
あとホームボタン長押しで表示された他のボタンは真ん中を選ぶと「Google Now」、右を選ぶとスクリーンショットが背面に表示されます。
このスクリーンショットの背面表示はアイデア次第で結構使えそうです。
飲み会会場への地図を表示させたままにしたり、映画チケット交換用QRコードを表示させたりしたまま表の画面で通常の操作を行うなんて事が出来ます。
普段店の情報等は予め表示させておいたアプリをアプリ切替操作を行ない表示させていましたが、YOTAPHONE 2なら本体をひっくり返すだけで常に情報を見る事が出来ます。
輝度調整が出来ればもっと見易くなりそうなのですが、背面の輝度調整は残念ながら無いようです。
日本向けに出して欲しい
背面の E-Ink液晶に特化してレビューしてきましたが、NFCや Qiにも対応しており、フルHDのメイン液晶はキレイですし、WiFiは 802.11 acまで対応しています。
Android 4.4とはいえ、かなりコストパフォーマンスの良い機種です。
室内で 10cm程先の対象物を撮影してみましたが、結構キレイに撮れました。
それこそおサイフケータイが入っていたらぜひ使いたいくらいなのですが、残念ながら技適はついておらず、国内での利用はいろいろと支障があります。
今回の YOTAPHONE 2は国内の LTEが使えるとの事で、試しに 0 SIMを挿してみたところ
あっけなく接続は行えました。
今年には YOTAPHONE 3が出るとか噂されていますが、ますます技適を取って欲しいなぁ(^^;
【その他】
◎背面での動画の見え方
E-Ink液晶で動画なんて見えるのか懐疑的でしたが、先に書いた通り気になる点はありますが、結構見るに堪えます。
下の元動画は昔デジカメで撮影した 320 x 240の 20fpmの AVIファイル(音声無し)ですが、滑らかに再生できてます。
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購入金額
14,763円
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購入日
2016年11月10日
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購入場所
GearBest
ぴょんきちさん
2017/03/05
もういっそE-Ink面を表にしちゃって超長寿命スマホにしちゃえばいいんですよw
atsuo@tokyoさん
2017/03/05
ほんとに E-Inkの反応速度が速いのが意外でした。
見るモノによっては E-Inkで十分ではありますが、メインで使うにはキレイで高詳細なカラー画面に慣れてしまっている今の人達では受け入れられないかなぁ。