ハイファイというわけではありませんが、高出力だけあって音量感があります。音としてはNJM4580DDと同じ傾向です。気のせいか、NJM4580DDよりも少しばかり澄んでいる気がします。ただ、OPA2134には及ばないようです。

過渡応答（A=11 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=10kΩ 位相補償なし 10:1プローブのみ接続 ガラエポユニバーサル基板）

(12/30追記)15Ω負荷（セメント抵抗）時の過渡波形を以下に掲載します。

過渡応答（A=1 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=0 位相補償なし Rl=15Ω ガラエポユニバーサル基板）

電源電圧は±2Vから±18Vまで広く、電池駆動の機器でも大丈夫でしょう。これはNJM4558と比べて改良された点です。DIPの2回路品なので電子工作でも使いやすいです。

この石の特徴は何と言っても出力電流です。公称出力電流が73mAあり、駆動できる負荷に余裕があります。cMoyのような回路でも使用に耐えるでしょう。

グラフから出力インピーダンスを計算すると186Ω程度のようです。600Ωラインなら十分駆動可能です。

比較的安価な石ですが、そこそこ音質が出ます。OPA2134などには及びませんが、値段を考えると良好であるといえるでしょう。少しでもコストを切り詰めたいなら、選択肢に入れてみるのも良いかもしれません。

24V駆動のcMoy回路では、外気温29.0℃に対して34.9℃まで上昇します。