レビューメディア「ジグソー」

手軽に手に入る整流管

交流を直流に変換する役割を担う、整流管。
ヒーターを熱すると電子がプレートへ飛び出すようになりますが、飛び出す方向は一方通行(ヒーター→プレートはOKだけど逆はNG)となります。
この原理を利用して整流を行うのが、この整流管です。

5U4Gはヒーターが5V/3A、電力は550V/275mAと手頃なこともあって、色々なアンプでよく使われています。

SOVTEKの5U4Gですが、フィラメントはスプリング釣り、円盤形のダブルゲッターといったしっかりした作りになっています。
音も見た目に似た割とハッキリしたサウンドで、甘さよりも響く感じの雰囲気を持っています。

整流管は寿命が比較的短いのですが、交換するとアンプのキャラクターがかなり変わることも。
また、水銀を使ったものや、先日登録したCK-1006のようなガス入り整流管もあり、真空管としても色々な種類があって楽しい真空管です。
直流への変換はダイオードを使えばもっと簡単にできることもあって、真空管アンプでも整流管を搭載していないものも多いのですが、球転がしで遊ぶにはやはり整流管があった方が楽しみが増します。

希少な整流管はどんどん値上がってますので、なかなか限られた予算では良い球に巡り会えません。
先日もオークションで見ていた太管のCV378が2本で6万弱まで高騰していてとても手が出せない感じ。
ただ、ソケットが異なるCV1264やピンアサインが異なる5X4Gあたりはまだ5000円~くらいで購入できるので、ハンダ作業ができる方はソケットまたは配線を換えてしまう、というのもアリかと。
CV1264はMullard製でも1万円しませんし。

ビンテージ管は今後ますます入手が難しくなると思うので、SOVTEKなどの買いやすい整流管は有り難いですね。
この管ですが、SV-2A3EPXに付いてきたものですが、現在はMullardのCV378を使っています。
5U4Gは直熱管、CV378は傍熱管ですが出力はほぼ一緒。
傍熱管の方が立ち上がりが遅いので、管には優しいみたいですね。

  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    2016年04月29日

  • 購入場所

14人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (1)

  • tanuさん

    2018/01/27

     ちょもさんの整流管に関するご報告、大変参考になっています。整流管を集めて試すなんてこと、あまりできないのでありがたいです。整流管で音がかわるかな?と半信半疑でしたが、最近、信じるようになりました。

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