アルミにアルマイト処理を施した綺麗な外観と、音の傾向を三段階で変化させることができる独特な機能が魅力の1本です。工作精度が非常に高く、傷ひとつ見受けられない綺麗な仕上げが美しいデザインを一層引き立たせ、持つことに喜びを感じさせてくれます。
AmazonのCollectionAudio様で購入しました。
音はデジタルプレイヤーのイコライザーなどでも変化させることはできますが、イコライザーによるデジタル的な処理で調整すると音源の劣化が避けられません。イヤホン側でアナログに調整するとこうした音源の劣化を起こさないまま、自身の好みや楽曲に合わせた調整を行うことが可能になるため、音質に拘りつつ、好みの音も追求したいという方には、嬉しい機能となっています。
付属品のイヤーピースは通常のシリコンタイプの物がS/M/Lサイズ各一組ずつと、コンプライのようなコンフォームチップが一組付属しており、イヤホンに最初から取り付けられているMサイズを除いた他のイヤーピースは、すべて密閉された袋の中に入れられています。非常に衛生的で、このような梱包を行っているイヤホンは初めてでしたので、驚きました。
他にもベルベット調の収納袋などが付属しており、持ち運びも便利です。
また、CollectionAudio様は1年間の製品保証があるので、海外製品でも安心して使える点が素晴らしいですね。
【音質】
視聴環境:DPX1
音質調整ダイヤル:M
音の傾向は弱ドンシャリ。
低域の量感に優れるものの、一重にドンシャリと言い切れるほど支配的ではなく、中域を邪魔しませんので、ボーカルなどの主旋律がハッキリと聴こえてきます。また、解像度に優れ、音場も広いため全体的の見晴らしがよく、爽やかな聴き応えが魅力です。
特筆すべき点として、中域~高域にかけての音の立ち上がりの良さが際立っており、弦楽器を弾く音や、ボーカルの歌い出しのアタック感など、とても明瞭に感じられます。この価格帯では非常に珍しい特徴で、個人的に最も気に入っている部分でもあります。
低域はボワつかず、タイトな質。量感に優れ、重低音の沈み込みも十分に感じられます。先述したように迫力はあるものの、ボワつきが無いため、EDMなどの取り分け重低音を強調したような楽曲でもなければ、殆どの楽曲に置いて聴き疲れしない印象です。
取扱説明書に記載されているf特を見てみますと、中低域寄りの低音が中域のピークとほぼ同等であることが分かり、この特性が多くの楽曲で良好なバランスを発揮させているのだと思います。
中域はどちらかと言えば音の線は細めで、繊細な質感です。音色は寒色寄り、自然というよりは金属質な音色となりますので、打ち込み系のサウンドなどとの相性が良く、また、ボーカルよりも金管楽器などの表現に優れます。
高域も中域と同様、音の線は細く、繊細な質感。量はやや多め。高音の伸びはそれなりに良く、綺羅びやかでクリアに感じられます。エッジが鋭く、ある程度の量があるため、多少キツさを感じる楽曲も出てきますが、明確に刺さるものはわずかに散見された程度に留まり、ミックスダウンがまともな楽曲であれば、大半は問題ありません。ただし、この点は大変シビアであるため、使用するDAPによって結果が大きく変わってくる可能性があります。
解像度はこの価格帯としてはかなり高く、一聴して明瞭です。音場もそれなりに広さがあり、自然な音の広がりを感じられます。
【音質調整機能】
音量調整機能は、明確に変化を感じることができます。ただし、聴覚上大きく変化を感じられる部分は低域と高域に限られ、中域に対してはほぼ影響がありません。効果を実感しやすい楽曲と、そうでない楽曲で別れてくるように思います。ベースの音に忠実に、低域や高域を盛る。いわゆるバスブースト/ハイブースト機能です。
【遮音性】
遮音性は一般的なカナル型のイヤホンと同等の性能を有しているように感じられ、タッチノイズについても同様です。
【使用感】
こちらにはiOS用とされるマイクやリモコンが付いていますが、一部の機能は当方のAndroid環境でも使用可能でした。具体的には、曲の一時停止と再生、長押しによる音声検索の起動です。
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購入金額
4,600円
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購入日
2016年02月04日
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購入場所
CollectionAudio
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