R9 NANOを水冷ブロックに換装
NANO購入して即ウォーターブロックを個人輸入しました。
国内のクーリングラボとかオリオはFURY Xの水枕しか置いてないんだよね。
トップ画像でネタばれなのですが今回はアクリルトップの水枕を購入しました。
ちなみに管理人的にはアクリルよりもアセタルのほうが耐熱性や剛性が強いのでお勧めです。
加えて一般的なマザボ横置き&順ATX配置だと、
肝心のアクリル部分が下向いちゃって意味がないという…。
今回、管理人のサブ機はマザボ横置きでかつFury NANOで発熱もさほど大きくないと踏んだので、
アクリルを使ってオシャレ水冷を目指してみました。
早速、水枕を開封。一段目にはマニュアルとネジ類が。
2段目に水枕本体が。
アクリルの透明感とニッケルのシルバーがいいですね。
コアの冷却部分にはジェット機構搭載で冷却性マシマシです。
裏面もしっかり研磨されています。
しかし、ここで1点気に入らないことが……、
フィッティング部分がアセタルではないか!!
ということでアクリルに徹底するため別途アクリルのやつも購入していました。
Oリングを移植して六角ネジで水枕本体に固定します。
完成!
アクリルとニッケルで統一されて非常に綺麗に仕上がってます。
今回はブログ用の写真撮影もあるので見栄えを重視して予め水枕に注水しました。
やっぱり着色済みクーラントが入ると断然映えますね。
コネクタもアクリルなのでクーラントが透けてGOODです。
(実はここで、てきとーにQDフィッティングを選んでしまい、若干失敗したと後で後悔しました)
さて、先日、NANOを三枚おろしにしてやったぜ、と記事を書いたのですが、
げへへ、ナノたんを丸裸にひん剥いてやったぜ (ゲス顔
これがガチでボードだけの状態です。PCIブラケットすらないという。
ところでVRM部用のサーマルパッドですがNANO付属のやつ、
パッサパサじゃねーか……。もうちょっと高品質なやつを使えなかったのかと。
水枕付属のシングルスロット用ブラケットに換装しました。
VRM部にEKWB製のサーマルパッドを貼り付けました。
このサーマルパッドですが色を見てお気づきの方もいるかと思いますが、
以前のグレーのやつは両面に吸着性があったのですが、
新しい水色のサーマルパッドは片面にしか吸着性がないんです。
なので水枕の着脱でグラボと水枕の両方にサーマルパッドが残留するという事態がなくなって、
地味に便利になっていて管理人は喜んでます。
ところで、NANOの水枕購入に当たって、Aqua Computer製のやつがカッコよくて迷ってました。
しかしながらaqua製のほうはジェットプレート非採用、PPCSで取り扱いなし、
そして、バックプレートがないという理由で今回は見送ってEKWB製のほうにしました。
ということでEKWB製のバックプレートがこちら。
ただあえて言うなら、ニッケル版のバックプレートがFuryX用にあってNANO用にはないのはなぜだ…。
これで組立て完了。
GTX980越えの性能でありながら圧巻の短さでしたが、
さらに本格水冷化によってこの薄さですよ。
いやーこれまではアセタルに強度で劣るアクリルをなぜ使うのか?とか思ってましたが、
実際に組み立ててみると、その美しさに脱帽です。アクリルなめてました。さーせん。
あとはPCに組み込むだけです。
今回サブ機は各パーツを全てQDフィッティングで接続していたので、増設も取外しも簡単です。
この通りしっかり1スロットに収まってます。
ここで途中に1つ失敗したと書いたのですが、
グラボの前後でQDのオスメスを順番に使うの忘れてたんですよね。
そのせいでグラボを外した部分のQDを接続するだけで水路完成というお手軽構成になっていないという。
まあチューブごととっ変えればいいので大した問題ではないのですがちょっと先読みができてなかった。
折角アクリル水枕にしたのでサイドパネルにアクリル窓を作ろうかと検討中です。
以上、NANOの本格水冷化でした。
本格水冷化R9 NANOの性能
R9 NANOを本格水冷化したので早速パフォーマンスを調べてみました。
まずは小手調べに定格のままFF14ベンチをフルHD・最高設定で回しました。
空冷の時は定格スコアは11300程度だったのですが、
本格水冷化でなんと200ほどスコアアップしました。
空冷でもコア温度70度前後だったので温度がボトルネックにはなっていないと思っていたのですが、
実際は多少、足を引っ張っていたようですね。
当初、ログをとりながらFF14ベンチを5回ほど回して水温やコア温度の動向を調べようと思ったのですが、
やってみるとFF14ベンチを数回回すとBSODすら吐かずに落ちて自動で再起動してしまうので断念。
とりあえず1週分のログがこちらです。
横軸は秒、青がCPU、緑がグラボ、赤が水温です。
大体FF14ベンチが8分ほどでベンチ中はどんどん温度が上がっていきます。
1週くらいだと水温もアイドルの18度から10度上がって28度程度に収まっています。
980やTitanXを水冷化したときは水温+10~20度がコア温度だったので、
NANOは一桁度程度の温度差と発熱が小さいことが伺えますね。
後半はアイドル状態での水温の下がり具合を確認しています。
続いて先日、日本語版が解禁されたFallout4を40分ほどプレイしてログをとりました。
ログの通り定格のNANOでもウルトラ設定・フルHDで60FPSに張り付き安定でした。
水温等のログがこちら。
Fallout4のフルHD・ウルトラだと負荷が軽いのか水温が上がりきりませんでした。
そこで2015年現在PCゲームで最も重いアサクリSをフルHD、最高設定、FXAAでプレイしてみました。
ご覧の通りメモリ使用量が最大3982MBになってしまい、
ケンウェイの宝を探すミッションでは10FPSまでFPSが下がるというとんでもない事態に……。
アサクリSを高画質・高解像度で遊びたい場合はグラフィックメモリが大量に必要になるので、
Furyシリーズのメモリ量4Gはかなりネックになる気がします。
とりあえず日中のFPS30くらいの状態で30分ほどプレイした間の温度のログです。
こちらのログを見た限りでは室温15~20度で、
・6700K 4.5G 1.25V
・NANO 定格 フルロード
・240ラジ 1000RPMファン*2
の構成であれば水温の上限がせいぜい35~38度程度で運用できそうです。
最後に、コアクロック1050MHz、PowerLimit 150%にOCしてFireStrikeを回してみました。
(crimson15.12がリリースされたばかりのせいかドライバが正常に認証されませんでした。)
なんとグラフィックスコアは16400でFuryXの定格である16000を超えました。
冷却性能アップによってパフォーマンスに余裕ができたようですね。
12月23日追記――――――――――――――――――――――
さらなるOCを断行しました。
とりあえずコアクロックを1100MHzにしたところドライバが停止したので、
コア電圧を40mVほど盛ってやると上手く回りました。
グラフィックスコアが16500ほどなので、1050と比べて伸びはいまいちでしょうか(それともこんなもん?)
Fury Xだと1100MHzで17000くらいいくっぽいので何かが足を引いているのかな?
HBMのOCはやり方を調べていたら時間がかかってしまったので後日やってみる予定です。
HBMも1割OCして550MHzにしたところグラフィックスコアは17200ほどになりました。
FireStrikeを回したときのログはこちらです。
コア電圧が最大1.268Vなのでかなり高いです。
あと消費電力ですが、「CPU&GPUがアイドル」「CPUはフルロード」「両方フルロード」はこれです。
電圧盛ってコアクロック+100MHz、PLも150%にすると消費電力が定格よりも100Wも高くなりました。
FuryXのほうのスコアも調べましたが、
OCしてパワーリミットを外せばNANOはXと遜色ない性能が出せるようです。
もっともOCには熱を捌くために水冷化必須ですが。
逆に言えば本格水冷化するならFuryXよりもNANOのほうが
サイズ小さくて補助電源ケーブルも少なくて済むのでお勧めかもしれまんせんね。
一つ残念だったのはcrimsonドライバにしてもFuryシリーズは980tiにパフォーマンスの下剋上は無理そう。
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購入金額
20,000円
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購入日
2015年11月頃
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購入場所
まこりんさん
2016/08/12
美しい!
これぞ自作の醍醐味かも!