レビューメディア「ジグソー」

素質はあるけど発振しやすい

新日本無線から発売されている2回路入りオペアンプで、NJM4558の改良版です。

更新: 2017/01/20
音質

位相補償かZobelフィルタを使おう

位相補償をしなくても、NJM2043のような違和感はありません。但し、リンギングが激しいのでそのままではどうしてもNJM4580より見劣りしてしまいます。33pFで位相補償すると、NJM4580に追いつけるレベルにはなります。また、Zobelフィルタを使用しても、良好な結果が得られました。

データシートのグラフ(Bode線図)を見ると、位相マージンが少ない(40°程度)ため発振しやすいことがわかります。

 

過渡応答(A=11 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=10kΩ 位相補償なし 10:1プローブのみ接続 ガラエポユニバーサル基板)
過渡応答(A=11 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=10kΩ 位相補償なし 10:1プローブのみ接続 ガラエポユニバーサル基板)

 

過渡応答(A=11 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=10kΩ Cfb=33pF 10:1プローブのみ接続 ガラエポユニバーサル基板)
過渡応答(A=11 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=10kΩ Cfb=33pF 10:1プローブのみ接続 ガラエポユニバーサル基板)

 

過渡応答(A=1 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=0 位相補償なし Rl=15Ω ガラエポユニバーサル基板)
過渡応答(A=1 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=0 位相補償なし Rl=15Ω ガラエポユニバーサル基板)

更新: 2017/01/17
使い勝手

ダンピング抵抗が必要

電源電圧は±4~±18Vですので、電池駆動には難があります。また、容量性負荷の駆動に難があるので、出力抵抗を入れるようデータシートに書かれています(グラフを見ると、位相余裕が45°を切っているのがわかります)。前掲の波形では出力と負荷(セメント抵抗)の間にオーディオケーブルのみを接続していたため、ものすごいことになっています。

DIPの2回路品なので電子工作でも使いやすいのはいいのですが……

更新: 2017/01/20
コストパフォーマンス

やはり発振しやすいのが仇になる

オーディオ用として見れば、同価格帯でもNJM4580のほうが優れています。それでも、4580より4558系の音が好みならこの石を使ってみるのも良いかもしれませんが、発振しやすいという難があります。出力抵抗をつけるのが良いですが、信号経路上の素子である以上音質に影響するので上等なものを選ぶ必要があります(この場合分圧されることになるので閉ループゲインがより必要です)。

更新: 2017/01/17
発熱

発熱は普通

24V駆動のcMoy回路では、外気温22.9℃に対してパッケージ表面温度が27.4℃まで上昇しました。

  • 購入金額

    97円

  • 購入日

    2016年09月17日

  • 購入場所

    シリコンハウス共立

4人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (0)

ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。

YouTube の動画を挿入

YouTube の URL または動画の ID を入力してください

動画の ID が取得できません。ID もしくは URL を正しく入力してください。

ニコニコ動画の動画を挿入

ニコニコ動画の URL または動画の ID を入力してください

動画の ID が取得できません。ID もしくは URL を正しく入力してください。

ZIGSOWリンク挿入

検索対象とキーワードを入力してください

    外部リンクを挿入

    リンク先の URL とタイトルを入力してください

    URL を正しく入力してください。

    画像を挿入(最大サイズ20MB)

    画像を選択してください

    ファイルサイズが20MBを超えています

    別の画像を追加

    ZIGSOW にログイン

    ZIGSOW会員登録(無料)はこちらから