1967年に初代センチュリーが誕生したのですが、それは豊田佐吉翁の生誕100年のこと。
命名の由来ですね。
トヨタ自動車が扱う乗用車として最高価格の製品はレクサスLS600hLですが、その精神性において
センチュリーは別格扱いだと思われます。
京商製のミニチュアカーのレビューは、もっと後を予定していたのですが
下小川さんのトミカ・紅旗のレビューをを拝見して、急遽ご紹介しようと思い立ちました。
スケールから思うに 最高レベル
流石は天下の京商製モデル。
塗装は実車に近いレベルの艶を楽しめます。
天然木とグレー布の室内も実車を忠実に再現されています。
ホイールの鳳凰も、前後のエンブレムも雰囲気が伝わる仕上がりです。
クロームメッキ仕上げも、実車のそれを彷彿とさせるものです。
実車に乗ったよ
トヨタ自動車の最高級 12気筒エンジン
私が実際に運転はもちろん、後席に座ることは無いだろうと思っていました。
でも個人タクシーを生業とするお客様が、センチュリーを入手されたんです。
それを機に、「ネットでセンチュリーのミニカーを代理購入して」と依頼されました。
京商製モデルの出来栄えは大変素晴らしく、後にもう一台購入して、それを私に下さりました。
それくらいのお気に入り。
その後しばらくして、深夜ウォーキングを兼ねて実家を訪ねた帰路のこと、ホテルオークラ京都近くで佇んでいたセンチュリーを見つけてお声をかけました。
すると、パワーウインドウが下りて「乗ってゆくか?」
私は 「お金は持ち歩いてない」 と告げたのですが
「自動ドアじゃないんで、自分で開けて乗ってよ」 ですと!
お言葉に甘えて、ひろ〜い後席に乗り込みました。
もっと広い空間を持つ車はミニバンを中心に存在します。
でも、あんなに大きな天井を見たのは初めてです。 上方向に絞りこまれていないのでほんとに大きな天井でした。
クラウンのそれが江戸間の6畳だとすると、センチュリーのそれは京間のそれ。
センターピラーには靴べらが仕込まれています。
助手席のシートバックは「口」の字の様に抜けるんです。 後席の社主が脚を伸ばせるように。
まさか私は靴を脱ぎませんでしたが、たまにその仕組を知っているお客さんが脚を投げ出そうとして
辟易するんだとか。 もし臭かったらたまりません。
天童木工もかくやの木目インパネ。 時計やオーディオのデザインは、まさに昭和のそれです。
静粛性で云うなら、ハイブリッド車であるカムリの方に分があると感じました。
スムースですが、無音ではありませんでした。 エンジンの鼓動は時速60キロの後席でも感じることができます。
ご自分ではダイムラーの12気筒を愛用されている観光客が、ご指名で乗ってこられた時などは、その息吹の違いを語り合うこともあるとか。
ホテルで客待ちをしていると、自動車業界の団体客が時間契約でホテルの周辺を遊覧走行よろしく
順番に乗り換えつつ楽しまれることもあるそうです。
祇園のお茶屋さんあたりでも、客待ち駐車を容認しない「リッツ・カールトン京都」などでも
センチュリーなら扱いが異なるようです。 「どうぞこちらでお待ち下さい」と。
でも給油時に燃費計算は決してしない そうです。 12気筒ですから。
塗色は神威ブラックと呼ばれる漆黒です。 磨きがいがある深〜い黒です。
フェンダーミラーも同じ仕様です。
各企業・大臣を対象にした公用車・社用車として採用されているセンチュリー。
御料車としても馴染み深い車です。
日産プリンス・ロイヤルが御料車として使われていたのは随分前のことです。
既に日産はルノー傘下ですので、トヨタが民族系代表として、これからもずっと使われるのでしょう。
陛下が皇居内でホンダ・インテグラを愛車として使われているのも、外資を受け入れていないホンダへの気遣いからでしょうか。
もし京都観光をタクシーで行われる予定がお有りなら、フェレンギへご連絡していただければ
お取り次ぎしますよ。 普通の大型車価格と変わりません。
って これはZIGSOWの規則違反になるのかしら? ダメなら叱ってね。
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購入金額
7,850円
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購入日
2014年06月23日
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購入場所
Amazon
下小川さん
2016/03/21
この重厚感と繊細さ、すごい。もっと大きいスケールのモデルかと思ってしまいます。
そして実車!自分も乗ることはないだろうと思ってますがそういうのもあるんですね…!
くろぱんださん
2016/03/21
燃費燃費といわれる昨今ですが、やはり大臣クラスの公人や海外からの要人が燃費重視の車には乗っていただきたくない気がします。やはり風格が違いますね。
フェレンギさん
2016/03/22
実は同じ町内に任天堂の会長のお屋敷があるんですが、そちらにお迎えに来るお車が、やはりセンチュリーでございました。
狭い道なんですが、フェンダーミラーとFR車の特性を生かして、スルスルと。
運転手お抱えシステムではなく、法人タクシー会社との契約で使われていたと聞いております。
風格の高級車ですね。
フェレンギさん
2016/03/22
センチュリーの運転手さんは、伊勢志摩サミットにおいては体だけ持って行き、あちらではメルセデスを充てがわれるそうです。
ワイパーとウインカーを間違えないようにしないといけません。 心配なされていました。
できれば外国の要人にもセンチュリーに乗って欲しいような気がしてます。
checkerflagさん
2016/03/22
クラウンやセドリック・グロリアより上級。
さすがに乗る(運転する)のではなく乗せてもらうクルマですよね。
でも乗せてもらうにしても誰でもというわけにはいかないクルマと言う感じがします。
フェレンギさん
2016/03/22
読売のナベツネさんや以前のNHK会長のどちらかが車番・・・1でお乗りになっていたような、、、。
特別な車でございました。
hidechanさん
2016/03/24
斜め後方からフェンダーミラーを写している写真が、懐かしく思い出しました。
初めて社会人になった不動産会社の社長がセンチュリーに乗っていて、良く運転手をしました。
足立区のくっそ狭い道の奥に駐車場があったので、免許取り立ての私には、4m無い路地を走るのもプレッシャーでした。
車庫入れも『無理だろ~』って曲がり角を、思いの外ぐいっと曲がってくれて、以外に楽だった記憶があります。
そんなセンチュリーも、なぜかオジーちゃんな社長が3月にノーマルタイヤで日光に温泉に行って、見事にいろは坂から転落して大破!
命に別状は無かったものの息子に社長を譲っていました。
って記憶が蘇りました^^
長文失礼いたしましたm(_ _)m
フェレンギさん
2016/03/24
おぉ! ご自分で運転なされた経験をお持ちなんですね! 免許保持者の中でその経験をお持ちの方は0.1%以下なんじゃないでしょうか?
擦っちゃうのを心配しながらの運転とはいえ、羨ましいです。
幅広の縦置きFR者は、センチュリーにしてもメルセデスにしても、思いの外小回りが効きますよね。 って、センチュリー運転したこと無いけど。
もし良い思い出として読んでいただけたのなら、とても嬉しいです。 ありがとうございます。
hidechanさん
2016/03/25
センチュリーは、踏み込まなければ非常に静かだった記憶があります。
椅子にマッサージ機能や冷蔵庫が付いていたり、ゴージャスでした^^
当時社長が、センチュリーは普通の社長レベルじゃ売ってくれないんだぞ!
って言っていたのを話半分に聞いていましたが、今でもそうなんでしょうかね?
ちなみに社長さんはライオンズクラブに入っている人で、先日何かの番組で、
ライオンズクラブの話があった時に、一々名前の後に『○○ライオン』さま
ってライオンを付けて司会が議事進行をしているのを見て不思議な世界だと
改めて思いましたw
フェレンギさん
2016/03/25
センチュリーがお客様を選ぶというのはホントウだと聞いております。
中古車の流通もトヨタがきちんと関与しているので、シャコタンセンチュリーは、ほぼ出まわらないのだとか。
都市伝説レベルの話ですが、ずっと前にトヨタとある外資が業務提携する寸前まで行った時のこと。名古屋市内にピンクのセンチュリーが徘徊していたのを非常に気に病んだトヨタは、言い値で買い取ったとか買わないとか、、、。
レクサスも、それに近い販売戦略をとっているようですが、やはりセンチュリーは別格だと聞いています。
ライオンズクラブ。 余力が無い経営者が加入すると、フラフラになるあのクラブですね。
あちらもやはり選ばれた方々の場所だと伺っております。
それぞれ泳ぎやすい場所・流れ・水深があるんですよ、きっと。