クラフトオーディオ界隈ではよく知られたcMoyアンプの工作キットです。組み立てには半田ごて、ニッパー、ラジオペンチといった一般的に電子工作で使う工具、半田、および六角レンチが必要です。プリント基板と部品のほか、筐体がセットで販売されています。
赤フグの電子工作キットの特徴として、紙の説明書が同封されていません。組み立て方などは、オンラインで参照する必要がありますので、作業時はそばにタブレットなどを置いておくと便利です(私はタブレットを持っていないのでiPhoneで閲覧しましたが)。
使い方
電源は006P(一般には9Vの電池として知られています)を1個使用します。ノートPCに接続して電源を入れたまま寝落ちしたところ、目が覚めたら電池切れ、ということがありましたが、普通はそのような長時間入れっぱなしにする使い方をしないものです。
当然ながら、携帯音楽プレイヤーとオーディオケーブル(両端が⌀3.5ステレオプラグのもの)、イヤホンやヘッドホンが必要です。
組み立て時にアレンジしたところ
ICソケットは板バネ式のものが付属していますが、私はそれを使わず、別で入手した丸ピン金メッキのソケットを使用しています。
オペアンプで音が変わる
キットにはOPA2134が付属します。cMoyのオリジナルで使われている石ですが(本来はOPA2132だったそうです)、多くのオーディオ回路がそうであるように、オペアンプを変えると音が変わります。特にcMoy回路はオペアンプ1つだけで駆動しているため、影響が出やすいです。
バッファがないため、オペアンプを取り替える場合は±2.7V程度(006Pの終止電圧は約5.4Vとされています)で動き、かつ出力電流が充分にあるものを選択する必要があります(OPA2134は±2.5V以上で動き、公称出力電流は40mAです)。私は一時期、MUSES8920に差し替えて使っていたことがあります。動作電圧に若干難があるかもしれませんが、出力電流に余裕があります。
筐体を改造してPC用に
私は同じものを2つもっており、うち1つは筐体を改造してACアダプタも使えるようにしたり、オペアンプの差し替えがしやすいように天板に穴を開けたりしました。ACアダプタは24Vのものを使用しており、9V駆動の時よりも使えるオペアンプの幅が広がっています。逆に、24V駆動で気に入ったオペアンプを9V駆動の未改造品で使って泣きを見たことがあります。データシートはよく読んだほうが良いですね。
実はもう1つ持っていたのですが、それは改造中にPCBの銅箔がもげてしまい廃棄を余儀なくされました。
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購入金額
4,000円
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購入日
2015年06月頃
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購入場所
シリコンハウス共立
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