先日購入した、SONY α6000に標準添付されているズームレンズです。
元々同じEマウントのNEX-5Nを使っていたためレンズは数本持っていますから、ボディー単体でも一向に構わないかと思ったのですが、レンズキットの方が大幅に安かったのでこちらを選ぶことになりました。
この書き方で既におわかりかも知れませんが、私自身はこのレンズに大きな期待はしていません。個人的にパワーズームで鏡胴が小さいレンズというのはどうも使いづらいということ、画質の評価も芳しいものではないことがその理由です。
もっとも、最近のカメラは処理能力の高さを活かし、レンズの歪みを補正して真っ当な画に変換してしまうことも出来ますので、その意味ではボディー側の性能が高いα6000との組み合わせは悪いものでは無いのかもしれません。
もっともこのレンズは大きな美点もあります。これ以前のSONY製Eマウントレンズはミラーレス用の割に大柄で、他社のような「小型パンケーキレンズでかさばらないような構成」というのが不可能だったのです。しかしこのレンズであればパンケーキというには少々大きめであるものの、以前の標準ズームレンズE 18-55mm F3.5-5.6 OSSとは比較にならないほど小型化されていますので、携帯性は大幅に増しているのです。
ちなみにレンズ本来の焦点距離は16-50mmですが、Eマウントの場合APS-Cセンサー搭載機では1.5倍相当となりますので、35mm換算で24-75mmということになります。
想像よりは良く写るが、ボディーの補正が優秀なのかも
それではここで1枚撮影サンプルを用意してみましょう。クリックで横2,400pxまで拡大します。なお、E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS使用時はボディー側でレンズ歪み補正を有効化しています。
旧世代のNEXと組み合わせるとそれなりに歪みの多いレンズの筈なのですが、この作例を見る限りは結構優秀です。標準添付のズームレンズとしては接写性能も高く、使い勝手は良好といえます。強いていえば、実際に撮影しているときにはピントの山が掴みにくいという感覚はありましたが…。ピントはマウントアダプター経由で使ったCanon EF28mm F2.8の方が合わせやすかったほどです。
ちなみに同じ被写体を、単焦点のマクロレンズ、SONY E 30mm F3.5 Macroで撮影したものがこちらとなります。
さすがに本職のマクロですからもう少し寄れていますが、それでも思ったほど極端な画角差ではありません。像の歪みはむしろE PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSSの方が少ないかも知れません。
当然レンズ単体の性能でE PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSSが上回るということはありませんので、これが歪み補正の効果ということなのかもしれません。何というか釈然としないものはありますが、これがデジタル写真というものなのでしょう。
というわけで、あくまでα6000と組み合わせた場合という前提であり、他のボディーでどのように補正されるのかはわかりません(NEX-5Nには補正機能が無いので試せません)が、この組み合わせは携帯性も優秀でそこそこ撮れるという、実用性の高いものということになります。
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購入金額
0円
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購入日
2016年07月29日
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購入場所
ノジマ
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