2014年作品。125分。原題 “Into The Woods”

あらすじ
ある国のとある村に、子供のいないパン屋の夫婦が住んでいた。ある日隣に住む魔女が突然訪れて、彼らに子供がいないのは呪いのせいだと告白する。その呪いを解いて欲しければ、牛乳のように真白な牛と、血のように赤いケープ、トウモロコシのように黄色い髪、それに黄金に輝く靴を森の中から取ってくるように言うのだった…


同名のミュージカルをディズニーが映画化した作品です。
元がミュージカルなだけに、全編を通して歌がストーリーを彩っています。

内容的には、あらすじからも多少わかるように、ジャックと豆の樹、赤ずきんちゃん、シンデレラ、ラプンツェルといった有名なおとぎ話の登場人物たちが、何故かこの小さな村と森の中に集まって住んでおり、そこにパン屋の夫婦が絡みつつ物語が展開してゆきます。

大多数の人が知っているであろうおとぎ話の物語も進めながら、それを全て絡めつつさらにパン屋さんたちを絡めることによって、その次の段階へと展開してゆきます。

エンドクレジットまで入れて125分、本編正味120分の作品ですが、冒頭から繰り広げられる歌物語に引き込まれているうちに、あっという間に始めの50分くらいは過ぎて行ってしまいました。

個人的には、ボーイ・ジョージの自伝的作品であるミュージカル「TABOO」のDVDを見てからというもの、本物のミュージカル舞台俳優さんたちの歌唱力に圧倒され、それ以降は他のミュージカル映画の歌をどうしてもそちらと比べてしまいがちなのですが、本作品は歌もそれなりに頑張っていると思いました。
いや、基本全員すごく上手なんですけどね。

ともあれ、ミュージカルを毛嫌いするような人はダメでしょうが、逆にミュージカル好きな人であれば、絶対に観て損はしないような作品でした。

出演は、「マンマ・ミーア」でもミュージカルは経験済みのメリル・ストりープ、「三銃士　王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」のジェームズ・コーデン、「憧れのウェディング・ベル」のエミリー・ブラント、「トワイライト ～初恋～」のアナ・ケンドリック、歌手やコメディエンヌとして有名なトレイシー・ウルマン、TV「グッド・ワイフ」のクリスティーン・バランスキー、「バッド・ティーチャー」のルーシー・パンチ、「モンスター上司２」のクリス・パイン、そして「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのジョニー・デップなどです。
キャストもなかなかに豪華。

2016年2月鑑賞