そろそろ、音質が安定して気がするので、レビューを。
バーンインに異様に時間がかかったのは、恐らく、小音量で流す時間が長かったため。
120時間を超えたあたりから、ある程度の音量で流すことを繰り返したら安定した感じがあるため、改めてレビューをしようと思う。
で、こいつってモニターヘッドホンだったっけ?(140h)
美音というよりも正確というキャラクター。
とにかく、粗が出やすいヘッドホン。
80hを超えた辺りから、かなり全体のバランスは良くなったものの、低音の分離が全然ダメ(御団子状態)で『これは、失敗作かなぁ』と思っていたところ、現状かなり戻りも良く、分離し始めているので、本当にバーンイン必須のヘッドホン。
現時点では、聴き疲れこそしないものの、どんな音も綺麗に聴こえるわけではなく、どちらかというとモニターに性格が近い感じの音。
サイドスティックの音がかなり歯切れよく、気持ちよく聞こえてくる感じで(つまり、上下がそれにまだ付いて来ていない)中音域は量感も質感も申し分ない。
現状、フジコ・ヘミング女史のラ・カンパネラは後半の低音域がかなり厳しい感じ。
ちなみに、40h時にはトルコ行進曲が全体的に御団子という笑える状態だったのでかなり良くなったともいう。
モニターの様だが、ちょっと空気感がある。
表現に非常に悩む。
好きか嫌いかで言えば、正直「微妙」
今まで愛用してきたaudio-technicaのヘッドホンが、ドンシャリ傾向はもちろんあるものの、結構しっかりと耳元で各音が鳴っていたのと比べると、どこか今一つ明瞭感に欠ける感がある。
音のバランスは個人的には気持ちよくフラットで、聴き疲れしにくい。
また、音もきちんと聞けばしっかりと分離しており、聴き分けも可能だし、分解もしている。
しかし、どういうわけか、ここ一歩というところの明瞭感に欠け、また、楽しさにも欠ける感がある。
良いか悪いかというのは主観なのだろうが、極個人的に8万円もの値打ちがあるヘッドホンとは全く思えない。
あくまで特価として
52,800円として書けば、着け心地もよく、長時間の使用に耐えて、音も悪くはないという意味で「許せる」コストである。
特に、あまりぎっちり押さえつけられない感じは、メガネを常用している身には有り難い。
ただし、同じ価格帯には多くのヘッドホンがあり、また、(30,000円前後の)下の価格帯にも凄く出来の良いヘッドホンがたくさんあることを考えると、間違ってもこの製品をコストパフォーマンスが高いとは表現できない。
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購入金額
52,800円
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購入日
2016年06月17日
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購入場所
フジヤエービック
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