一般的な西洋的な弦楽器の基準から言えば、

　・歯切れが悪い

　・角が丸い

　・コシがない

　・解像度ってなんだ？

と、実に最悪な特徴を持ち合わせた弦ですが、二胡はそういったフワっとした掴みどころのない癖が特徴の楽器。

非常によくマッチします。

カリッカリでヒステリックだった私の二胡が、物腰柔らかで、とても甘い音になりました。

雑味は多いですが、倍音のレンジはドイツ製鋼材の弦より広いです。

ボリュームは小さめです。

特に内弦（手間の弦）は油断するとしぼみます。

ウルフ音が強烈に出ます。

ちょっと減に触れただけで超甲高いキーーーーーというノイズがでます。

扱いに気を付ければ簡単に防げますし、ウルフ音を積極的に使った楽曲もあるので、問題はないです。

逆に、紫檀などのもともと甘い音のする二胡だと、甘くなりすぎて胸やけするかもしれません。

あくまで普及品の二胡用ですね。

他の弦楽器の弦とちがって、袋から出して、張って、さあ演奏、というわけにはいきません。

まず切削油が弦表面に残っているので、エタノールでふき取る必要があります。

ふき取らないと滑って音が出ませんし、最悪弓を痛めます。

非常に柔らかいので交換作業は非常に楽ですが、逆を言うとコシが全くありません。

買った時点ですでに死んだ弦とでも言いましょか^^；

フニャフニャで最初はかなり弾きずらいです。

外弦が非常にさびやすいらしい。

とはいえ、600円ですし音はいいので。

問題ないでしょう。