所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。声優という仕事、最近は演じるキャラクターになって歌ういわゆる「キャラソン」まで「仕事」の範疇。もともとヴォイスコントロールのトレーニングや発声法の訓練を受けている声優は歌も上手いことが少なくはないが、それでも作品に付随するキャラソンや主題歌、イメージソングなどから一歩踏み出して、それらとは全く関係ない楽曲をリリースするというのは一つの冒険です。そんなアーちスト活動を始めた女性声優のファーストシングルをご紹介します。
西明日香。女性声優。彼女を識ったのは一昨年末からハマり始めたWebラジオ洲崎西。これはその名の通り2人の女性声優、つまり「洲崎」綾と「西」明日香のコンビがパーソナリティのラジオ。
この中でcybercatは、まじめさと破天荒さが入り混じるそのキャラクターの面白さで着目し、歌のうまさで虜となった、あやちゃん(ぺっちゃん)こと洲崎綾の方の楽曲や作品など関連アイテムを今までかなりの数紹介してきた。ただ彼女は歌は上手いのだが、役者として担当キャラクターの表現のひとつとしての歌はともかく、歌そのものにはあまり興味がないようで、キャラソンと洲崎西関連楽曲
のほかには、自分が主演で声をあてた映画のエンディングテーマ
を1曲個人名義で出しているに過ぎない(ザンネンなことに...)。
一方その相方のあっちゃんこと西明日香も歌は決して下手なわけではなく、そのかわいらしい声での表現力も合わさってイイカンジだったのだけれど、今まではこちらも上記Webラジオ関連の楽曲以外は自分の関わった作品のキャラソンにとどまっていた。
それが今回自分名義の楽曲を出した。
あっちゃん関連のニコ動を見ているとよく「(西゚∀゚)アハハハハ八八ノヽノヽノヽノ\/\」というAAが貼られているが、事実超絶笑い上戸で、また関西出身(兵庫)のためかお笑い系のセンスもある。また同僚声優や男性タレントの物まね(←一部は似てはいないんだけれど、笑いを誘う様式美の世界)をやったり、自分の簡易動画付き冠番組での変顔など、どちらかといえば明るいおちゃらけキャラ、というのがイメージ。
それがいわゆるアーちスト(←ぺ命名w)活動としてどんな作品を出したのか。
表題曲「Honey Face」。これ、超絶イイ!!曲はLiSAや井口裕香、TrySailなど声優アーティスト界隈への楽曲提供や、ClariSが歌う「魔法少女まどか☆マギカ」のテーマなどで知られる渡辺翔。Aメロは歌の合間の小節で喰ったリズムが挟まれるスピード感ある造り、半テンになるBメロはのびやかな節回しで溜めて、その後の♪いちのさんで/未来飛び込んで/君と君も笑うよ/位置について/よ-い/ドンでスタート始めよう♪とリズミカルなサビへつなぐというキャッチ―なつくり。あっちゃんもすごくかわいらしい声で歌っていて、特にちょっとすねたような感じの声のBメロ前半からサビのところのはじけ方の落差がいい(つか、そうとうトレーニングしたのかな、前から「下手」ではなかったけれど、すごく表現力が上がって上手くなってる)。
「Pump Up!」は本人曰く「筋肉っていう感じの曲」?おもちゃ箱をひっくり返したような?面白い音の寄せ集めという感じの伴奏に抑揚が少ない歌声が乗るAメロと、文節の切れ目ごとに語尾を上げる感じのサビの対比が面白い。
ラストの「蟻地獄」は題名と歌詞と楽曲から受ける印象がすべて違う意外な曲。そのコワそうな?題名とは異なり、歌詞の内容としてはあっちゃんの紹介ソングのようなもので、♪旺盛/好奇心/イチゴが大好き♪とか♪毒を吐くのは/テレ隠し/そんなのLove♡の/裏返し♪、♪慎重な振りで/面倒くさがりで/ズボラでデリケート/A型です♪というような感じなのだが、これが乗るのがちょっと小粋でJAZZYな旋律。懐かしのオギノメちゃんのウゴウゴ・ルーガ関連楽曲「夢みるPLANET」
のような雰囲気もある楽しい曲。スゥインギーなピアノソロが素敵。
これら楽曲が自身のWebラジオソロ番組で流されたときには、Webラジオやイベントでのオモシロキャラとすごく綺麗に仕上がっている楽曲群との落差に(特にタイトルから受けるのとは全く違うイメージの「蟻地獄」は)「思ってたんと違う」とか「誰ですかこのきれいな人は」、「この人をゲストに呼ぼう!」、「こんなきれいな歌を歌うのは、きっと上品な人なんだろーなー(棒」などという書き込み多数w
でもどの曲も明るく前向きで、そしてかわいらしい声のあっちゃんの魅力をよく引き出している。彼女の魅力はその明るさで周りのみんなも元気にすることだから。
シングルは3形態発売されたが、この「初回限定特別盤」は表題曲のMVとそのメイキングが収められたDVD付。そのMVも本人曰く「はんずかしい」くらいカワイイショットやしぐさが収められ、「きれいな西さん」満載。
でもあっちゃんってラジオやイベントで接すると、(口は悪いがw)すごく気遣いができる優しいコなので、これも確かにあっちゃんの一面なのかな(...たぶん)。
なお、3形態のうちもう一つの限定盤、「アニメイト限定盤」は今年2月の単独イベント(本人が映像に残ったら困ると発言していた「あっちゃん生誕祭2016」←当然残っていてさらされるww)の模様が収められたDVD付。こっちはきれいな「だけではない」あっちゃんも観られるので、ディープなファンにはおすすめ...というか、彼女の魅力に気づいてラジオや作品に接しているうちに気が付くとあなたも彼女の魅力の「蟻地獄」に落ちてしまっていて、もはやその時にはそんなことは気にならないかもしれませんけどねw
【収録曲】
<CD>
1. Honey Face
2. Pump Up!
3. 蟻地獄
4. Honey Face (Instrumental)
5. Pump Up! (Instrumental)
6. 蟻地獄 (Instrumental)
<DVD>
1. 「Honey Face」MUSIC CLIP
2. 「Honey Face」メイキング
MVがSPOTもないので、初公開のときのWebラジオのアーカイブを↓
(18分50秒あたりから1コーラス分)
MV公開されてました。
「Honey Face」
おまけ:「Honey Face」についてタイトルを付けた本人からのコメント
(洲崎西第173回放送より)
ぺ)デビューシングル「Honey Face」はどんな楽曲ですか?
あ)そうですねぇ、「Honey Face」と言いますのは、直訳しますと「蜂蜜の顔」ということでございまして...
ぺ)え?そうなの?「甘い顔」じゃねぇの?
あ)ぁ、そうか「甘い顔」か。ま、蜂蜜を顔面にぶっかけられたときのような衝撃と...
ぺ)...私の思ってたんとチガウ...
あ)甘い笑顔になれるような、そんな楽しい楽曲となっております
ぺ)な..る..ほ..ど.................(声を殺して笑いを耐え忍ぶ洲崎綾)..............
単純に良い曲、良い声
曲がいいんだよ。声もフレーズによって良くコントロールされていて、上手い。
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購入金額
1,944円
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購入日
2016年10月22日
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購入場所
とらのあな
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