5U4Gは多くのアンプで使われているメジャーな整流管だけあって、吊りフィラメントの初期製品は高騰しつつあり、程度の良い物だと1本1万円近いこともあります。
フィラメントをマイカで保持したコストダウン版はGEとRCAのものをそれぞれペアで持っていましたが、やはり吊りフィラメントのものを使ってみたいところ。
しかし、消耗が早い整流管に1本1万円はなかなか出せず…ということで、ピンアサインが異なる5X4Gを使えるようにアンプの配線を変更し、Rogersの5X4G NOS品を購入してみました。
やっぱりこの時代の箱のデザインっていいですね。
管の構造は5R4GYと結構似ています。
プレートが長く、マイカ上部にあるフックでフィラメントを吊っている構造となっています。
ガラスのトップには、おそらく誤挿入防止と思われる、5X4Gの型番がプリントされています。
5U4Gのソケットにそのまま挿しても動作しないので注意が必要です。
ゲッターはおそらくマグネシウムなので、反射率が高い銀色に輝いています。
両面ボトムDゲッターなので、管の下半分は前後ともゲッターで光り輝いていて結構綺麗。
KEN-RADの2A3もボトムゲッターで似た作りなので、アンプに挿すとバランスが良い球です。
電源を入れるとフィラメントが光ります。
マイカの透明度が高いため、内部に吊られたフィラメントを確認することが出来ます。
マイカの形状が結構複雑に切り取られているのがわかります。
アンプに取り付けると、こんな感じ。
ゲッターの光沢がとても綺麗ですね。
今は定番Perfumeでガンガンエージング中。
5U4Gと5X4Gのピンアサインはこんな感じです。
3-4、5-6、2-7を接続すれば、5U4G、5X4Gコンパチ仕様になります。
さて、音質はというと、まだ新品同様なのでこれからこなれてくると思いますが、ダイナミックさはRCAと似た感じですが、弦楽器の立体感が良いですね。
カサカサした感じもなく、割とオールラウンダーとして使えそう。
エージングが進んで来るとさらに味わいが出てきそうな管です。
-
購入金額
0円
-
購入日
2016年07月24日
-
購入場所
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。