レビューメディア「ジグソー」

内気だけが罪

「ほむほむ」こと歌人の穂村弘氏のエッセイ集。

同氏のもう一冊のエッセイ「絶叫委員会」を初めて読んだときは、衝撃が走った。

こんなにも繊細で内気でそれでいて自意識過剰な世界のとらえ方と言葉の選び方があるものなのかと驚いた。

「納豆のたれをジュレ状にするのは革命」「ブラジャーのホックが前に来るのは革命」「でもすべて流行らなかった。僕が革命だと確信したものは全て流行らない。僕には革命家の素質はない」など、普段なら忘れ去られて見えなくなってしまうような事象を事細かに紡ぎあげ、面白みを含ませて提示する。

穂村さんは自身の内気さを罪だと自覚しているらしいが、だからこそ見える世界の角度もあるのだと思う。

  • 購入金額

    1,620円

  • 購入日

    2016年08月19日

  • 購入場所

11人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (3)

  • むーすんさん

    2016/08/23

    蚊がいる、というタイトルもいいなあ。尾崎放哉の「素晴らしい乳房だ蚊が居る」を思い起こさせる。
  • koseさん

    2016/08/30

    キンチョーの蚊取り線香を思い出してしまった。

ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。

YouTube の動画を挿入

YouTube の URL または動画の ID を入力してください

動画の ID が取得できません。ID もしくは URL を正しく入力してください。

ニコニコ動画の動画を挿入

ニコニコ動画の URL または動画の ID を入力してください

動画の ID が取得できません。ID もしくは URL を正しく入力してください。

ZIGSOWリンク挿入

検索対象とキーワードを入力してください

    外部リンクを挿入

    リンク先の URL とタイトルを入力してください

    URL を正しく入力してください。

    画像を挿入(最大サイズ20MB)

    画像を選択してください

    ファイルサイズが20MBを超えています

    別の画像を追加

    ZIGSOW にログイン

    ZIGSOW会員登録(無料)はこちらから