これはアナログデバイセズから発売されている2回路入りオペアンプICです。FET入力でrail to rail 動作という特徴があります。
中域に色がつく
音質は相応に良いのですが、中域が霞んで聞こえ、ウォームな印象です。その割に高域は聞こえやすく独特な音質です。好き嫌いが分かれるかもしれません。
過渡応答(A=11 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=10kΩ 位相補償なし 10:1プローブのみ接続 ガラエポユニバーサル基板)
(12/30追記)15Ω負荷(セメント抵抗)時の過渡波形を以下に掲載します。
過渡応答(A=1 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=0 位相補償なし Rl=15Ω ガラエポユニバーサル基板)
かなり使い勝手が良い
DIPの2回路品なので、アンプの自作などで使いやすいようになっています。
出力電流は公称15mAまで(レールの0.5V内側)対応しています。計算上16Ωでは3.6mWとなりますが、最近の高感度のイヤホンならおそらく大丈夫だと思われます。ライン信号(600Ω)ならともかく、イヤホン信号で1Vも出すことはそう無いでしょう。
電源電圧は3Vから36Vまでrail-to-railで単電源でも動作します。比較的低電圧でも動作するのでポータブルアンプにも適しているといえます。
音質の好み次第
電気的特性は優れているのですが、音質は好みが分かれそうなので積極的におすすめするものとはいい難いです。
単電源でGND付近まで駆動する必要があるならこの石を考慮する価値があります。
発熱は大人しい
24V駆動のcMoy回路では、外気温29.0℃に対して33.2℃まで上がるようです。
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購入金額
1,020円
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購入日
2016年07月08日
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購入場所
シリコンハウス共立
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