5インチオープンベイを搭載しないケースが流行りということもあり、最近めっきり出なくなってしまった5インチベイ用アクセサリ。また主力だったファンコンがマザーボード側のファンコン機能強化で必要性が低下したのもあまり見なくなった要因か。
そんな中Palit製GTX1080等のカードに付属していたモニタリング機能をもった5インチベイアクセサリがこのG-Panel。国内ではPalit自体がドスパラ扱いのみだが通販でG-panelの単品販売が。
セットで販売されていたのでPalit製ボード専用のものかと思ったのだが、公式サイトには「Compatible with any NVIDIA GeForce Graphics cards.」とありGeForce系のカードになら何でも対応してるという事らしい。
アクセサリとしては安くない(6000円)のだが、最近ベイアクセサリ飢えていたのもあり突撃。
付属品は解説書とドライバCD、そしてそれぞれ内蔵用と外付用のUSBケーブルが1本づつ。
本体はシンプル&ベイ無しでもそのまま置ける形状
さっきから5インチベイアクセサリと連呼しているが正確には「5インチベイに内蔵もできるアクセサリ」で、単体で置いてもそれなりに見栄えのする筐体と足がついている。
ただ本体が軽く足の滑り止めもないのでUSB機器の抜き差しは本体をしっかり抑える必要がある。
足も安物キーボードの足みたいな作りなので変に立てない方がいいかも。
本体表側はディスプレイ、USB3.0コネクタ2(TypeAとC)、モード切替スイッチとシンプル。
また本体表面はヘアライン処理(風?)パネルが貼られていて安っぽさはない。
裏面はUSB3.0が1、SATA電源が1、USB給電が1。付属品のケーブルはUSB3.0→ピンヘッダとUSB3.0→TypeAコネクタの2種で、内蔵なら前者、外付けなら後者が選べる。普通のコネクタなので2.5インチHDD等にも流用可能。てっきり外付けケーブルはオプション(というか汎用品買ってね)かと思っていたので親切。
給電コネクタはどちらも使わないで動作したので恐らくUSB3.0機器用の補助電源だろう。
5インチベイ搭載時は(ファンコンではよくあるが)フロント側のネジ穴しかない長さなので注意。
ついに実用的な時計機能が!!
※初回にソフト常駐不要とかきましたがやっぱり常駐しないとうまく動作しませんでした
お詫びして訂正いたします
今回は早速メインPCに5インチベイにつっこんでみた。LCDの発光色はイエロー固定。
電源が入ると一度スクロールで全画面がイエローになってから時計モードに変化するというプチ起動アニメーション付。
ついているグラボはEVGAのGT710。しょぼいとかいうなーかっこいいんだぞー。
起動時は必ず時計モードになる。時計機能を持った5インチベイアクセサリというとScytheの風クロノがあったが、あれは普通にボタン電池動作の時計だったので時間ズレが多く1ヶ月くらいでズレが無視できないレベルだった(あと純粋に視野角が狭く見難い)。
一方今回のG-Panelは本体とUSB接続されている事を利用して「PCシステム時間と同期する」方式なのでネットに繋がっているPCならほぼ時間ズレ無し。但しOS上でUSB機器として認識されるまでは毎回23時59分からスタートするが。またPCの電源が落ちている時もUSB給電されるマザーならその間も時間が進むがその精度は風クロノ同様そんなに高くなさそうだ。
この時計機能を実用的な状態にまで持ってきたベイアクセサリは知る限り初。使うかどうかはいいとしてついに実用的な5インチベイ内蔵時計が出たのだ!!!
なんかもう時計機能だけで満足してしまったのだが、このパネルは元々「GeForce用のモニタリング」パネル。縦長のスイッチを押すと切り替わる。
1つ目の表示内容は搭載チップの名前と基本スペック、BIOSやドライバのバージョンだ。
2つ目はリファレンスクロックと動作電圧、ファンスピードに温度。この内クロックだけはリアルタイム表示にソフト側での切り替え操作が必要。それ以外は本体側のボタン操作でOKだ。
自分のGT710ではファン回転数は取得できなかった。
3つ目の画面はGPUの消費率とメモリ消費率、そして電力消費率。やっぱり電力消費率はGT710だと取得不能だが、残りの2つはしっかりリアルタイムで変化する。
そしてもう一度押すと時計に戻る。黄色単色の画面だがその分視野角はかなり広く安物ベイアクセサリで見られる「視野角狭すぎてPCケースの位置によっちゃ何も見えない」というのも無い。真横や真下からでも見えるタイプだ。
ゲームやベンチは基本フルスクリーンのものが多く、ディスプレイとは別に単独で温度や消費率をモニタリングできるのは面白い。5インチベイ内蔵オンリーではなく単独で置けるしピンヘッダではなく普通のコネクタで接続できるのでバラック動作でもサクっと使える。
機能面で惜しいのは「温度と消費率を同時表示できない」のと「画面左側はどのモードでもPalitのロゴを表示するだけなので画面の一部は無意味」という点。ロゴ出すなとはいわないがせっかく大きめのLCDをもっているのだからロゴの位置くらい移動したっていいじゃないか。そして温度と消費率を同時表示できないのはせっかくモニタリング用として売り出しているのだからもったいない。
またUSBコネクタは内部でハブを解している(どうやらG-Panelの機能部分はUSB Serial Port扱い)ので直結のコネクタに比べると僅かに安定性に劣る。USBカードリーダーを挿すとごく稀に接続失敗になったりする。
一見Palit専用オプションのように見えるがGeForceならどれでも使える(特に対応世代の制限などの記述は見られないが自分のGT710のように一部項目が取得できないモノはあるだろう)…というかRadeonでも時計だけは使えたので、最近5インチベイに付ける面白いものがないなーという自分みたいな人にはオススメ。また5インチベイにつけなくても机上はもちろん、最近のサイドが全てアクリルやガラスのケースの内部に設置するのもアリ。
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購入金額
6,000円
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購入日
2016年09月07日
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購入場所
ドスパラ
アラクレさん
2016/09/17
5インチベイが私のCoreV1にないのでちょっとあれかなぁ・・・とか思いましたが、
単独でも使えるとか鎌ベイアンプを思い出しますね。
下小川さん
2016/09/20
単体でおいておくのもなかなかいいですよー
yosyos888さん
2016/09/20
どこかで安く売ってないですかね?
下小川さん
2016/09/20
Palit自体が国内だとドスパラ専売でしかもこれどうせ秋葉原行くからと店頭で先に探したんですが見当たらなかったという…。なのでドスパラ通販しか入手手段ないかと。
hidechanさん
2016/09/20
液晶の文字色も変更できたら、下小川さんのケースに合う色に出来て更にカッコ良さそうですね!
Let's LED打ち替え@@
下小川さん
2016/09/21