新日本無線から発売されているオーディオ用デュアルオペアンプです。MUSESシリーズの他の石と違い、表面実装品のみがあります。バイポーラ入力で、MUSES8820やNJM8801と同様、8800番台がついています(FET入力は8900番台)。
透明感があり優しい印象
OPA2134と比べると音が優しくなった印象です。また、MUSESの名前が付いていることからわかるように透明度も充分あります。

過渡応答(A=11 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=10kΩ 位相補償なし 10:1プローブのみ接続 ガラエポユニバーサル基板)
(12/30追記)15Ω負荷(セメント抵抗)時の過渡波形を以下に掲載します。なお、ボルテージフォロワでの使用は推奨されていません。波形も様子が変です。

過渡応答(A=1 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=0 位相補償なし Rl=15Ω ガラエポユニバーサル基板)
表面実装でポータブルオーディオに最適
使用できる電源電圧は2.7V~14V、かつ出力フルスイング特性があるので、MUSESシリーズの他の石と比べて低電圧で使用するようになっています。ポータブル機器(アンプやDAC)で乾電池数本、あるいは9Vの電池1本で動かすのに適しています。逆に、±12Vでは過電圧となるので普段24V電源を使うような機器では使えません。
但し、表面実装品のみなので、自作に使うには表面実装を前提で基板を起こすか、さもなければ変換基板に実装する必要があります。表面実装品はDIPより小さいので、軽薄短小が求められるポータブル機器には必須です。
なお、ゲイン6dB以上が推奨されています。ボルテージフォロワに使うには対策が必要であることがデータシートに明記されています。
十分選択肢に入る
OPA2604と同様の価格帯です。変換基板を使うとMUSES8832のほうが高くなりますが、差は少ないです。ただ、OPA2604よりも低電圧で使うようになっているので電池駆動で使うポータブル機器に使うにはこちらのほうが良いかもしれません。低電圧駆動に特化しながら、MUSESの名前がついているように、音質重視で作られている石ですので、十分選択肢に入ります。
発熱は少ないほう
cMoy回路(9Vの電池駆動)では、外気温29.0℃に対して31.8℃まで上昇します。
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購入金額
580円
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購入日
2016年09月08日
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購入場所
シリコンハウス共立
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