以前からEOS 5DまたはEOS M3のサブカメラとして使ってきたEOS 50Dですが、何かの拍子にフォーカシングスクリーンに汚れというか傷というか、跡が付いてしまってファインダーを覗くと少し気になるような線が表示されてしまうようになりました。
元々ジャンクで買った品ですし、そのまま使っても良かったのですが、折角なのでフォーカシングスクリーンの交換でもしてみようと思い立ち、早速購入してみました。
EOS 50Dに対応するフォーカシングスクリーンは、Efという型番がついたものとなります。標準装着のものはEf-Aで、それ以外に方眼タイプのEf-D、解放値が明るいレンズでよりピントを追い込めるというEf-Sとバリエーションが用意されています。
最初は方眼タイプを買おうと思ったのですが、マクロや50mmレンズ等でマニュアルフォーカスを使うことも結構ありそうですし、使い勝手としてどうなのかと疑問は持ちつつもEf-Sを買ってみることにしました。
なお、このフォーカシングスクリーンEf系は、厳密にはEOS 60D/60Da/50D/40Dに対応するそうです。40Dもジャンク上がりでそこそこ汚れはあると思いますので、これで快適性が向上するようであれば交換してみても良いかもしれません。
中にはフォーカシングスクリーン本体(ケース内左端の白っぽい板)と専用脱着工具が入っています。また、紙で説明書が添付されていて、交換の手順の説明があります。
作業時間はほんの数分
それでは作業に移りましょう。最初に標準装着のフォーカシングスクリーンを取り外す必要がありますので、マウント開口部の爪を動かしスクリーンホルダーを開け、標準スクリーンを外します。
実は説明書にはこの時点で標準スクリーンを落として周囲を傷めないよう、マウント開口部を上にして作業をするよう指示されているのですが、よほど乱暴に作業しない限りは特に問題は無いでしょう。
脱着工具の脇に立てかけているのが標準スクリーンで、脱着工具で持ち上げようとしている(写真ではわかりにくいのですが工具でスクリーンの持ち手部分を掴んでいる状態です)のが新たに用意したEf-Sです。
取り付けは標準スクリーンを外す際に開けて置いたスクリーンホルダーに、新しいスクリーンを置いてスクリーンホルダーを元通りはめ込むだけです。
これで交換作業は完了ですが、最後に1つだけ本体側の操作が必要となります。CF(カスタムファンクション)の中からフォーカシングスクリーンによる適正露出の設定を行い、スクリーンとして新たに装着したEf-Sを選択しなければいけません。
それさえ済めば、後は新しいフォーカシングスクリーンを楽しんでみるだけです。動作チェックに使ったレンズがEF28-135mm F3.5-5.6 IS USMであり、フォーカスの山が掴みやすくなったかというと正直判りません。
ひょっとするとMF操作を頻繁に使うTAMRON SP AF90mm F2.8 Di Macroなどと組み合わせた際に効果を発揮するのかも知れませんが…。
まあ、今回の主目的は標準スクリーンのコンディションが悪いためそれを交換するということですから、取り敢えず交換によりファインダーが見やすくなってくれたことは好材料でした。
あまり安いカメラと組み合わせるとコストパフォーマンスの観点から微妙な形ではあるのですが、新品購入から長らく使い続けているカメラでは、こういったメンテナンスも考える必要があるのかもしれません。
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購入金額
1,727円
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購入日
2016年10月28日
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購入場所
Amazon
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