Raspberry Pi はシングルボードコンピュータです。おそらくシングルボードコンピュータとしては最も有名といえるでしょう。
2から変わった点
Raspberry Pi 3 が 2 と比べて変わったところは、
- 64ビットプロセッサになった
- クロック周波数が上がった
- オンボードの Wi-Fi が搭載された
- オンボードの Bluetooth も搭載された
- 必要な電源電流が 2.5A (12.5VA)に増えた
が挙げられます。2.5A 以上出せるACアダプタは、あるにはありますが、珍しいです。必要な電力が増えたのは、無線機能が追加されたことによるものが大きいかもしれません。
なお、Wi-Fi および Bluetooth について、技適認証済みですので日本国内で使用できます。
使用できるポート
使用可能なポートは次のとおりです。
- USB Aポート×4
- LAN ポート
- HDMI ポート
- 4極ピンジャック(ステレオ音声・アナログコンポジット信号)
4極ピンジャックはオーディオとコンポジット映像信号が出てきますが、プラグの先から順に「音声左」「音声右」「接地」「映像」の順になっており、一般のAV変換ケーブルとは異なります(赤と黄色を逆に接続する必要があるケーブルもあります)。
なお、USB Micro-B ポートがありますが、これは電源として使います。電源スイッチなどはなく、挿したら動きます。
ストレージはMicroSD
ストレージは 8GB 以上の MicroSD カードを使います。MicroSD カードに OS イメージファイルを焼き、幾つかの初期設定が必要です。OS は Raspbian などの Linux がディスクイメージとして配布されています。なお、Raspbian 書き込み済みの MicroSD カードもありますが、2014年4月半ばの時点ではバージョンが古く、RPi 3 には対応していませんでした。
いろいろに使える
中身は Linux PC と似たようなものですから、デスクトップ環境を使ったり、サーバーとして使ったり、組み込み用途に使ったりすることができます。
サーバーとして使う場合は、USB ハードディスクを併用することをおすすめします。USB ハードディスクをデータストレージとして、MicroSD をシステムストレージとして使う方法です。MicroSD カードだけでは容量も足りませんし、劣化も心配です。
組み込み、IoT用途として使う場合、I2C、SPI、シリアル通信のポートがGPIOヘッダに割り当てられていますので、それを使うことができます。プログラムは、Python など幾つかの言語が使えます。
アナログ入力ができない
Raspberry Pi は、アナログ入力ができず、音声出力以外のアナログ出力もできません。そのため、アナログ信号を扱いたい場合は、ADC が必要です。I2CやSPIインターフェイスのチップが秋葉原などで手に入ります。もちろん、SPI や I2C に対応したセンサーモジュールであればそのまま使えます。
あるいは、Arduino と接続するという方法もあります。これにはシリアル通信または I2C インターフェイスを使うことができるようです。
なお、ハイレゾ再生は内蔵の音声出力ではなく、GPIO 経由 の DAC シールドを使えば行うことができます。
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購入金額
6,200円
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購入日
2016年04月08日
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購入場所
マルツ大阪日本橋店
Schrödingers Katzeさん
2016/07/23
バスの規格と合致するなら都合がいいからわかりますし、信号の入出力を伴う場合もわからなくもないです。
が、電源用としてMicroUSBポートを使いたがる理由がよくわからないんですよね。ケーブルは「規格として普通に対応しているものではない」ので、誤接続、事故を考えても2.5Aを要求するなら適切な理由が見当たらないんですが。
電圧や、バッテリ残量を取得できるなら意味もありそうですが、本当に電源でしかない実装が多いですし、不適切でも検出するのではないことも多く。
対応するACアダプタも充電器辺りだと常時接続で使っていいのかは微妙ですし、素直にACアダプタを使ったほうがいいような気もします。というか、本体からのバスパワーを安定させるためにも、余裕を持った電源と電源ラインを確保できるような実装になってるほうがよさそうな気がするのですけどね。
昔はむしろ評価ボードなどの類は高かったくらいで、民生機器を流用したほうが安かったのですが、ちょっと何かをするのに都合がいいものが安く出てきていい時代になったとは思います。
jakeさん
2016/07/23
USBポートにフルに電流を流すと3A近く必要ですが、普通はそこまで不要だそうです。
iPad用のACアダプタが割りと評判よいです。
少し電圧が高めで、抵抗の多いUSBケーブルでもちゃんと給電できるので。
Schrödingers Katzeさん
2016/07/23
でも、世間のそれって1Aとか1.5Aくらいのがゴロゴロあって、ケーブルも規格どおりだと保証されない仕様なわけでして、そんなに流用できる状況かなと。
むしろ、あ、動くじゃんって状況で、何か繋いだり状態変化が起きて、動かなくなった、不安定だなんて首かしげる原因になるような。
パイは兎も角、値段で一般人も釣れそうなスティックPC辺りだと、ちゃんとユーザーが選ぶとも思えないんですよね。素直に「サードパーティーなどのオプションで変換するように」なってるほうが誤接続、誤用は無くて民生品的には正しい実装の気はします。
電源状態がシステムに返ってくれたりすれは、色々マネジメントも可能になるのですが、そんな気が有りそうな商品は見たことないですしマージンに期待して仕様外の状況で運用して「トラブル?シラネーヨ」って言われても困っちゃいますし。そう「錯誤させる可能性」はどうなんだろうと。
充電器が充電に特化されて条件によって電源供給をやめるような機能があれば当然ACアダプタとして使用した場合デバイスはいきなりガチャ切りされるようなものですし、ちゃんとした電源が用意されて、且つ、選択肢として別の運用が可能であるというものが素直だと思います。一見汎用性があるようで、実は規格ガン無視で誤接続の対策もないのはモヤモヤします。条件を満たす規格に乗っかって安く流用できる選択肢を増やすことは工夫だと思いますけど、仕様をガン無視して便利でしょ?って言われても素人工作じゃあるまいし、市場に流すものとしてはいかがなもんかなと思うんですよねぇ。まぁ、記事はRaspberry Pi3なので、民生品のそれとは違いそうですが。
MihailJPさん
2016/07/25