難易度は東方のE/N/H/Lの4段階ではなくEとHの2つ。

その代わりにPhantasm Liteという妖々夢Extraのような存在がある(もちろん別にExtraが存在しています)

システム自体は東方風神録/地霊殿と同じP消費型ボムであること、二作品とは違いP3でフルパワーとなるためにクリア重視の場合はボムゲーでガンガン進むのが基本のセオリーとなります。

しかし、ハイスコアを狙う場合は一変。ステージクリア時に「ランク」があり、クリア時に点アイテムやお金が出現するのですが、ランク分けは…

• Sランク:ノーミスノーボム
• Aランク:ノーミスボム3以内？
• Bランク:ノーミスボム4以上？
• Cランク:1ミス？
• Dランク:3ミス？

といったように、ミスだけではなくボムでも減点が発生してしまいます。となると自ずとボムを使わずに潜り抜けることが前提となっています。このバランスはとてもいいですね。

ショットは大きく分けて2種類。

Aタイプ(初期装備)　誘導タイプ

低速ではメインショットが収束・サブショットはホーミング。
霊夢のホーミングアミュレットと比べれば少し火力が高くオールラウンダー。ただ、どうしてもボスではBタイプ優位な点も見受けられる。道中向け。

Bタイプ(ドレス購入・装備後Ctrlキーで常時切り替え)　収束速射・高威力タイプ

低速ではレーザーに変化。サブショットは無し。
とにかく自機の前方にしか攻撃範囲が無いという超攻撃的なスタイル。ショットの間隔もAタイプより速い。密着での火力ボーナスがあるため、密着高速撃ちが最強…らしい。
低速のレーザーは火力こそ密着ボーナスが入った高速ショットほど高くはないものの高水準。Pに依存しない火力であるため、P0ジリ貧状態では最強の火力を誇る。

Money点はゲーム開始前の「村」でアイテムと交換可能。アイテムは

• 上部回収ラインが下がる
• 低速移動時でのアイテム回収範囲が増加する
• 当たり判定が縮小する(低速エフェクトの大きさは据え置き?)
• 喰らいボム待ち受け時間が増える
• ショットの当たり判定が広くなる
• ショットタイプが追加

の6種類。ただし、ショットタイプのみデフォルトのものを含むため購入できるものは一つだけだ。

それ以外は同じ効果の安価なものと高価なものの2種類。要は「最強の状態」にするためにはかなりのMoney点を回収しなければならない。

特に当たり判定と喰らいボムとショット強化を優先的に強化すれば比較的クリアしやすくなるのではないだろうか。一方で強化しつくした際の「おまけ」としてLast WordというかOverdriveというか…まぁ「おまけのスペルカード」が購入できる。ただ高難易度なのでクリアは…。

システムとして「リアルタイムでのショットタイプ切り替え」は非常に新しい。ボスが翼(幽々子の扇のように全画面にショットが当てられる)状態の時はBタイプ。道中の雑魚妖精の殲滅にAタイプ…とシチュエーションに応じて切り替えができて非常に便利。

また、スペルプラクティスに関しては永夜抄や神霊廟以降と異なり通常弾幕も練習可能なほか、本編と合算で所得率が計算されるのがポイント。逆に通常のプラクティスモードが無いなどちょっと…な点も見受けられた。

また、Phantasmではおまけとしてボイス機能が付いている。好みはプレイヤーに任せることとするがこれも新しい試みの一つといえるかもしれない。

やはり「フリー」というところが大きい。SEやグラフィック面など妥協すべきところもあるものの、「東方って何？」という人や同人ショップに行く度胸が無い新参ファンに対しても原作の体験版だけでは是非プレイしていただきたい作品といえるだろう。

ダウンロードはhttp://dixq.netから可能だ。

現在6月のリリースを目標に2も開発中とのことで期待も持てる。(こちら自体は4年前で更新終了ではあるが…)