「ほむほむ」こと歌人の穂村弘氏のエッセイ集。
同氏のもう一冊のエッセイ「絶叫委員会」を初めて読んだときは、衝撃が走った。
こんなにも繊細で内気でそれでいて自意識過剰な世界のとらえ方と言葉の選び方があるものなのかと驚いた。
「納豆のたれをジュレ状にするのは革命」「ブラジャーのホックが前に来るのは革命」「でもすべて流行らなかった。僕が革命だと確信したものは全て流行らない。僕には革命家の素質はない」など、普段なら忘れ去られて見えなくなってしまうような事象を事細かに紡ぎあげ、面白みを含ませて提示する。
穂村さんは自身の内気さを罪だと自覚しているらしいが、だからこそ見える世界の角度もあるのだと思う。
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購入金額
1,620円
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購入日
2016年08月19日
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購入場所
むーすんさん
2016/08/23
koseさん
2016/08/30
むーすんさん
2016/08/30
絶対意識してますよねこれ。