一脚って、持ってたけど今までほとんど使ってなかった。
でも、約2kgの望遠レンズに使ってみたら、楽だってことがわかった。
ただ、手持ちの一脚は、ちょっと貧弱で心許ないので、レンズに見合うものを探してみた。
70Dに150-600mm付けると3kg弱。
剛性と軽さを両立しようと考えると、カーボンが望ましい。
できれば携帯性を重視したモデルが良い。
で、条件に合うものを探してみると、選択肢は少ないのだが、その中で、価格が安く評判が良いものを見つけたので購入してみた。
SIRUIは中国の三脚メーカーだが、BENROと並び、評判の良いメーカーだ。
6年保証の、コンパクトなカーボン製一脚
製品はカーボン製の一脚で、段数は6段だ。
主な仕様
- 素材:8層カーボン
- 段数:6段
- パイプ径:最大32mm、最小16mm
- 全高:1540mm
- 縮長:380mm
- 重量:約400g
- 最大搭載荷重:10kg
http://www.sirui-japan.com/products/p/p-326.html
脚径は、一番上が32mmで、28mm、25mm、22mm、19mm、16mmとなる。
SIRUIの製品は6年保証を謳っているが、名古屋の常盤写真用品株式会社が国内総販売元で、取説や保証書も日本語のものが同梱されているので、安心感がある。
取説とは言っても、ほとんど読む必要のないような内容だが、シッカリと日本語化されているのは、販売元の姿勢をあらわすもので、信頼感に繋がるものだ。
一脚に求められる機能は、一通り装備している
32mm径の一段目には、大きくSIRUIのロゴが入ったウレタングリップになっており、同じくロゴ入りストラップが装着されている。
カラビナ付きストラップで、ベルトループに掛けることができるので、未使用時に重宝しそうだ。
台座部分は、ゴムやコルクは貼られていないが、マット仕上げされているので、カメラの固定はシッカリとできる。
カメラネジは反転させることで、大ネジにも対応する。
足の伸縮は、ロックナットを90°程度緩めれば、スムーズに伸ばすことができる。
石突きは、スパイク内蔵式になっているので、路面に合わせて対応可能だ。
通常求められる機能は、一通り装備している。
雲台は無いが、一脚の場合、通常は雲台の必要のないケースも多いので、今後必要性を感じたら、一脚用ティルト雲台でも付けてみようかと思う。
カーボンならではの軽さ、強さ、そして美しさ!
SLIKの一脚と比較してみた・・・
上:SLIK MONOPOD 350 下:SIRUI P-326
左:SIRUI P-326 右:SLIK MONOPOD 350
それぞれの実測値は・・・
縮長:SLIK 514mm SIRUI 393mm
重量:SLIK 340g SIRUI 440g
全高:SLIK1600mm SIRUI 1555mm
パイプ径:SLIK:26.8~17mm SIRUI:32~16mm
SLIKの方が長いが少し軽く、SIRUIの方が太くて若干重いがコンパクトという結果。
全高は、約1500mmでアイレベルが確保できるため、SIRUIでも問題はない。
実際に使った感じは、AMT(アルミ・マグネシウム・チタンの合金)を使ったSLIKは、重いレンズを使用するとしなる感じなのに対して、カーボン製のSIRUIは剛性が高くガッチリ感がある。
この剛性感の違いが100gの差におさまるのは、カーボンだからこそだろう。
次に、カーボンの質感をベルボンのGeoCarmagne E635M、Fotopro PCG584Fと比較した・・・
素材としては、いずれもカーボン製だが、6層のベルボンに対して、Fotopro、SIRUIは8層を謳う。
ただ、見た目ではその差は感じられず、逆にベルボンの表面仕上げの良さと、カーボン模様をうまく強調するデザイン性が目に付く。
SIRUIの脚は、同じ中国製で8層のFotoproのものとほとんど同じ感じだが、こちらもカーボンらしい仕上げで充分に綺麗だ。
全体に、カーボンの持つ軽さと強度(剛性)を活かした、コンパクトな一脚だといえる。
価格的にもリーズナブルで、コスパは非常に高く、おすすめの一脚だ。
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購入金額
8,760円
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購入日
2016年10月04日
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購入場所
ヨドバシ・ドット・コム
kensanさん
2016/10/10
私もP-326+K20X(自由雲台)を2年使用しています。三脚も同社です。
海外では結構使用されているメーカーですね。
ねおさん
2016/10/10
SIRUIの製品は、なかなか評判が良いですね。
今回初めて購入しましたが、作りはシッカリしていると感じました。
中国製と聞くとあまりいい印象を持ちませんが、前回購入したFotoproやBENROなど、評判の良いメーカーの製品は、品質もシッカリしていると感じます。
国産や欧米の有名メーカーの製品は、造りも良いかわりに価格も高いので、良い製品がリーズナブルな価格で購入できることは、嬉しいことですね。