レビューメディア「ジグソー」

ローエンドVGA史上最もかっこいいかもしれないカード

GeForceのコンシューマ向け最下位モデルである「GT710」を搭載したEVGA製グラボ。

(但し実はGT710はGT720と同等か上の性能を持つ逆転モデル 詳細は後述)

そもそもEVGAは一部ハイエンドモデルが国内流通するものの、こういうローエンドモデルはまず日本に来ない。これもAmazon.comでわざわざアメリカから送りつけてもらったもの。

ご丁寧にニュージャージーからカリフォルニアまでアメリカ横断してから日本にやってきた(そのわりに発送から12日で着いた)。

 

GT710自体は普通にMSI製等が国内販売されているので珍しいものではない。というか国内のVRAM1GB版なら5000円でお釣が来るのにわざわざ7200円(送料込)でアメリカからおとりよせ。

パッケージ内容も普通。わざわざローエンドグラボにメモリ容量やチップ違いの箱をデザインしているあたりが贅沢な程度で付属品もドライバディスクくらい。

わざわざ買った理由はただひとつ。かっこよかったから。

 

 

更新: 2016/04/12
デザイン性

ローエンドらしからぬ凝ったデザイン

EVGAのGT710は…

ロープロファイルファンレス2スロット

ロープロファイル1スロット

フルハイト1スロット

の3形状にVRAM 1GB/2GBのモデルがそれぞれある6種のラインナップで、どれもデザインが凝っている。同じEVGAローエンドでも前モデルのGT620はありきたりなデザインなので新機軸だ。

これはその中でも特に独特な形状を持つフルハイト1スロットモデル。

せっかくなのでVRAM2GBモデルを選んだのだが55ドルと6種の中で一番高い。

 

ロープロファイルに収めることも可能なコンパクトなGT710にわざわざフルハイト基盤を奢りDVI-D・DVI-I・mHDMI出力を搭載。

一方x8の長さのままなので、ビデオカードというよりサウンドカードのような形状とサイズ。

独特な雰囲気を作っている要素の一つがヒートシンク。一見大型グラボのカバーのように基盤全体を覆ったデザインだが、全て金属のヒートシンクなのだ。

側面から見ると良く判る。なんなんですかこの凝った形状。

そしてしっかりとevgaのロゴとGT710の文字が入る。黒いヒートシンクにグレーの文字がオシャレ。

ローエンドのチップ名の筈なのにやだ…かっこいい…

ちなみにローエンドでもevgaロゴ入り静電気防止袋にはいっていて、本来ハイエンドグラボを入れる為なのか本体に対して袋がめっちゃ長い。

実際に組み込むとその短い基盤長と1スロットに収まるサイズ、そして何より基盤もヒートシンクも黒で纏めて整ったデザインのおかげですごく大人しい。大人しいけど自己主張している。

 

 

小型ファンなので音が心配だったが、アイドル時は手で触っても痛くないようなゆるゆる回転数ですごく静か。そんな申し訳程度に回っているのに取得温度はアイドル30度、OCCTで負荷をかけて42度で安定。負荷時も他のパーツにかき消される程度の音だ。ロープロファンレスも可能なチップにカバー型で面積の広いフルハイトサイズのヒートシンクとファンなので余裕もあるのだろう。

 

更新: 2016/04/13
性能

ローエンドグラボの進化形(用途はしらん)

ただあくまでGeForce最下位の710.性能はあまり期待できるものではない。位置づけ的には8400GSやGT210といったとりあえず画面出力されればいい程度のランクの後継なのだから。

 

ただ1点面白いのがGT720との関係。GT720とGT710はほぼ同じスペックなのだが何故かGT710の方がGPUクロックが高く設定されている(GT720:797MHz/GT710:954MHz)。

一応GT720にはGDDR5版が設定されているのだが、実際に流通したGT720はGT710と同じDDR3版のみなので、スペック的には逆転している。

 

ドスパラのブログによると「このGT710の登場と同時に、GT720・GT740が終息となった」とあるので、あちらに書いてある通り実質的にはGT720の後継という扱いのようだ。

 

ローエンドVGAに関しては旧型の在庫販売はもちろんリネームを繰り返したものも入り乱れていて前モデルのGT610はFermi世代でGT220より性能が低く発熱が大きいという切ない存在だったが、GT720/710でやっとワットパフォーマンスが高いKeplerコアがローエンドに投入された訳だ。

3dmark06のスコア(CPU等の他環境をそろえていないので参考スコアだが)を見る限り…

9600GT>GT240>HD4670>GT710>GT220>HD4000>7800GTX>HD6450>※8400GS

※NVS290は8400GSに近い性能

 

といった感じでGT220+α程度といったところ。GT220だったら結構ベンチマーク結果等が出回っているので、GT710の性能を見るにあたって参考になりそうだ。さすがに過去のローエンドに比べると大きく性能が底上げされており古いゲームならいける(今回スコアが無いがかつてネトゲ用として多く使われた9500GTはGT220未満の性能だったし)。

まあ上のグラフの一番上がA10なのでここに出したやつは全部上位APU内蔵に負けrげふんげふん

 

消費電力については試したPCがごっついX99環境というのもあり相対的にはアテにならないのだが、アイドル116W・OCCT140Wといったところ。負荷をかけても25Wほどしか消費電力が上昇しない。GT220は負荷をかけると30W以上上昇するので低消費電力化も進んでいるようだ。

 

GT220程度の性能を今時の設計で作った最小限のVGAという事で一部のオンボードに負ける性能だが、「x8形状のVGAが必要」だとか、「なんでもいいから低消費低コストで画面出力増やしたい」という役割にはいいだろう。

また最近ひそかに増え始めた「オンボード出力を持たないサーバー向けチップを搭載した自作用マザー」や「X99やAMD FX系」のとりあえず画面出力にもイイ。

 

もちろん古いPCについているローエンドグラボやオンボードの底上げにもいいのだが、一部UEFI出始め世代のPCの場合UEFIブートの問題があるのでその辺は注意。

 

まあわざわざ海外からオトリヨセーして買ったから総額7200円とかいう値段になってしまったが、普通に国内販売されているモノを選べば5000円でお釣がくるし、ローエンドにFermiのGT610はちょっと…と思っていた人も安心して買える。その辺をこだわる人がローエンドグラボを必要としているかはキニシナイでおこう。

まあかっこいいからいいじゃん?

  • 購入金額

    7,186円

  • 購入日

    2016年04月12日

  • 購入場所

    Amazon.com

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