使えないです・・・・というのは、これはキワモノです。一言で表すなら「懐が深い!」かと思います。
つまり、正確には「使い切れない」です。
現在(2016年7月某日)で、ホーム用としては、端的に価格・性能ともに最強と言っていいです。
テストの結果も間違いなく最強クラス、外箱に書かれている「この機体に死角なし」はだてではない事がわかります。
ただ、確かに利用用途よしてはあるのだとは思いますが、一般家庭で必要なシーンがどれだけあるかといえば難しいかと思います。
また、R8500にしたからインターネットが早くなるという事はなく(他の機種でもそうですが)、快適になるという表現が正しいかと思います。
インターネット自体は自宅からの先の回線云々がありますので、ルータのWAN側がギガに対応している時点で、このクラスの機種では差がほぼなしです。
あるとすれば、AUSUTek等がやっているデュアルWANならば違いが出る可能性がありますが、実現するには基本的に自宅にネット回線を2つ引かなくてはならず
ホームユースではそこまで必要なのか不明なところです。
ちなみにR8000からの移行です。
前振りが長くなりましたが、テストです。
この機種に対抗できる機種が残念ながら国内メーカーにはないのが痛い話です。
NETGEAR R8500-100JPS 4.4万円 (以後R85と表記)
NETGEAR R8000-100JPS 2.8万円 (以後R80と表記)
ASUSTek RT-AC87U 2万円 (以後ASUと表記)
TP-LINK Archer C9 1.3万円 (以後TPLと表記)
NEC WG2600HP 1.4万円 (以後NECと表記)
2.4GHz帯のRSSI数値測定(RSSI値については後記述)
・自宅、2F吹き抜けに上記ルーターを設置、上から順にスイッチONでチャンネルは自動とします。
・自宅は2階建木造住宅で、築13年程度です。
・計測は、ルーターから2m、隣接する2F部屋、一番遠い1F部屋、玄関外にて計測しています。
R85@2m:-30,2F:-44,1F:-57,外:-54
R80@2m:-32,2F:-47,1F:-60,外:-65
ASU@2m:-25,2F:-40,1F:-50,外:-54
TPL@2m:-35,2F:-46,1F:-58,外:-61
NEC@2m:-44,2F:-59,1F:-69,外:-73
※添付画像に表を作成しています。そちらを参照ください。
補足:RSSI値について(知っている方はスルーしてください)
RSSI値は、ざっくり述べると電波の強度を表した数値です。0に近づけば強度が強いため、データ通信も安定します。ただし、必ずしも通信スピードが速くなるわけではないです。感覚的には、携帯電話で、電波がMAXでもスピードがイマイチ出ない感じです。ただ、自宅で使用する状況であれば、RSSIの強度=通信スピードと思っていいいかともいます。簡単なイメージとしてアンテナの数で表すと、0〜-39=4本(MAX)、-40〜-49=3本、-50〜-59=2本、-60〜-79=1本、-80〜=0本という感覚で見ていただけるといいかと思います。
以上、RSSI値についての簡単な補足でした。
ASUが結果として、良好な数値なのは毎回驚きますが、ただ計測している中で、そこそこの割合いでロスト(見えなくなる)ことがあります。不安定な部分があります。上記の補足:RSSI値で出た、電波はいいけど云々に属しているかともいます。また、NECの玄関外のみロストが多発しています。ほぼアウトです。こちらは単純な限界です。
R80からR85へは順当に性能アップしているかと思います。電波の飛びからいえば微増です。
ただ、ここら辺がほぼ限界値に近いかと思います。あとは、この中での通信帯域がどれほどできるかです。
次にR80とR85通信帯域についてですが、子機側に867Mbps接続可能なもを使用して同じ場所でテストしていましたが、LinkUpスピードはどちらもMax値の867Mbpsですが、
安定感が違います。R80では、867と585Mbpsまたはそれ以下で推移する事があるのですが、ほぼ867Mbpsで安定し、時々約700Mbps(細かくは忘れましたすみません)でリンクすることがあるのみです。ここら辺もR85は帯域自体のキャパが違うことに起因しているかと思います。
他の機種とも比較しましたが、R85がコンスタントに良い帯域を確保できていました。
その他として、本体の温度です。CPU等の性能が向上したことにより、当然ですが、発熱も増えています。
実計測してみると34〜40度前後です。場所等にもよりますが、高負荷状態でも、顕著な上がりがなく安定しています。
一見すると本体上部が熱くなる傾向にあるようにおもわれますが、実際使用してると本体裏側後方中付近、おそらくCPUの裏でね。ここに熱がたまりやすいです。上部はスリットがあり、ある程度は排熱できているようですが、裏面はそうもいかないようです。
ほとんど問題ないかと思いますが、気になる方はノートパソコン用のクーラなどを敷くとかなり改善されます。また、R85の下にスペーサーなどをかませて空間を作り、USB電源駆動の小型扇風機などで、R85から給電しながら風邪を横などから当てるのもアリかと思います。ご参考まで
よくない点としては、まず最初に個人的にデザインはR80の方が良かったです。
次にUSBポートですが、サイドではなく裏がいいです。裏面のスペースを考えると致し方ない部分もありますが、ただでさえ本体が大きいのに、USBポートを使用するとなると、さらにサイドにスペースが必要になりますので、勘弁してほしいです。
裏ならば、LAN配線などでどうしてもスペースが必須なので、ごまかせたのですが、サイドはねぇ
あとは、わがままをいえば、アンテナが光るギミックありのままで、分離できれば最高でした。
現時点では
上記の結果から1人or小規模(10台未満)では持て余す、真の力を出し切れない機種です。家族やSOHOなどで、複数の人間がある程度の帯域をガンガン使った時に初めて進化が見える一台です。
電波の届きもさる事ながら、懐深さ(帯域)がある機種ですので、自宅内の混雑が発生している方などにはオススメできる機種かと思います。
特に家族5人、全員がほぼデジタル好きor愛用者で、それぞれがスマートフォン、タブレット、PC、TV、セットップボックス、ゲーム機などWifiにつながるものを一人2台以上あり、使用頻度が高いや、自宅内でTV(DLNA)などをWifi経由で飛ばしてみるなどのご家庭にはありかと思います。また、SOHOもそうですが、カフェなどでオープンスWifiで、複数の人数が一度に接続してくるなどもありかと思います。
R85でつながらない(もちろん電波ギリなどではない状態で)というのは、もうつなぐ側の問題と思った方が良い、性能・キャパを持った一台かと思います。私はR80からR85への移行が確定です。
評価としては、現時点では星5つです。
開封時の写真等をできるだけ添付します。購入時の参考になれば幸いです。
ここに公開できなかった写真が多数をHPにて公開しています。また、その他のテストも継続して行う予定ですので、興味があればごらんいただければ幸いです。
最後に、海外のルーターをレビューする際に最近、毎回いっていますが、日本の国内メーカーがパッとしない
正直、同じ知名度があれば、バッファロー、NEC、エレコム、コレガ等は全く歯が立たないのが現状です。
少しでもルータで困っている方は、一度海外メーカーを試して見るべきです。国内メーカーに戻る事は現状、ほぼ無くなります。
事実、自宅のルータ関係は全て海外メーカーのみとなりました。もっと国内メーカーは魅力がある機種を出してほしいものです。
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購入金額
44,781円
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購入日
2016年08月01日
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購入場所
Amazon
北のラブリエさん
2016/08/24
あとはひかりTVのIPv6をスルーしてくれれば買い換えたいところです。
今のも不満はないんですが、ひかりTVが・・・
まこりんさん
2018/06/15
ってのは非常に実感ですね。
僕も色んなメーカー使ってるのですが、今はSynology RT2600acに落ち着きました。
海外安定ですね。