都内某所で新年早々開催された、仲間内の新年会で外出した際に買ってきた品の一つです。先日掲載した
と同時に購入しました。というか、こちらのXBA-A2が本命で、TE-03の方がおまけなのですが…。
どちらも展示品だったのですが、リケーブル非対応のTE-03は付属品欠品以外目立つ問題は無かったものの、XBA-A2はケーブルの着脱を防ぐよう接着剤でMMCXコネクター付近を固めてあり、お世辞にもコンディションが良いとはいえない状態でした。普通の中古を買った方が状態はずっとマシでしょう。
一応現在は接着剤をそぎ落とし、ケーブルも他メーカー品へと付け替えたため、それほど気にならない程度に収まってはいますが…。ちなみにケーブルは3.5インチミニプラグ付近の樹脂が割れている部分があるため、早々にリケーブルしておきました。形状によって使えないものもありますが、端子自体は汎用のMMCXですので、今回はこちらを主に使っています。
良くも悪くもSONYの音
今回は試聴用のプレイヤーとして、以下の2台を使いました。
ケーブルは、標準装着の他前述のFiiO RC-SE1、onso iect_01_bl2m_b_120を使いました。ちなみにもう一種類用意したケーブル(SHURE SEシリーズに適合)は形状の都合で装着出来ませんでしたので、MMCX形状でも使えないものはそれなりにあると考えておいた方が良いでしょう。
さて、まずはAK100IIと標準ケーブルの組み合わせで聴きましたが、このときの印象はかなり悪いものでした。低域方向は量ばかりで締まりも解像感も全くなく、高域も細かく出てはいるものの質感が低く聞き苦しいというものです。この状態では、はっきり言って実売価格1万円がかなり割高に感じられてしまいます。
この印象が一変したのは、バランス接続時の音を確認しようとonso iect_01_bl2m_b_120と組み合わせた時でした。低域方向は量こそやや多めのままなのですが、一気に引き締まり力強さが出てくるようになるのです。高域方向は解像度が向上するもののあまり綺麗ではありませんが、実売価格で見れば相応というところまでは来ます。
とはいえ、David Garrettの楽曲でいうと、BAユニットを使っている割にはヴァイオリンの質感が今ひとつ出ませんし、バックのギターの音もピッキングの音ばかりが強調される感じがします。
また、「Nのハコ / 南條愛乃」の特典CDに収録されているJ-POPカバーを聴いていても、やや低域を盛ったという程度でバランス自体は悪くないのですが、空間全体がどこか淡泊であり、雰囲気作りはお世辞にも上手いとは言えません。
SONY製のオーディオ機器で、そこそこ高いものにありがちな「整っていて一見悪くはないものの音楽を楽しめない」という、悪しき伝統をここでも感じてしまいます。先日掲載したaudio-technica ATH-CKR10もバランス良く整ったタイプですが、XBA-A2よりはずっと音楽そのものを楽しめます。音質でこのどちらかを選ぶのであれば、私ならATH-CKR10の方を取るでしょう。
強いていえば、ランダム再生を続けていて今流れてきた「Luminize / fripSide」は意外と原曲の薄い音が盛った低音で補われて面白い音になるということは判りました。
Pioneer XDP-100Rでは、プレイヤー自体がやや大げさに音を作る傾向があるので、AK100IIよりはバランスこそやや崩れるものの音楽は楽しめます。とはいえ、ここでもATH-CKR10より魅力に欠ける音となってしまう辺りは同様です。
色々な楽曲を鳴らし続けていると、部分部分の表現では意外と良いと思える部分は多く見られるのですが、1曲の音楽が魅力的に聞こえない辺りが最大の問題と言えるでしょう。
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購入金額
10,000円
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購入日
2017年01月02日
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購入場所
eイヤホン
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