以前から気になっていた、美武クリエイトのDAI基板をヤフオクで購入してみました。
DAI基板ですので、同軸&光デジタル入力ー>I2S変換し、DAC基板へ受け渡すインタフェースの役割を持っています。
DAI基板は他に所有しているので、それを使えば良いということなんですが、この基板は幾つか特長があります。
(1)レシーバーをつかさどるWM8804は低ジッター
S/PDIFを受けつけるレシーバー内蔵のPLLは元々ジッター発生を避けられない仕様であると
いわれています。
WM8804(& WM8805)は、CS8416やDIX9211と比較して低ジッターだという評価があります。
(2)ホストモード、スレーブモードと2種類の動作モードが選択できる。
ホストモード:S/PDIFを受け付けDACへと受け渡すレシーバーとして動作する。
スレーブモード:I2S信号をS/PDIFへ変換し、出力する。
(3)I2Sを切り替えるMPXを搭載する。
ホストモードでは通常、S/PDIF->I2Sしか動作しませんが、
I2Sの入力切替ができる回路を搭載している。
これによって、I2S->I2Sの経路が確保できる。(これが今回重要)
というわけで、この入出力系統を図式するとこうなります。
(美武クリエイトさんの図を引用し、改変して掲載)
<このDAI基板を使ってやりたいこと>
(1)PCのデジタル出力やCDプレイヤーをAK4490などのDACと組み合わせる
現在、BBBで繋いでいるDAC経由で再生できると入力選択の幅が広がります。
(2)Beagle Bone BlackやRPiのデジタル信号をS/PDIF入力しかないDACとつなぐ
これはオマケですが、BBBをトランスポートとしてメーカー品などのDACと繋げられれば
面白いと思います。
これらを実現できる基板を探していたところ、幾つか見つかりましたが美武クリエイトのDAI基板が手ごろで使い勝手がよさそうでした。
到着を待って試してみたいと思います。
BBBと本DAI基板との間にP2D基板をはさむべきか、それともBBBとDAI基板は直結し、
出力側のDACとの間にP2D基板をはさむべきか、少し考慮するところではありますが、
(1)P2D基板のジッタークリーニング、もしくはSRCのリサンプリングによってS/PDIF入力のジッター低減効果が期待されること、
(2)S/PDIFのオーバーサンプリング、あるいはDSD変換が可能なこと。
これらの理由から、DACの手前にP2D基板をはさむ構成で考えます。
BBBは、SCKの出力が可能なので問題ありませんが、
RPiの場合はBCKのみの出力なのでSCKなしでこの基板を経由できるかは
もう少し調べる必要がありますね。
2015.12.26
こちらも基板が到着しました。
Mi-Takeさんの「System72」基板ってとても小さいんですね、
マウスよりも小さいし。
これもボチボチ遊んでみましょう!
2015.12.27
仕様書に従って配線、かなり煩雑になってます。
I2S入力の他に、S/PDIF入力、I2S出力、入力切替スイッチなどなど。
まずは、ホストモードで出音してみます。
DAIとしての標準的な使い方ですね。
PC->USBDAC-(S/PDIF)->DAI->AK4490DAC->IVアンプ
44.1KHzで再生、問題なく出音できました。
次はスレーブモードで試してみましょう。
BBG->DAI->AK4490->IVアンプ
あれ?音がでない?
仕様の再確認中です。
スレーブモードでS/PDIF出力がでているかを確認してみましょう。
まずは、受け側のDACを調達。
久しぶりに箱の中から引っ張り出してきました。
この基板は接続がシンプルで12Vだけで動作するので、確認用にもってこいです。
まずは、USB-DACのS/PDIF出力をつないで出音確認します。
問題なく出音が確認できました、というかこのNOS-DACやっぱり音がいいです。
だからNOSってあきらめきれないんですよねぇ、PCM1704欲しいw
出音が確認できたところで、DAI基板に接続します。
ん、やっぱり音出ない(泣)
接続確認を再度行う必要ありですね。
ちなみにこの基板のI2S入力はCombo384を推奨しているので、
ピンアサインをあらためて確認しておきます。
左側がBBG、右側がDAI基板と見立てて、あらためてチェックしておきましょう。
検証はさらに続く。
2016.01.10
なおも検証は続きます。
・マスターモードでの動作は問題なし
・スレーブモードでの出音ができない
と、BBGからの配線を確認などしていますが、いまのところ配線ミスはなさそう。
いろいろ弄っていると、あれ?
なぜか、S/PDIF入力がそのままS/PDIF出力できています。
本来なら、S/PDIF入力は出力されず、I2S入力側が優先されるはずなのに・・・
まいりました。
それと、仕様書の記載ミスがあるような感じです。
きちんとスレーブモードに切り替わっていないのかもしれないです。
美武クリエイトさんに質問メールを出しました。
2016.01.11
美武クリエイトさんと2回ほどメールでやりとりさせていただきました。
保証範囲外の使い方にも関わらず、非常に丁寧に対応していただき助かりました。
結論からいえば、仕様通り動いておりますw
ただし、マルチプレクサを切り替える処理で、入力(8pin)のDSD入力識別信号を見ているので、
これが短絡しないとI2S外部入力に切り替わらないってことのようです。
はぁ、原因はほぼ特定できたものの、面倒くさくなってきたw
いろいろと欲張ってしまったかもしれません。
ちょいと冷静になって、今後の環境を再検討してみます。
と、P2D基板の仕様をなにげなく見ていたところ、PCM/DSD制御信号の出力が可能であることを発見
現在:BBG->(I2S)->WM8804->(I2S)->P2D->(I2S)->AK4490
修正:BBG->(I2S)->P2D->(I2S)->WM8804->(I2S)->AK4490
P2D基板とWM8804制御基板を入れ替えれば良い。
おまけにWM8804は入力ジッターが多いとロックがはずれることもあるんですが、P2D基板でリクロックとMCKのジッタクリーニングができるので、理に適っているかも。
では、早速組み換え作業に入ります。
組み換え完了
結論から言いますと、うまくいきました。(^^)
P2D基板から出力される、PCM/DSD制御信号をWM8804基板がうまく受け取ってくれ、
無事にスレーブモードで動き始めました。
と、
BBGでプレイしてDAS-702ESで再生できています。
ようやく異色の組み合わせで音楽を楽しむことができました。
相変わらず、バラックで汚いですw
これでかなりケーシングのベースとなる構成が固まりそうです。
DAS-702ESもしっかりロックしています。
めでたしめでたし。
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購入金額
3,600円
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購入日
2015年12月23日
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購入場所
ヤフオク
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