レビューメディア「ジグソー」

安価な汎用オペアンプ

古くから使われてきた汎用オペアンプIC「4558」です。このICは各社から生産されていましたが、今回紹介する新日本無線のものが今でも容易に手に入ります。

今回紹介するものは低ノイズ選定品のDグレードで、他に後ろのDが1つだけの無印グレード(一般品)もあります(1つ目のDはDIP品であることを表しています)。

更新: 2016/12/30
音質

古典的な音質

どちらかというとまったりした音質です。最近の石と比較すると音が曇って聞こえますが、設計が古いのでこれは仕方がないでしょう。

それでも、古くからオーディオ用に使われてきたようにオーディオ用として使えないわけでは決してありません。ただ、ハイファイではないということだけです。気のせいかNJM4580と比べてややドンシャリに近いかもしれません。

 

興味深いことに、後の改良版であるNJM4580の過渡波形にはオーバーシュートが出るのに対し、NJM4558はなで肩の波形になります。

 

過渡応答(A=11 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=10kΩ 位相補償なし 10:1プローブのみ接続 ガラエポユニバーサル基板)
過渡応答(A=11 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=10kΩ 位相補償なし 10:1プローブのみ接続 ガラエポユニバーサル基板)

 

(12/30追記)15Ω負荷(セメント抵抗)時の過渡波形を以下に掲載します。

過渡応答(A=1 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=0 位相補償なし Rl=15Ω ガラエポユニバーサル基板)
過渡応答(A=1 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=0 位相補償なし Rl=15Ω ガラエポユニバーサル基板)

更新: 2016/09/30
使い勝手

電池駆動には不向き

電源電圧は±4~±18Vまで対応しています。ポータブル機器(電池駆動)に使うには電圧がネックになるでしょう。ただ、DIPの2回路品なのでその点は使いやすいです。

電流は、グラフから計算すると600Ω負荷に対して20mA程度出るようです。

更新: 2016/09/30
コストパフォーマンス

音の出る回路「以外」用

オーディオ回路に使った場合、それなりの音は出ます。しかし、現在ではOPA2134やMUSES8920といったもっと高音質でコスパに優れた石がありますので、よほどのコスト重視(コスパ重視に非ず)でなければあえてこの石を選ぶこともないでしょう。

オーディオ以外に使った場合、安価であることが強みです。両電源さえ確保できればいろいろな用途に使えます。

更新: 2016/09/30
発熱

あってないようなもの

24V駆動のcMoy回路では、外気温28.9℃に対し、30.6℃までしか上昇しません。

  • 購入金額

    50円

  • 購入日

    2015年頃

  • 購入場所

    デジット

4人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (0)

ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。

YouTube の動画を挿入

YouTube の URL または動画の ID を入力してください

動画の ID が取得できません。ID もしくは URL を正しく入力してください。

ニコニコ動画の動画を挿入

ニコニコ動画の URL または動画の ID を入力してください

動画の ID が取得できません。ID もしくは URL を正しく入力してください。

ZIGSOWリンク挿入

検索対象とキーワードを入力してください

    外部リンクを挿入

    リンク先の URL とタイトルを入力してください

    URL を正しく入力してください。

    画像を挿入(最大サイズ6MB)

    画像を選択してください

    ファイルサイズが6MBを超えています

    別の画像を追加

    ZIGSOW にログイン

    ZIGSOW会員登録(無料)はこちらから