Jamiroquai。最も成功したAcid Jazz系アーティストと言われる。ここのところ表立った活動があまり伝わってこないが、ほぼ1年半おきにリリースされた最初の3作品（"Emergency on Planet Earth"～"The Return of the Space Cowboy"～"Travelling Without Moving"）でその地位を確立した。なんともとらえどころのないジャンルを演るヤツラでで、ダンサブルで、クロくて、COOLで、激してなくて、土着的で．．．と切り口によっていろいろな面が見えるが、でも芯はすべて「ジャミロ」。Acid Jazzというジャンル、そのほかにもアーティストはいたのだが、彼らがあまりに強烈だったので、他のアーティストの印象がほぼないような状態。それくらい個性とアクが強いアーティストだった。
もともとクラブシーンから出てきただけあって、Jamiroquai自身も多くのリミックスを出していたのだが、m-beatというJungle～DRUM'N'BASS系のリミキサーが手掛けて、jamiroquaiの了承を取り付けないで放送局に持ち込んだといういわくつきの曲が本作、「Do U Know (Where You're Comin From)」。まぁ、のちに和解して？Jamiroquaiの3rdアルバム"Travelling Without Moving"のボートラとして「DO YOU KNOW WHERE YOU'RE COMING FROM ( featuring M-Beat ) 」が収録された。
そんなアーティスト追認の他者リミックス集．．．なのだが。
cybercatがこの方面特に好きというジャンルでないからか、なんだかあまりどれも変わり映えしない感じ。1曲目がオリジナルで2曲目がそのExtend、そして3～5曲目がそれぞれリミックスなのだが。なんか印象が薄い．．．。
「Do U Know (Where You're Comin From) (Intelligent groove mix)」はAメロが延々繰り返される。スペーシィな？効果音に遠目のJKの歌が断片的に無伴奏で載った後、打ち込みのドラムとピアノの2小節のサンプルループが始まり、JKの歌⇔パーカッション＆鳥の声が繰り返される．．．だけ。なんかノれないなぁ．．
続く「Do U Know (Where You're Comin From) (Jumping Jack Frost mix)」は、所々に休符が入るリズムパターンが強調されたミックス。JKの声はまたAメロだけが断片的に載るだけ。シンコペーションリズムのバスドラ（相当）音が目立ちすぎ？音質は違うが木魚のように聴こえてしまうのはなぜ？ｗ
ラストの「Do U Know (Where You're Comin From) (Hands in the Air mix)」が一番マシかな。ラップが絡んだイントロ～4分音符4つ打ちのピアノ音が目立つAメロ～バックをスカスカにしてキラキラした効果音を入れたBメロ～ピアノが喰って前に進めていくサビ～エフェクトかけた爆発音のような広がるSEと曲に変化があり、ちゃんと起承転結している。JKの声はサンプリングされて深いエコーがかけられたりループしてたりするので加工はされてるんだけれど、これなら「featuring Jamiroquai」と言えるかな。
アーティストの意向を汲まない他者によるミックスということで、ある意味ブッ飛んでる。原形を留めていないものも多く、アーティスト主体だとここまで崩す／自分たちのパートを少なくするというのはできなかっただろうな．．．とは思う。
影がjamiroquaiのマスコット、Buffalo man（Medicineman）になっているのが面白い
【収録曲】
1. Do U Know (Where You're Comin From) (Radio edit (Original mix))
2. Do U Know (Where You're Comin From) (Extended mix)
3. Do U Know (Where You're Comin From) (Intelligent groove mix)
4. Do U Know (Where You're Comin From) (Jumping Jack Frost mix)
5. Do U Know (Where You're Comin From) (Hands in the Air mix)
「Do U Know (Where You're Comin From)(Intelligent groove mix)」
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購入金額
1,200円
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購入日
1996年頃
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購入場所
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