レビューメディア「ジグソー」

面白みには欠けるが手堅くまとまっている

以前から何度か話題にしていた、中華イヤフォンの人気モデルであるAuglamour R8。何故か追加モデルのシャンパンゴールドだけが安くなっていましたので、早速買ってみました。

 

 

 

 

 

 

 

型番が「R8-G」と刻まれていて、厳密にはR8のバリエーションモデルという扱いなのかも知れません。Auglamaour R8はリケーブル対応ですが、標準添付のケーブルも他の色とは構造が違うという話もあります。この辺りは直接比較した訳ではありませんので、あくまで未確認情報ですが。

 

 

 

 

 

 

 

ハウジングも一応金属製ですし、イヤーピースも通常のシリコンタイプの他にウレタンフォーム型も添付されています。SHURE掛けに対応させるためのイヤークリップも付いていますし、購入状態で既にある程度のカスタマイズ幅を持たせているのがこの製品の大きな特徴といえるでしょう。

 

 

以前から何度か話題にしている製品ですが、丁度同価格帯には各社のハイコストパフォーマンスがひしめき合っています。特に以前レビューしている茶楽音人 Co-Donguri雫などは強力なライバルといえますし、ELECOM EHP-BA100のような個性的な製品もほぼ同価格帯です。私自身の購入価格でいえば、MASTER & DYNAMIC ME01も同クラスとなってしまいますし…。

 

 

 

 

 

 

 

 

これらとの比較という視点で、Auglamour R8を評価してみましょう。

更新: 2016/09/15
音質

万能タイプだが価格なりの限界はある

試聴環境は、まず据え置き環境が

 

 

 

 

の組み合わせ、ポータブル環境が

 

 

 

 

 

の2機種となります。

 

 

まず、他の製品に対する大きなアドバンテージとなるのは、この中ではAuglamour R8だけがリケーブル対応であり、対応ケーブルも比較的低価格帯に展開されているということでしょう。なお、特に他の製品との互換性については公表されていませんが、端子の形状やピッチはUltimate Ears TF10向けのものと同じように見えます。まあ、実際に装着してみた訳では無いので確実ではありませんし、Auglamour R8に合うような価格帯のものはまず出ていませんが…。

 

 

試聴は主に以下のソースで行います。

 

 

 

 

 

 

 

 

Auglamour R8はこの中でも最もバランス的には整った音が出て来ます。低域も分厚すぎることは無いものの重量感や力感はそこそこ出ますし、高域方向もハイエンド方向が少し物足りないと感じる部分はあるものの、極端なバランスの崩れはありません。

 

 

ただ、David Garrettのヴァイオリンを聴いてしまうと、これを得意とするEHP-BA100はもとより、ME01と比べても弦の質感は落ちます。Co-Donguri雫とは標準状態では一長一短かと思ったのですが、Co-Donguri雫の方に手持ちの何かに付いてきた厚手のシリコンイヤーピースを装着すると、明らかにCo-Donguri雫の方が質感は良好になりました。Auglamour R8は不思議なことに、どのイヤーピースをつけても音の変化はあるものの、ベストマッチと感じられる程の相性を示すものが見つかりません。

 

TOTOではノイズアイソレーションイヤーピースと組み合わせたME01が頭一つ抜けた音となり、ロック系に弱いEHP-BA100は何というか大人しくなりすぎて音楽の特徴を消してしまうため、はっきりと不得手となります。ここでもAuglamour R8とCo-Donguri雫は標準状態では一長一短程度となります。全域のバランスが整っているAuglamour R8に対して、金属音の質感などは上なもののハイ上がりでやかましく感じるCo-Donguri雫という形です。ただ、これもCo-Donguri雫はイヤーピースの交換によりバランスが整うため、現状ではCo-Donguri雫に軍配が上がります。

 

 

Auglamour R8は特徴的なキャラクターというものはなく、大体の組み合わせにおいてそこそこの音が出てくるというのが大きな特徴であり、魅力であるといえます。とはいえ、より上のクラスの製品と比べれば空間表現や質感という部分で超えがたい壁が存在していることは間違いありません。あくまでも5千円クラスとして良く出来ているというべきものです。

 

 

各所のレビューでは5千円クラスとは思えないと絶賛されることの多い製品ですが、それはある意味正しくある意味間違っているといえます。Auglamour R8はイヤーピースの組み合わせなどにより極端に完成度が変わる製品ではないため、誰がどう使ってもそこそこの音が出て来ます。恐らく出荷状態で比べれば、Co-Donguri雫よりはAuglamour R8が上と評価する人が多いでしょう。しかし、私が手持ちの色々なイヤーピースを組み合わせた結果では、むしろCo-Donguri雫のポテンシャルの高さが目立ちました。もっとも、自慢のSpinFitとの相性が今ひとつというのは、かなり損をしている要素だと思いますが…。

 

 

買ってきて特に深く考えずに使いたいという方にはAuglamour R8が適していますが、使いこなしを追究してみたいという方には、むしろCo-Donguri雫の方が魅力的といえるのではないでしょうか。

 

 

使ってみてこれといって大きな弱点を感じさせない一方で、この製品で無ければいけない魅力というものを感じにくいものがあります。何本も使い分けるのではなく、手ごろな価格でそこそこの音質を持った1本が欲しいという方にお薦めという製品です。

  • 購入金額

    3,000円

  • 購入日

    2016年09月10日

  • 購入場所

    eイヤホン

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