知る人ぞ知る、つまり、一般の人は全然知らないハード、「SEGAスーパー32X」専用ソフト。
1994年12月3日の32Xハード発売日とともに発売された、いわゆるローンチタイトル
3本のうちの1つ。つまり、もう22年前のゲームなんですね。
sega.jpの「セガハード大百科」「スーパー32X」のソフト一覧の1行目にあるタイトル、
それが今回ご紹介する「STAR WARS ARCADE」。
ジャンルはSHT(シューティング)、容量は24M、型番GM-4002、定価8,800円。
「新ハードの離陸」という一大イベントに、ちゃんと当時のゲームセンターでも
人気稼働中だったゲームからを移植してくるあたり、SEGAの本気度合いがうかがえます。
新ハード発売年の胸踊るクリスマスに「おそ松くん はちゃめちゃ劇場」のみをぶつけてきた衝撃の某ハードに比べて、かなり力を入れている、とメガドライバーなら刮目したことでしょう。
(※ いまでこそおそ松「さん」は大ブレイクしているようですが。。。)
さて、肝心のゲーム内容はやはりアーケード人気稼働中だったということもあって鉄板。
さらに32Xオリジナルモードも搭載し、家庭機ならではのやり込みにも応えた形です。
32Xだけのとくべつなゲーム というあたりに何がしかの意気込みを感じますね。
コックピット視点、3Dのシューティングは、いまでこそそんなに珍しいものではないですが、
当時は画期的に見えたものです。アフターバーナーのようなスクリプトを駆使した疑似3Dではなく、本当に奥行きを感じる3D、すごい時代になったもんだと思ったものです。
また、現代においては移植=完全移植でしょうが、しかしそこはやはり「当時の」家庭用移植。
ゲームセンター版よりは画質は格段に落ちてしまっていました。
一方で、当時としては最先端のグラフィックであり、
原作映画ファンにはたまらなかったのではないかと思います。
また、家庭用でこれだけの3Dシューティングができるとは、冷静に考えてみても
メガCDの疑似3Dシューティング、シルフィード以来の衝撃だったとも言えると思う。
(まあ、じきにプレステやらサターンやらである種当たり前になってくる訳でもありますが)
操作はCボタンで通常弾、Zでロックオン誘導弾、そしてAで機体の減速、Bで機体の加速、というやや変則的なボタン配置だ。親指のみで操作しようとするとロックオン誘導弾のタイムリーな発射や、加速、減速が上手くいかない。三つ指をコントローラー上につくようにして、Cボタンは薬指で押しっぱなし(通常弾は弾数無制限)、ABはそれぞれ人差し指と中指で適時押して加減速、そしてカーソルが敵についたとき(ロックオン時)には薬指でZボタンを押すようにすると押しやすいと思う。
各ステージの冒頭には、なんか目玉の飛び出した長官(私は映画未見です^^;)が出てきては
血圧たかそうなテンションで「テキヲ ゼンキ ゲキツイセヨ!」と、
「え?それ作戦?」というような指示?を出してくださいます。
1面でも、2面でも指示は一緒。「テキヲ ゼンキ ゲキツイセヨ!」
デススターにかちこむ時だけ「『デススターニ ノリコミ』 テキヲ ゼンキ ゲキツイセヨ!」と
枕詞をつけてくださる長官。
相手の本拠地のデススターに乗り込むんだから、司令室占拠とか動力停止、とか砲台占拠とか、
そういうのが「作戦」じゃないの?と疑問を持つところですが、
長官はともかく皆殺ししか頭にないようである。
折しも時代はディスク媒体でソフトウェアを供給しようとする過渡期でした。
カセットROMに慣れ親しんだ世代、そして16bitの金文字とともにあったメガドライバー達は、
「やっぱりメガCDじゃだめだ、もう時代は真っ黒なCD(※)とかサターンの時代なんだ。。。」と膝を折りかけていた(大げさ)。(※ プレーステーションのソフト)
そのような状況下、
「SEGAはメガドライブを、カセットROMを見捨てない!一緒に32bitの世界へ行こう!」
というメッセージをメガドライバーに示した「闇夜を照らす3連星の1つである」、
という意味で、大変価値があったように思います。
そして、
「16bitの本体に、32bitの心臓部、さらにメガCDのCD-ROM読み込み機能を駆使して
次世機並みだ!メガドライブはまだまだ行ける!」という夢を。。。夢を。。。(白目)
そんな白昼夢を見させてくれたハードの輝かしい船出を飾ったソフト、
それが「STAR WARS ARCADE」なのでした。
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購入金額
8,800円
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購入日
1994年頃
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購入場所
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