レビューメディア「ジグソー」

X68000特殊31khz、PC98用24khz対応液晶

シャープのブラックTFTを採用した、15インチ液晶モニタ。

液晶本体の他にコントロールBOXを持ち、PC用のアナログ15ピンのほか、D1端子、ビデオ端子、S端子入力が可能。

 

TVチューナーも付いているが、無論アナログ放送時代の代物なので今は使えない。

 

しかし、何で今更こんな古いモニタを入手したかというと、題名にも書いたけど「X68000で使用される特殊31khz出力」とか「PC98用24khz出力」に対し、ほぼ完全に対応するから。

 

現在販売されている液晶モニタの大半というか、先日久々にIOデータから24khz対応液晶が出たくらいで、殆どの液晶モニタはこれらの出力には対応していない。

特にX68000の31khzについては、 768 × 512 という余り一般的でない解像度を使う関係から、現行の液晶モニタ(というか、古いものでも)で出力する場合、XPC-4等のコンバータが必須になる。

しかし、本製品はその31khz特殊解像度出力に完全対応する。

 

15khz出力についてはAV入力側しかまともに表示出来ないので、X68000完全対応というわけではないのだが、15khzを必須とするソフトはそう沢山ある訳ではない。

一応、自分が使うソフトの大半はこいつで表示出来るので、コレで十分だ。

コントロールBOX前部にAV入力を持ち、背面にPC用の15ピンとPC用音声入力(Miniピン)を持つ。

切り替えはモニタ正面のボタン、もしくは付属リモコンで可能。

 

こちらが付属のリモコン。ただ、本製品の場合は余り使う機会がない。

X68000完全対応液晶として有名な三菱MDT-152Xの場合、X68000で表示する場合に微調整が必要かつ、リモコンがないとその微調整が出来ないという問題があるが、本製品の場合は自動調整機能が優秀で、モニタ電源のON/OFFだけでほぼ確実に自動調整してくれるためだ。

 

まあ、世代の古い液晶ゆえに「スクロールばしばし」なゲームが多いX68000で使うと、表示速度の問題から残像が気になるレベルではあるのだが、腐っても当時のシャープ最上級機なので実用に耐えないレベルではないのが救い。

 

表示画像も16年前の製造とは思えぬ繊細さで、発色も良好。

・・・・まぁ、目立つ位置に輝点が一個あるんだけどさ(涙)

更新: 2016/07/17
総評

映るだけでも有り難いのよ、マジで。

実を言うと、15khzにも完全対応するCRTも所有しているんだけど、設置面積と体積がコイツの4倍もある。

そういう意味で、本製品は「液晶モニタの省スペース性」を久々に思い起こさせてくれた。

 

まあ、表示速度という液晶モニタの問題点も思い起こさせてくれたのだけど、それでもX68000で使える液晶が手に入ったという事実に比べれば、その程度の問題は屁でもない。

 

それに、こいつ・・・・入手価格激安だったのだ。

ハドオフのジャンクで、完品なのに1300円。

 

そりゃ、15khzまで完全対応するXPC-4やMDT-152Xのほうが理想なんだけども、前者は35000前後だし、後者は10年以上経過した中古品で15000円以上もする。

 

入手価格を考慮すると、十分過ぎる。見つけたときは思わず小躍りした。

  • 購入金額

    1,300円

  • 購入日

    2016年07月12日

  • 購入場所

    ハードオフ・・・何店だっけな(汗)

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コメント (2)

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