プレミアムバンダイで「S.H.Figuarts(真骨彫製法) ウイングマン」を予約注文したところ、今朝には在庫なしになっていました。昔の漫画→テレ東の深夜ドラマの玩具なのに、そんなに売れるんだとびっくり。早期予約終了なので、2次発送ぶん募集があると告知されてたけど。
ただ、なんかこの玩具持ってたような……とガレージをあさっていたところ、フィギュアが出てきた。
僕は大人になってから玩具を買い始めたのだけど、ロボット以外興味なくて、フィギュアも持ってないので、自分でも貴重なコレクションなんだけど。人型ってこれくらいなんじゃないのかな。
しかも未開封。たぶん売れ残りを安く売ってたやつをなんとなく購入してしまって、遊ぶ気も無いのでそのまま忘れてたんじゃないかなぁと思います。
調べたら、2008年発売の玩具らしい。期せずして、タイムカプセルを開けたくらいの感動。
未開封なので、もうこれ以上開ける気が無い。
パッケージがかっこいい。漫画のウイングマンはカラー絵を見る限りパステルカラーっぽいのだけど、このフィギュアはアニメ版のようで、かなり鮮やかなブルーになっています。
翼の色はホワイトっぽい印象だった気がするけど、このフィギュアは銀色です。
いろいろ調べると、ウイングマンは3色カラー展開されていて、あおいさんのフィギュアもリリースされていたのをセット売りにしたパッケージのようです。
昔は今のようにオタク文化も無かった時代だと思うから、作っても売れなかったんじゃないかなぁと思います。
このフィギュアは、株式会社タカラ(現:タカラトミー)が発売していた「ミクロマン」シリーズの技術を流用して、同ブランドで版権ものを可動式フィギュアにし展開したものっぽい。
同じ時に購入したらしい「ルパン三世&峰不二子」のパッケージも出てきたので、いろんなアニメや漫画をフィギュア化してたっぽいですね。インターネット見ても昔すぎて情報ないからわからん。
僕がウイングマンと衝撃的な出会いをしたのは、漫画喫茶で暇つぶしに読んでみて、服飾デザインや絵のタッチに衝撃を受けてファンになったという経緯なのですが。
初めてウイングマンのデザインを見た時は、目の無いマスクやシンプルな線だけのデザインに、かなりびっくりしました。目が無いなんてドラマでは致命的で、表情が分からないから臨場感ってあんまり出せないんですよね。漫画的には透けさせて表情を見せるなど工夫してましたが、あおいさんの元恋人の裏切りのシーンに、表情が分からないまでも静かに怒りを見せているような漫画での描画は、表情が無くても伝わるものがあるんだな、と感心したりしました。
フィギュア本体の再現度は非常に高く、原作の筋肉隆々ではない「少年ヒーロー」というシルエットを忠実に再現しています。でも胸の造形形状で、たぶん腕が前に回らないんじゃないかなぁ。
鮮やかで爽やかなブルーと、メタリックシルバーの塗装が採用されており、光を受けて美しく輝きます。特に胸元の「ウィング」のエンブレムやスーツのラインの細かい部分まで丁寧に塗り分けられており、製品のクオリティは高いです。ブリスターパックの外側から適当なこと言ってて、すいません。
造形においては、原作のスタイリッシュなデザインをしっかりと再現しつつ、筋肉のような太い部分細い部分のディテールがリアルに表現されているため、どの角度から見ても人間らしいです。
あおいさんの衣装デザインも、立体どうなってるんだ? と感心するデザインでした。
この御時世なので、現在のTVドラマでは今風に改変されていますが、セクシーで露出の多い意匠ながら布が組み合わさって重なりのあるような幾何学デザインは、これを超えるようなものはないと思います。
ちなみに僕は美紅ちゃん派が多い中、少数派のあおいさん派でした。
ショートカットが性癖にささらないので、髪が伸びた後半からの姿が好き。
「夢あおい」フィギュアも非常に良くできています。
顔とかすごく綺麗。髪の造形は20年前くらいの技術だと思うとあきらめているところじゃないかと思います。ホワイトとピンクの衣装も塗分けが鮮やかに再現されています。可動部分とビキニスタイルをうまく組み合わせて可動域が作られてもいます。小サイズながらも表情の彫り込みが細かくて良いですが、個人的にアニメ版寄りの造形なのがイマイチ。僕が好きなのは桂正和先生の漫画版のあおいさんなのに。
漫画「ウイングマン」について
桂正和先生の代表作の一つである『ウイングマン』。1983年から1985年にかけて『週刊少年ジャンプ』で連載され、漫画家としてのブレイクのきっかけとなった作品です。
本作は少年漫画の中でヒーローもののフォーマットを用いつつも、恋愛やコメディ要素を巧みに織り交ぜた独特の作風が魅力。
物語は「自己実現」と「夢」の重要性をテーマにしています。健太のヒーローとしての成長は、単なるフィジカルな戦いだけでなく、自己の信念やウイングガールズと呼ばれる仲間との絆の深化を伴って描かれています。また、恋愛要素が物語の中心に据えられており、あおいさんや美紅ちゃんとの三角関係が繊細に描かれています。このラブコメディ要素は、桂正和先生の後の作品にも見られる「恋愛」と「自己探求」の要素がすでに盛り込まれているのが特徴であり、彼の作家性を形成する重要な要素となっています。
「ウイングマン」は、漫画家・桂正和先生のスタイルの原点を見ることができる作品です。独特の線の美しさやパステルカラーによる柔らかい日差しのような中でのキャラクターの表情の豊かさが特徴で、特に女性キャラクターの魅力的な描写が際立っています。後の『電影少女』や『I''s』で磨かれる「繊細な感情描写」の萌芽がすでに感じられる作品です。
ウイングマンのコスチュームデザインはシンプルながらも印象的で、少年読者にとって「なりたいヒーロー」としての理想を体現していました。一方で、バトルシーンでは動きのあるダイナミックなアクションが描かれ、当時のジャンプ漫画らしい熱さを備えています。
「ウイングマン」は少年漫画として、他作品との差別化に成功しているとも思います。従来のヒーロー漫画が悪者を倒すだけの「正義 vs 悪」を単純に描くのに対し、本作では主人公の「夢を実現する力」が戦いの核となっています。このテーマは同時代の他の作品に比べて、読者により身近に感じられるものであり、革新的で新鮮な視点を提供しました。
ディスプレイ用としても、アクションフィギュアとしても
デザインについては散々語ったので、フィギュアの設計思想の方を。
ミクロアクションシリーズという技術を応用したからだと思うのですが、可動性は非常に優秀です。ウイングマンは全身30以上の可動ポイントを持ち、アクションポーズの再現が自在です。劇中の飛行ポーズや必殺技のポーズも簡単に再現可能で、遊び心を存分に満たしてくれるのだと思います。未開封で想像で語っていてすいません。
ビジュアル的にはミクロマンの素体を使用しているのでヒーロースタイルです。
残念だと思うのは、ウイングマンは少年が変身するヒーローなのでマッシブでも長身でもなんでもなく、「等身大の延長」として少年っぽい設計コンセプトがあっても良かったんじゃないかと思います。
もう少し原作リスペクトしてほしい。
あおいさんは、ウイングマンとの並べた際のバランス感が良好です。
透明樹脂のパーツも入ってるみたいなのでシースルー部分も再現されているっぽいです。
セクシーになりすぎず、一般人が飾れるギリギリの造形と露出の気もしますが。
塗装が心配
メタリック塗装は、湿気や紫外線による変色や剥がれが起こる可能性があり、保存する際は直射日光を避けた場所、湿度が低く一定の環境が理想的あんおではないでしょうか。シリカゲルなどの乾燥剤を一緒に保存するのがおすすめです。
コレクションだから
定価がよく分からないけど、僕が購入したのは約3,300円程度?くらいなのだと思います。高いのか安いのか微妙な価格だな。
現在では廃盤のためプレミア価格が付いていて市場価値として高騰していると思います。でもプレミアムバンダイで「S.H.Figuarts(真骨彫製法) ウイングマン」が予約販売されたので、もう需要は無いように思います。そろそろ開封するか……
ウイングマンフィギュア本体、夢あおいフィギュア本体、付属品(剣やドリムノート、交換用手首など)が含まれており、2体セットであることを考えるとボリューム感があります。塗装や造形のクオリティが高く、ファンアイテムとして十分満足できています。
これは大切に保管しようと思っています。
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購入金額
3,300円
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購入日
2024年11月16日
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購入場所
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