新日本無線から発売されている2回路入りオペアンプで、NJM4558の広帯域改良品です。今回入手したのは低雑音選定品です。
位相補償してコレジャナイ感
スペクトラム的にはカマボコになっている印象です。低音がスカスカになっているのが気になります。波形を見ても、激しいリンギングが起きています。
しかし、33pFで位相補償すると、音がクリアになり低音の通りが良くなります。ただ、それでも低域がもこもこしている印象があります。予算の関係で積セラ(但し村田の温度補償型)を使っているのもあるかもしれませんが位相補償したとしても音としてコレジャナイ感があります……
なお、cMoyで使ったため評価が低く出ています。プリアンプで使った場合は話が違ってくるかもしれませんが、私は諸事情によりスピーカーを使えませんので試しようがありません。
過渡応答(A=11 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=10kΩ 位相補償なし 10:1プローブのみ接続 ガラエポユニバーサル基板)
過渡応答(A=11 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=10kΩ Cfb=33pF 10:1プローブのみ接続 ガラエポユニバーサル基板)
過渡応答(A=1 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=0 位相補償なし Rl=15Ω ガラエポユニバーサル基板)
20dB以上推奨
ゲイン20dB以上での使用が推奨されています。オーディオ用としてみれば、電圧増幅を行うプリ段用です。前掲の波形でもわかるように、ボルテージフォロワだとリンギングノイズが出ます。
±15V駆動の場合は、32Ω負荷でも動かせなくはなさそうですが、まずそういう使い方には向きません。グラフを見る限り600Ω負荷のドライブは問題がなさそうです。
電源電圧は±4~±22Vです。電池駆動には難がありますが、プリアンプ用の石なのでポータブル機器に使う理由もないでしょう。
使うならプリ段に
ポータブルアンプで使う石を探しているなら、お門違いです。おとなしくNJM4580を使いましょう。
プリアンプで使う場合、金に糸目をつけないならOPA637などがありますが、エントリークラスならこの石を考えても良いかもしれません。
発熱は普通
24V駆動のcMoy回路では、外気温22.4℃に対して27.8℃まで上昇します。
なお、33pFで位相補償した場合は外気温22.6℃に対して27.2℃です。
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購入金額
129円
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購入日
2016年09月17日
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購入場所
シリコンハウス共立
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