先日掲載したAuglamour R8と同じセールに出ていたので、同時に購入した品です。
日本国内での価格が把握しにくい(そもそもHIFIMANの日本語サイトに製品情報が無い)のですが、米国の直販価格で$49とのことですから、これも5千円クラスの製品というべきでしょう。
HIFIMANはDAPやヘッドフォンの高級機で知られているブランドですが、これが格安モデルを作ったらどうなるかという点に興味があったので買ってみました。
イヤーピースの袋に入っている丸い物は、ダストフィルターとのことです。もっとも、後述する音質傾向からして、遮蔽物を挟むことが得策とは思えませんので、今回はこれを使ってはいません。
独特の質感はあるが…
それでは実際に試聴してみます。
DAP/ポータブルアンプは以下の機種を、
据え置き環境は以下の組み合わせを
それぞれ利用しています。
音質の説明の前に少し形状について触れておきますが、この製品はハウジング部分が極めて小さく出来ています。私はさほど気にならなかったのですが、耳の作りが大きい人になるときちんと装着するのが難しくなるらしいです。
音質については、まず第一印象としては中域の張り出しが目立つ、いわゆるカマボコサウンドです。低域はまだ量こそ足りない物の存在自体はしているのですが、高域方向は10kHz前後からが明らかに不足しているという印象です。
そこで、イヤーピースを高域方向の不足があるときに有効なSpinFitに替えてみました。
しかし、これでも少し空間の見通しは良くなるものの、本質的な傾向に変化はありません。つまり、バランスの問題ではないほどに不足があるということでしょう。
ヴォーカルや弦楽器などの質感は思いの外良く、その辺りにHIFIMANらしさは出ているのかも知れませんが、他の帯域があまりにも質・量共に不足してしまっています。比較的パワーバランスが高域に偏りがちなNW-A16でも印象が変わらないのですから、SpinFitでもどうしようも無いということには頷けますが…。
普段比較的高価な機器を手がけるメーカーのローエンドとはどのようなものかという興味で買った製品ですが、やはりローエンドは所詮ローエンドという印象が強く残りました。ヴォーカルの質感などでAuglamour R8を上回る部分もあるのですが、総合的には価格以上に大きな差を感じます。Auglamour R8にも色々不満はありますが、どちらか一方を使わなければいけないのであればAuglamour R8を選択するのは間違いありません。
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購入金額
2,000円
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購入日
2016年09月10日
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購入場所
eイヤホン
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